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環境配慮型BFコンクリート
「CELBIC」
CELBIC

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「CELBIC(セルビック)」の特長

当社の環境配慮型コンクリート「CELBIC(セルビック)」について、ご紹介いたします。

CELBIC は、建築コンクリート構造物に求められる所要の品質を確保しつつ、コンクリート材料に由来するCO2排出量を削減する環境配慮型コンクリートです。
コンクリートの構成材料のひとつである「セメント」は、製造時に大量のCO2が排出されます。このセメント生産に伴うCO2排出量は、電力、鉄鋼の各分野からの排出量に次いで多く、我が国の温室効果ガスの総排出量の実に約4%にもなります。このため、建設業界では構造材料として最も使用量の多いコンクリートのCO2排出量削減が重要な課題となっています。
CELBICは、コンクリートの原材料として使用するセメントの10〜70%を製鉄所で鉄鋼の精錬時の副産物として発生する「高炉スラグ微粉末」と置き換えることで、コンクリートの材料に由来するCO2排出量を削減します。CELBICの特長は、以下の通りです。

  • 1 CO2排出量の削減

    CELBICは、一般的な「普通ポルトランドセメント」を使用したコンクリートに比べて、同一強度におけるCO2排出量を9〜63%削減することができます。

  • 2 各構造部位に対応

    CELBICは、高炉スラグ微粉末の使用率により、A種、B種、C種の3種類のクラスに分類されます。各種類を使い分けることで、地上部位から地下部位まで広く適用できるため、マンション・事務所・物流倉庫など様々な建築物の部位への採用が可能です。

  • 3 簡便な調合設計

    CELBICは、一般に流通している高炉スラグ微粉末を使用するため、複数のサイロを必要とせずに、A種クラスからC種クラスのコンクリートを製造することができます。また、生コン工場の標準配合を利用しますので、簡便な調合設計が可能です。

  • 4 JIS規格への適合

    CELBICは、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に適合するコンクリートとして、建築主事等の判断のもとで建築物に適用できます。

「CELBIC(セルビック)」の
土木構造物の適用事例

本工事では、普通コンクリートの代わりにCELBICのC種クラス相当の高炉スラグ微粉末高含有コンクリートを200m3使用したことで、28.8t-CO2のCO2排出量削減を実現しました。これは普通コンクリートと比べ、63.6%の削減に相当します。
CELBICの設計施工法を準用した高炉スラグ微粉末高含有コンクリートを使用した部位は、大型商業施設と駐車場を結ぶ跨道橋の基礎部分です。削減量が最も多いC種クラスは地下構造物または直接外気と接しない部位・部材かつ、厚さが200mm以上の場合に適用できます。今回の工事ではこうした条件を満たした部分にCELBICを使用することで、より多くのCO2排出削減を実現しました。

工事概要

工事名
(仮称)岡崎商業施設新築計画 基盤整備工事
発注者
三井不動産 株式会社
工事場所
愛知県岡崎市
実施内容
上空ブリッジ(跨道橋) 橋台フーチング部にCELBIC のC種クラス相当を200m3使用

適用場所(上空ブリッジ断面図)

[画像]

橋台フーチング部への打設状況

当社は、持続可能な社会の実現に向けて、環境配慮型BFコンクリート「CELBIC」を通じて、建築物の低炭素化に貢献してまいります。

サステナビリティ Sustainability

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