1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が21件[6](松江圏域5件、雲南圏域4件[1]、出雲圏域2件[1]、浜田圏域2件、益田圏域
2件[1]、大田圏域3件、隠岐圏域3件[3])、腸管出血性大腸菌感染症が7件[2](松江圏域
O121:1件、出雲圏域O145:3件[1],O157:3件[1])、ウイルス性肝炎が1件(B型:出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が
1件(出雲圏域)、風しんが1件(大田圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):6月 1,337件、 7月 1,139件、 8月 874件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○しろまるヘルパンギーナ
:(4.0)。松江圏域(6)、中部地区(3)の流行は小さくなりましたが、34週より隠岐圏域(15)で流行し
てきました。
○しろまるRSウイルス感染症
:9件。前月からの累計は15件と昨年同期の6件より多くなっています。全国的に昨年と同様の早い
立ち上がりになっています。
○しろまる感染性胃腸炎
:(23.6)。非流行期ですが、例年よりやや多いようです。前月と同様に松江圏域(40)と大田圏域(37)
でやや多くなっています。
○しろまる流行性耳下腺炎
:(1.6)。依然として雲南圏域(17)で流行が続いています。
3)眼科定点報告
患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が7件の患者
報告がありました。
5)基幹病院報告
○しろまる細菌性髄膜炎
:出雲圏域で乳児(10か月、肺炎球菌)の報告が1件ありました。
○しろまるマイコプラズマ肺炎
:浜田圏域で流行が続き、中部地区、大田圏域でも再び増加し始めました。
○しろまる薬剤耐性緑膿菌感染症
:2月に1件報告があって以降、報告がありません。
2.病原体検出情報(8月までの検出結果)
ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA2、A4型、無菌性髄膜炎、発疹症からエコーウイルス9型が検出されていま
す。感染性胃腸炎からは例数は少ないものの、A群ロタウイルス、ノロウイルスG1、G2型、腸管アデノウイルス、アストロウイ
ルス、サポウイルスなど多種類のウイルスが検出されています。熱性疾患からはコクサッキーウイルスA2、A4、A12型、
パラインフルエンザウイルス2型、3型、ヒトメタニューモウイルス等多種類のウイルスが検出されています。
2012年6月 から 2012年8月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
| ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | パラインフルエンザ | ライノ | ヒトメタニューモ |
サフォードカルディオ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロウイルス | サポウイルス | アストロ |
合計 |
| 型 | 1 | 6 | 2 | 4 | 12 | 5 |
9 | 2 | 3 | A | G1 | G2 |
| 感染性胃腸炎 | 1 | 2 |
1 | 1 | 1 | 4 | 3 | 3 | 13 |
| 手足口病 | 1 | 1 |
2 |
| ヘルパンギーナ | 1 | 17 |
18 |
| 咽頭炎 | 4 |
1 | 1 | 1 | 7 |
| 肺・気管支炎 | 1 |
1 | 1 | 1 | 4 |
| 熱性疾患 | 1 | 4 | 1 | 3 | 1 |
1 | 11 |
| 発疹症 | 1 | 1 | 3 |
5 |
| 無菌性髄膜炎 | 4 |
4 |
| その他 | 1 | 1 | 3 |
1 | 6 |