臨床検査マスターは、一医療機関において、検査部門、オーダエントリ、電子カルテ、医事会計といったシステム相互の連携に利用されることを想定したマスターであると同時に、他の医療機関との連携においても的確な情報交換が出来るように、標準検査項目コード(JLAC10コード)とレセプト電算処理システムで用いられる請求コード(診療行為コード)とを対応付けて収載したマスターです。このマスターを利用することにより、医療機関で行われる臨床検査において、オーダから保険請求まで一元的なコード管理が可能になるほか、院外の臨床検査センターや他医療機関との間で検査情報のやり取りがスムーズに行えるようになります。臨床検査マスターは平成23年12月21日付厚生労働省政策統括官通知により、保健医療情報分野の標準規格:HS014として認定されています。
現行の臨床検査マスターは2009年4月30日に公開されたVer.2.02を起源とし、Excel 2007 およびそれ以降のバージョンに対応したブック形式ファイルで提供されています。 日本臨床検査医学会が維持管理しているJLAC10 コード表と社会保険診療報酬支払基金が維持管理するレセプト電算処理システムの基本マスターである医科診療行為マスターがブック中にシートとして含まれることから「まとめ表」と称されます。
臨床検査マスター「まとめ表」の維持管理は当初よりMEDIS-DCにて行ってきましたが、2025年4月から維持管理をJLACセンターに引き継ぎました。
なお、2023年度までMEDIS-DCにて行われていた新規体外診断薬に対するJLACコードの付番業務は2024年度よりJLACセンターに移管しております。JLACについての最新情報等は、日本臨床検査医学会の検査項目コード委員会やJLACセンターのホームページでご確認ください。
・日本臨床検査医学会 検査項目コード委員会: https://www.jslm.org/committees/code/index.html