ED治療薬

ED治療薬の種類によって効き目の強さ(勃起力)や持続時間などが異なります。
下記の表を見て、選ぶ際の参考にしてください。

• ED治療薬とは?
• ED治療薬の作用機序
• ED治療薬の種類
• ED治療薬として使用されている医薬品
• ED治療薬の選び方
• ED治療薬の費用
• ED治療薬の効果
• ED治療薬の副作用
• ED治療薬の服用方法
• ED治療薬の禁忌
• ED治療薬の併用禁忌薬
• ED治療薬の剤型
• ED治療薬の保管方法
• ED治療薬の偽物
• ED治療薬のよくある質問
• ED治療薬の口コミ・レビュー

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ED治療薬とは?

ED治療薬とは、ED(勃起不全)を治療するために用いられる医薬品のことです。
低下した勃起機能を改善し、満足のいく性行為ができるようになることを目的とした治療薬なのです。

EDは多くの男性が悩んでいる疾患で、発症してしまう男性は年々増加傾向にあります。
日本国内のED患者数は、約1,130万人以上いると推計されており、40歳以上の男性の3人に1人はEDに該当するという調査報告もあります。

現在、世界的に有名な「バイアグラ」をはじめ、様々な種類のED治療薬が販売されています。
また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)としての開発や発売も進んでおり、先発医薬品と同等の効果を発揮するにもかかわらず、安価で続けやすくなってきています。

EDを発症してしまったからと言って諦める必要はありません。
QOL(Quality of Life:生活の質)を向上させるためにも、ED治療薬を活用して快適な性生活を実現させましょう。

ED治療薬の服用はこのような方におすすめ

「勃起ができない」「勃起を維持できない」という方だけがEDではありません。
勃起ができていても、性行為の途中で「中折れ」してしまうような方でもEDに当てはまるのです。

以下のような方にED治療薬の服用はおすすめです。

このような方におすすめ

• EDを患っている方
• 勃起ができない、または勃起を維持できない方
• 勃起力が足りない、または落ちてきたと感じている方
• 市販の精力増強サプリメントなどで十分な効果を得られなかった方
• 勃起するまでに時間がかかる方
• 勃起しても陰茎が硬くならない方
• 性行為の途中で中折れしてしまう方
• 連続して2回以上の性行為ができない方
• 自分やパートナーの満足度を高めたい方

もし、性行為や勃起に関して少しでも悩みがある方は、ED治療薬の服用を検討してみましょう。

ED治療薬の作用機序

作用機序を説明するにあたり、まず勃起のメカニズムについて解説します。

通常時、陰茎は硬くなっておらず、柔らかい状態のままです。
これは、陰茎深動脈とラセン動脈から陰茎海綿体に血液が流れ込み、静脈を通って体内へ戻るという血液循環が繰り返されているからです。

しかし、勃起時には、これとは異なる血液循環が行われます。

男性は性的興奮や性的刺激を感じると、その情報が脳に伝えられ、性欲が高まります。
さらに、性欲の反応として、勃起神経を通して陰茎に勃起命令を出します。
ちなみに、性的興奮や性的刺激の情報は、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」の五感全てで受け、脳に伝えられます。

すると、陰茎海綿体の血管内皮細胞の働きが活発になり、「NO(Nitric oxide:一酸化窒素)」が産生され、陰茎海綿体の平滑筋内で拡散されます。
拡散されたNOは、「sGC(Soluble guanylate cyclase:可溶性グアニル酸シクラーゼ)」と呼ばれる酵素を活性化させ、血管内に「cGMP(Cyclic guanosine monophosphate:環状グアノシン一リン酸)」という血管拡張物質を増加させます。

このcGMPという物質によって、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩して陰茎内の血管が拡がるので、血流が増加し、勃起が促されるのです。

血液が陰茎内にどんどん流れ込んでいくと、スポンジ状の陰茎海綿体が拡張し、白膜という陰茎海綿体を囲む硬い膜もどんどん広がります。
柔らかい静脈の血管は、拡張した陰茎海綿体と硬い白膜に挟まれ、圧迫されて収縮するため、静脈から血液が出て行かなくなります。

血液が陰茎海綿体内に溜まっていくことで、大きく膨らんだり、圧力によって硬くなり、最終的に完全な勃起状態となるのです。

ただし、その勃起状態は永遠に続くわけではありません。
勃起は、性的興奮や性的刺激が収まった後(射精後など)に終息へ向かいます。

人間の体内には、常に陰茎が勃起状態にならないよう、勃起を抑制する「PDE5(Phosphodiesterase-5:ホスホジエステラーゼ5)」という酵素があるのです。

性的興奮や性的刺激が収まると、PDE5が産生されるようになります。
血管拡張物質のcGMPは、このPDE5によって徐々に分解され、減少していきます。
すると、cGMPによって広がっていた血管が再び収縮しはじめ、充満していた陰茎海綿体の血液が体内に戻っていきます。

こうして勃起は徐々に終息していき、血液が陰茎海綿体から一定量抜け出すと、陰茎が柔らかくなり、通常時の状態に戻るのです。

これが勃起の始まりから終わりまでのメカニズムです。

EDの話に戻りますが、ほとんどのED患者は、このPDE5が強く働き過ぎているため、上手く勃起ができなかったり、勃起を維持することができません。
そういったED患者に有効なのが「ED治療薬」です。

バイアグラなどのED治療薬に含まれる有効成分は、勃起を抑制するPDE5の働きを阻害することができます。
PDE5の働きが弱まれば、cGMPが分解されることなく正常に働くため、血管が拡張し、血流の増加に伴って勃起が促され、結果的に勃起機能が改善するという仕組みなのです。

そのため、血管拡張作用を持つバイアグラなどのED治療薬は「PDE5阻害薬」とも呼ばれています。
余談ですが、ED治療薬は、脳の性欲中枢に働きかける様な「催淫剤」や「性欲増進剤」と呼ばれる医薬品ではないので、注意しましょう。

ED治療薬の種類

ED治療薬には、様々な種類がありますが、有効成分によって大きく5種類に分けることができます。
もちろん、それぞれのED治療薬はPDE5という酵素の働きを阻害する効果を持っています。

代表的な5種類のED治療薬は以下の通りです。

ED治療薬の種類

• バイアグラ(有効成分:シルデナフィル)
• レビトラ(有効成分:バルデナフィル)
• シアリス(有効成分:タダラフィル)
• スペドラ(有効成分:アバナフィル)
• ザイデナ(有効成分:ウデナフィル)

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バイアグラ(有効成分:シルデナフィル)

バイアグラは、有効成分「シルデナフィル(Sildenafil)」が含まれているED治療薬です。

EDに効果があると医学的に証明された世界初の経口内服型ED治療薬として知られています。
元々は、狭心症の治療薬として研究・開発されていましたが、開発の過程で勃起促進作用がみられたため、その後ED治療薬として誕生しました。

1998年にアメリカのファイザー株式会社(Pfizer Inc.)から発売され、現在でも根強い人気があります。
日本国内では、1999年に厚生労働省から認可を受け、発売が開始されています。

今では世界の130ヵ国以上で効果の有効性や長期間服用した際の安全性が認められています。
世界的な認知度が高く、処方実績も多いため、最もスタンダードなED治療薬と言えるでしょう。

ちなみに、現在はバイアグラの製造販売元がファイザー株式会社からヴィアトリス製薬株式会社(Viatris Inc.)へ移行されています。

バイアグラの特徴

• 世界初の経口内服型ED治療薬
• 処方実績が多く、認知度が高い(世界的に有名)
• 強い勃起力を実現できる
• 食事の影響を受ける

レビトラ(有効成分:バルデナフィル)

レビトラは、有効成分「バルデナフィル(Vardenafil)」が含まれているED治療薬です。

バイアグラの次に誕生したため、世界で2番目の経口内服型ED治療薬として知られています。

2003年にドイツのバイエル薬品株式会社(Bayer Yakuhin, Ltd)から発売されました。
日本国内では、2004年に厚生労働省から認可を受け、発売が開始されています。

今では世界の70ヵ国以上で効果の有効性や長期間服用した際の安全性が認められています。
効果の即効性が高く、食事の影響を受けにくいという特徴を持っているため、バイアグラの欠点を補ったED治療薬と言えるでしょう。

ちなみに、バイエル薬品株式会社が製造販売元となっていますが、正確にはグラクソ・スミスクライン株式会社(GlaxoSmithKline K.K.)とMSD株式会社(Merck & Co., Inc.)を加えた計3社で共同開発されています。

レビトラの特徴

• 世界で2番目の経口内服型ED治療薬
• 非常に強い勃起力を実現できる
• 即効性が高い
• 持続時間が長め
• 食事の影響を受けにくい

シアリス(有効成分:タダラフィル)

シアリスは、有効成分「タダラフィル(Tadalafil)」が含まれているED治療薬です。

バイアグラやレビトラに次ぐ、第3の経口内服型ED治療薬として知られています。

2003年にアメリカのイーライリリー・アンド・カンパニー(Eli Lilly and Company)から発売が開始され、世界シェア42%を記録するなど圧倒的な人気があります。
日本国内では、2007年に厚生労働省から認可を受け、発売が開始されています。

今では世界の100ヵ国以上で効果の有効性や長期間服用した際の安全性が認められています。
持続時間が最大で約36時間と非常に長く、食事の影響をほとんど受けないという特徴を持っているED治療薬なのです。

ちなみに、日本国内では、日本新薬株式会社が製造販売元となっています。

シアリスの特徴

• 世界シェア1位の経口内服型ED治療薬
• マイルドに効果を発揮する
• 持続時間が非常に長い
• 副作用が強く現れにくい
• 食事の影響をほとんど受けない

スペドラ(有効成分:アバナフィル)

スペドラ(ステンドラ)は、有効成分「アバナフィル(Avanafil)」が含まれているED治療薬です。

これまでのED治療薬のメリットを最大限に生かしつつ、デメリットを抑えた第4の経口内服型ED治療薬として注目されています。

2012年にアメリカのヴィヴィス社(VIVUS, Inc.)から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
入手するためには、当サイトの様な海外医薬品の個人輸入代行サイトで購入する方法しかありません。

しかし、欧米など世界の40ヵ国以上では、効果の有効性や長期間服用した際の安全性が認められています。
レビトラと同等の即効性があるにもかかわらず、副作用が少ないED治療薬です。

ちなみに、現在では、メナリーニ グループ(Menarini Group)が製造販売元となっています。

スペドラの特徴

• 世界で4番目の経口内服型ED治療薬
• 強い勃起力を実現できる
• 即効性が高い
• 副作用が強く現れにくい
• 食事の影響を受けにくい

ザイデナ(有効成分:ウデナフィル)

ザイデナは、有効成分「ウデナフィル(Udenafil)」が含まれているED治療薬です。

韓国で研究・開発されたため、体質的にアジア人に向いている第5の経口内服型ED治療薬として知られています。

2005年に韓国の東亜製薬株式会社から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
入手するためには、当サイトの様な海外医薬品の個人輸入代行サイトで購入する方法しかありません。

しかし、アジア諸国を中心に世界の30ヵ国以上では、効果の有効性や長期間服用した際の安全性が認められています。
シアリスよりも持続時間は短いものの、食事に影響されにくく、シアリス以上の勃起力を発揮してくれるED治療薬です。

ザイデナの特徴

• アジア人向けの経口内服型ED治療薬
• やや強い勃起力を実現できる
• 持続時間が長い
• 副作用が強く現れにくい
• 食事の影響を受けにくい

ED治療薬として使用されている医薬品

ご紹介した5種類のED治療薬以外にもED治療薬として使用されている医薬品が存在します。
既存のED治療薬の様に経口内服薬タイプの医薬品もあれば、陰茎に直接塗る外用薬タイプや尿道に直接注入するタイプなど様々な商品が販売されています。

併用禁忌薬や持病などでED治療薬を服用できない方にとっては、新たな選択肢となるでしょう。

現代は、海外医薬品の個人輸入代行サイトで様々な種類の医薬品を入手することができる時代です。
正しい知識を持って医薬品を使いこなしましょう。

その他のED治療薬

• エムヴィックス(有効成分:ミロデナフィル)
• ヘレバ(有効成分:ロデナフィル)
• ミューズ(有効成分:アルプロスタジル)
• エロクソン(有効成分:ニトログリセリン)
• ヒムコリン(有効成分:ジャコウアオイなど)
• 甲磺酸酚妥拉明分散片(有効成分:フェントラミンメシル酸塩)

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エムヴィックス(有効成分:ミロデナフィル)

エムヴィックス(Mvix)は、有効成分「ミロデナフィル(Mirodenafil)」が含まれている経口内服型ED治療薬です。

PDE5阻害薬でもあるため、作用機序は既存のED治療薬と同じで、陰茎海綿体を中心とした血管拡張作用により、勃起を補助してくれます。

2007年に韓国のSKケミカルズ社(SK Chemicals Co Ltd)から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
エムヴィックスは、医薬品としての安全性が確立されていないのです。

海外医薬品の個人輸入代行サイトでのみ入手可能です。

基本的に剤形はフィルムコーティングされた錠剤ですが、ODフィルムタイプの「Mvix S ODF」という商品も存在しています。

ヘレバ(有効成分:ロデナフィル)

ヘレバ(Helleva)は、有効成分「ロデナフィル(Lodenafil)」が含まれている経口内服型ED治療薬です。

PDE5阻害薬でもあるため、作用機序は既存のED治療薬と同じで、陰茎海綿体を中心とした血管拡張作用により、勃起を補助してくれます。

ロデナフィルは、分子が2個繋がった構造の二重体(ダイマー)のため、体内で2つのロデナフィルに分解されてから作用します。
そのため、他のED治療薬よりも有効性が高いとされています。

2006年にブラジルのクリスタリア製薬(Laboratorio Cristalia)から発売が開始されましたが、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)ではED治療薬として認められておらず、認可の申請中です。
残念ながら日本国内でも、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
ヘレバは、医薬品としての安全性が確立されていないのです。

海外医薬品の個人輸入代行サイトでのみ入手可能です。

世界的にはまだまだ知名度が低いため、インターネット上でヘレバやロデナフィルに関する情報は少ない状態です。

ミューズ(有効成分:アルプロスタジル)

ミューズ(Muse)は、有効成分「プロスタグランジンE1(Prostaglandin E1:PGE1)/アルプロスタジル(Alprostadil)」が含まれている尿道に直接注入するタイプのED治療薬です。

プロスタグランジンE1には、陰茎海綿体を中心とした血管拡張作用があるため、勃起を補助してくれます。
具体的には、血管平滑筋のプロスタノイド受容体に作用し、細胞内の情報伝達物質cAMPを増加させることによって、血管拡張作用を示します。

2007年にスウェーデンのメダ社(Meda AB)から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
ミューズは、医薬品としての安全性が確立されていないのです。

海外医薬品の個人輸入代行サイトでのみ入手可能です。

併用禁忌薬や持病などにより、ED治療薬を服用できない方に有効です。
薬剤を尿道に直接注入するので、即効性が高く、注入後約5分〜10分で効果が現れ、その後約1時間は持続するとされています。

ただし、排尿すると薬剤が流れ出て効果が薄まってしまう恐れや身体から有効成分が抜けるのも速いという特徴があります。

エロクソン(有効成分:ニトログリセリン)

エロクソン(Eroxon)は、有効成分「ニトログリセリン(Nitroglycerin)」が含まれている陰茎に直接塗る外用薬タイプのED治療薬です。

ニトログリセリンは、狭心症などの心臓病治療薬によく含まれている成分で、血管拡張作用があります。
陰茎の血管が広がることにより、勃起を補助してくれます。

2023年にイギリスのフューチュラメディカル社(Futura Medical plc.)から発売される予定です。
もちろん、日本国内でも厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。

また、現在までに承認に向けた治験を行っているという情報はないので、当面の間、承認や発売されることはなさそうです。

ただし、海外医薬品の個人輸入代行サイトでのみ入手可能になる日は近いかもしれません。

エロクソンは、ジェル状の薬剤を陰茎に塗ると最短約5分で勃起促進効果を得ることができます。
さらに、ジェル状の薬剤はチューブタイプの容器に入っているため、使用量を細かく調整できます。

将来的には、ミューズと同様に併用禁忌薬や持病などにより、ED治療薬を服用できない方に有効となるでしょう。

ヒムコリン(有効成分:ジャコウアオイなど)

ヒムコリン(Himcolin)は、有効成分「ジャコウアオイ」や「スタッフツリークライミング」などが含まれている陰茎に直接塗るタイプの精力増強サプリメントです。
性行為の直前に陰茎をマッサージしながらヒムコリンを塗り込むことで、勃起を補助してくれる効果が得られます。

ジャコウアオイには催淫作用があるとされており、媚薬の様に性的興奮を高める働きを持っています。
また、スタッフツリークライミングには血管拡張作用があるとされており、陰茎の血流を促進して、力強い勃起をサポートしてくれます。

インドのアーユルヴェーダ医学に基づいて選ばれた天然由来成分だけで製造されているので、副作用はほとんどなく、陰茎や身体への負担が少ないのが特徴です。

2015年にインドのヒマラヤハーバルズ社(Himalaya Herbals)から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、販売されていません。

入手するためには、当サイトの様な海外医薬品の個人輸入代行サイトで購入する方法しかありません。

ヒムコリンは、個人差はありますが、陰茎に塗ると約10分で勃起促進効果を得ることができ、その後約3時間効果が持続します。

併用禁忌薬や持病などにより、ED治療薬を服用できない方に有効です。
また、医療用医薬品の使用が制限されている方やED治療薬の服用に抵抗のある方などにおすすめです。

甲磺酸酚妥拉明分散片(有効成分:フェントラミンメシル酸塩)

甲磺酸酚妥拉明分散片(メシル酸フェントラミン分散錠)は、有効成分「フェントラミンメシル酸塩(Phentolamine mesylate)」が含まれている経口内服型交感神経拮抗薬です。

バイアグラなどのED治療薬(PDE5阻害薬)とは全く異なる作用機序ですが、勃起を補助してくれるため、ED治療薬として使用されることがあります。

フェントラミンメシル酸塩は、交感神経のα受容体をブロックすることでアドレナリン反射を抑制することができます。
アドレナリン反射が抑制されると、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩し、陰茎内の血管が拡がるので、血流が増加し、勃起が促されるのです。

男性だけではなく、女性も服用することができ「不感症治療薬」として使用されることもあります。

2018年に中国の江蘇連環製薬株式会社から発売が開始されました。
残念ながら日本国内では、厚生労働省から認可を受けていない未承認医薬品のため、発売されていません。
甲磺酸酚妥拉明分散片は、医薬品としての安全性が確立されていないのです。

海外医薬品の個人輸入代行サイトでのみ入手可能です。

甲磺酸酚妥拉明分散片は、約15分〜30分で効き始め、約5時間〜7時間勃起促進効果を得ることができます。

併用禁忌薬や持病などにより、ED治療薬を服用できない方に有効です。
また、ED治療薬の服用に抵抗のある方などにおすすめです。

ED治療薬の選び方

ED治療薬は、有効成分によって効き目の速さや強さ、持続時間などが異なるため、目的や用途、改善したい悩みなどに合わせて選ぶとより効果を実感できます。

それぞれのED治療薬がどんな方に向いているか簡単に解説します。

【バイアグラ】安定した勃起力を求めている方向け

• 中折れしてしまう
• 安定した勃起力が欲しい
• 勃起までに時間をかけたくない
• 勃起したときに陰茎を硬くしたい

【レビトラ】即効性と非常に強い勃起力を感じたい方向け

• 素早い効き目(即効性)が欲しい
• 非常に強い勃起力が欲しい
• 食事の影響をなるべく受けたくない
• 急な性行為をする機会が多い

【シアリス】自然な勃起力で長時間性行為を楽しみたい方向け

• 長い持続時間が欲しい
• マイルドで自然な勃起力が欲しい
• 副作用を抑えたい
• 食事の影響を全く受けたくない

【スペドラ】即効性と強い勃起力を維持しつつ副作用を抑えたい方向け

• 素早い効き目(即効性)が欲しい
• 強い勃起力が欲しい
• 副作用を抑えたい
• 食事の影響を受けたくない

【ザイデナ】やや強い勃起力で長時間性行為を楽しみたい方向け

• やや強い勃起力が欲しい
• 長い持続時間が欲しい
• 副作用を抑えたい
• 食事の影響を受けたくない

ED治療薬の費用

ED治療薬にかかる費用は入手方法によって異なります。
医療用医薬品としてのED治療薬は「病院やクリニックなどの医療機関」か「インターネット通販サイトによる個人輸入」によってのみ手に入れることができます。

ちなみに、薬局やドラッグストア、日本国内の通販サイト(Amazonや楽天など)ではED治療薬を手に入れることはできません。
手に入れられるのは、滋養強壮に効く「栄養ドリンク」や精力剤と呼ばれる「精力増強サプリメント」、「栄養補助食品」だけなので、覚えておきましょう。

ED治療薬の費用感は以下の通りです。

ED治療薬の費用

• 病院やクリニックなどの医療機関の場合
• インターネット上の通販サイトによる個人輸入の場合

※(注記)リンクをクリック、またはタップするとリンク先が表示されます

病院やクリニックなどの医療機関の場合

ED治療薬の入手方法には、病院やクリニックなどの医療機関で処方して貰うという方法があります。

この入手方法の場合、医療機関によってED治療薬にかかる費用は異なります。

バイアグラなどのED治療薬は、男性の不妊治療を目的とした場合のみ、保険適用(健康保険による医療費負担が可能)となることがあります。
保険適用される場合は、健康保険証が必要になるので、忘れずに持って行きましょう。

しかし、一般的にED治療薬を処方している病院やクリニックなどの医療機関では、健康保険が適用される「保険診療」ではなく、健康保険が適用されない「自由診療(自費診療)」がほとんどです。
そのため、診察を受けた医療機関でED治療薬を受け取る「院内処方」で貰うことになります。

医療機関によりますが、基本的に「診察料(初診料や再診料など)」や「処方料」、「ED治療薬自体の薬代」などが費用として全額自己負担で発生します。
病院やクリニックなどの医療機関でかかるED治療薬の費用の内訳は以下の通りです。

※(注記)上記はあくまで目安の金額です

医療機関でED治療薬を処方して貰う場合、1錠あたり500円〜5,680円程度の費用がかかる計算になります。

また、最近ではスマートフォンやタブレットなどの情報通信機器を用いた「オンライン診療」で処方してくれる医療機関が増えてきています。
ただし、オンライン診察の場合、以下の費用が追加で必要になることがあるので、注意しましょう。

※(注記)上記はあくまで目安の金額です

オンライン診療を利用してED治療薬を処方して貰う場合、追加で最大3,700円程度の費用がかかる計算になります。
もちろん、医療機関によっては追加費用が発生しない(無料)こともあります。

インターネット上の通販サイトによる個人輸入の場合

ED治療薬の入手方法には、インターネット上の通販サイト(個人輸入代行サイト)による個人輸入で購入するという方法もあります。

ただし、購入できるED治療薬は、日本国内では認可されていないジェネリック医薬品などの海外医薬品だけです。
その代わり、日本国内では認可されていない有効成分の含有量が多いED治療薬を選択肢に入れることができます。

この入手方法の場合、個人輸入代行サイトによってED治療薬にかかる費用は異なります。

もちろん、保険適用はされないため、費用は全額自己負担になりますが、医療機関で処方して貰うよりも比較的安価に手に入れることができます。

個人輸入代行サイトによりますが、基本的に「ED治療薬自体の薬代」と「送料」だけが費用として発生します。
個人輸入でかかるED治療薬の費用の内訳は以下の通りです。

※(注記)上記はあくまで目安の金額です

個人輸入でED治療薬を購入する場合、1錠あたり100円〜1,700円程度の費用がかかる計算になります。

医療機関での処方と個人輸入代行サイトでの購入には、それぞれメリットやデメリットがあります。
ED治療薬は、自分に合った方法で手に入れましょう。

ED治療薬の効果

ED治療薬は、ED(勃起不全)に効果・効能(適応)のある医薬品です。

効果・効能(適応症)

• ED(勃起不全)
• 満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者

簡単に言えば、男性がパートナーと正常な性行為を行えるようにしてくれる医薬品ということです。

「器質性ED」「心因性ED」「薬剤性ED」「混合性ED」といった様々なEDに対しての有効性が認められています。
とある研究では「ED治療薬の有効性は80%以上もある」という調査結果が報告されています。

「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」「スペドラ(ステンドラ)」「ザイデナ」などのED治療薬の作用機序は、基本的に全て同じです。
それぞれの有効成分には、勃起を抑制する酵素「PDE5」の働きを弱める(阻害する)効果があり、EDを改善してくれます。

ただし、ED治療薬の種類によって「効き始める時間」「効果のピーク時間」「効果の持続時間」「効き目の強さ(勃起力)」などが異なります。
ED治療薬によっては、最短約15分で効果を発揮したり、最大約36時間も効果を得られるものがあります。

また、効果の持続時間内であれば、一度射精をしても性的刺激を受けることで再度勃起させることが可能です。
射精も連続して行えるため、パートナーとの性生活(セックスライフ)を存分に楽しむことができます。

※(注記)効果はED治療薬の種類や個人差などによって異なります

ED治療薬ごとの詳しい効果は、こちらの比較表をご確認ください。

「ED治療薬の比較表」を見る

ちなみに、ED治療薬を服用後、自分の意思とは関係なく、陰茎が強制的に勃起したり、常に勃起状態になることはありません。
ED治療薬を飲んでも性的興奮や性的刺激がなければ勃起することはなく、ずっと勃起し続けることもないのです。

ED治療薬はあくまで勃起を補助する医薬品なので、性的興奮が収まったり、射精すれば勃起は正常に収まります。

ED治療薬の副作用

ED治療薬は、日本の厚生労働省にも認可されている安全性が高い医薬品です。
しかし、ED治療薬には他の医薬品と同様に副作用が存在します。

勃起を促すための血管拡張作用は、陰茎にのみ影響するわけではありません。
人によっては血管拡張作用が身体の様々な部位の血管に影響が出て、血流が良くなるため、それが副作用の症状として現れることがあるのです。
そのため、一概には言えませんが、副作用の症状は「効果の持続時間」と同じ時間だけ出ることになります。

ED治療薬に共通して現れる主な副作用としては「ほてり」「紅潮」「頭痛」「鼻づまり」などが挙げられます。

主な副作用

• ほてり
• 紅潮
• 動悸
• 頭痛
• めまい
• 鼻づまり
• 消化不良

※(注記)副作用はED治療薬の種類や個人差などによって異なります

これらの主な副作用は、いずれも性行為の妨げにならない軽度で一時的な症状がほとんどです。
基本的には、時間が経てば有効成分が体内で分解され、消失していくので、効き目が弱まると同時に副作用の症状も自然に良くなっていきます。

副作用の症状が現れたからと言って過度に心配する必要はありません。
とは言え、症状には個人差があるので、心配な方は一旦性行為を中止し、休憩するようにしましょう。

もし、身体が熱くなり「ほてり」や「紅潮」がみられる場合は、部屋の温度を調節したり、身体を冷やすことで症状が和らぐことがあります。
「頭痛」がする場合は、市販薬の鎮痛剤(痛み止め)を服用するなど、それぞれの症状に合わせた対策で緩和されることがあるので、覚えておきましょう。

ただし、副作用の症状や発生率は、服用する用量、直前の食事内容、本人の体質、その日の体調、ED治療薬の種類などによって若干異なります。
副作用の詳細は、各ED治療薬の添付文書を確認したほうが良いでしょう。

副作用はネガティブなイメージで捉えられがちですが、どんな医薬品にも多かれ少なかれ、副作用は存在しています。
副作用の症状が現れるということは、しっかりと効果が現れている証拠でもあります。

「ED治療薬の種類を変える」「用量を変える」「服用方法を工夫する」など副作用を回避できる方法はたくさんあります。
副作用の症状や対策について正しい知識を身に着け、ED治療薬を賢く使いこなすことが大切です。

重篤な副作用

ED治療薬には、特に重篤な副作用は認められていません。

しかし、医薬品である以上、「重篤な副作用は絶対に起きない!」とは言い切れません。
因果関係は不明ですが、海外においてED治療薬の服用後に死亡例を含む重篤な副作用を引き起こしたという事例が何件か報告されています。

以下の重篤な副作用を引き起こす可能性があることは覚えておきましょう。

上記の様な有害事象が発生した場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

ED治療薬の服用方法

ED治療薬は、用法・用量を守って服用することが大切です。
用量やタイミングなどを厳守し、適切に服用しないと十分に勃起促進効果が得られないことがあるからです。

また、誤った飲み方をしてしまうと副作用を引き起こしやすくなることもあるため、ED治療薬の服用方法はとても重要と言えます。

以下の用法・用量を厳守しましょう。

※(注記)服用方法はED治療薬の種類や個人差などによって異なります

1回に服用する用量や服用タイミングは、ED治療薬の種類によって異なります。
有効成分の違いによって効き始める時間などが異なるからです。

全てのED治療薬に共通して言えることは、「服用回数」「服用間隔」「服用時の飲み物」「服用時の条件」の4つです。

服用回数は原則、1日1回までとなっています。
1回服用すると用量にかかわらず、24時間以上は間隔を空ける必要があります。

食事の影響をほとんど受けないED治療薬もありますが、勃起促進効果を最大限に発揮できるタイミングは空腹時や食前とされています。

また、コップ1杯分の水や白湯(ぬるま湯)などの飲料水でED治療薬を飲むことが推奨されています。
胃の中でED治療薬の錠剤が溶けやすくなり、体内に有効成分が吸収されやすくなるからです。

初めてED治療薬を服用する場合は、重篤な副作用を回避するため、少ない用量から服用を開始すると良いでしょう。
勃起促進効果が十分に得られる場合は、そのままの用量で問題ありません。
勃起促進効果をあまり感じられなかった場合のみ、徐々に用量を上げるようにしましょう。

服用時の注意点

ED治療薬を服用する際には、いくつか注意点があります。

1つ目は、ED治療薬を服用する場合、アルコールの過剰摂取は禁物だということです。

アルコールには、緊張や不安を和らげるリラックス効果(精神安定効果)があるため、適量摂取は推奨できます。
ほろ酔い程度になるようなアルコールの摂取であれば、相乗作用でED治療薬の勃起促進効果をより引き出すことができるからです。

しかし、アルコールを大量に摂取し、過剰摂取状態になってしまう場合は別です。
アルコールを過剰摂取してしまうと神経伝達機能を低下させることがあり、勃起命令を出す信号が神経を通して脳から陰茎へ伝わりにくくなってしまうからです。
そうなると、ED治療薬の勃起促進効果が得られなくなる可能性があるので、注意しましょう。

2つ目は、ED治療薬を服用する場合、必ず水分と一緒に服用するべきだということです。

ED治療薬に限らず、医薬品の錠剤を水分なしで直接飲んでしまう方が一定数います。
のどに錠剤が引っかかってしまったり、胃の中の水分が少ないため、なかなか溶けず、思うように勃起促進効果が発揮されないことがあります。
安全のためにもED治療薬は、水や白湯(ぬるま湯)などと一緒に飲むようにしてください。

3つ目は、ED治療薬を服用する場合、牛乳、カフェイン、フラノクマリン類(グレープフルーツなど)を含む飲み物と一緒に服用してはいけないということです。

これらを含む飲み物は、体内の酵素の働きを阻害し、有効成分の分解や吸収を遅らせて勃起促進効果を弱めたり、副作用を引き起こしやすくさせてしまうことがあるからです。

ED治療薬の禁忌

ED治療薬には、禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。

禁忌とは、「絶対に飲んではいけない」と決められている特定の患者や疾患(症状)を抱えている方のことです。
禁忌に該当する方がED治療薬を服用すると重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

以下に該当する方は、禁忌に指定されています。

ED治療薬の禁忌

• 過去にED治療薬を服用して過敏症(アレルギー)を引き起こしたことがある患者
• 過去6ヵ月以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞を引き起こしたことがある患者
• 心血管系障害のため、性行為が不適当と考えられる患者
• 低血圧の患者(最大血圧<90mmHg、最低血圧<50mmHg)、または治療による管理がされていない患者
• 高血圧の患者(最大血圧>170mmHg、最低血圧>100mmHg)、または治療による管理がされていない患者
• 不安定狭心症の患者
• 網膜色素変性症の患者
• 重度の肝機能障害の患者
• 重度の腎機能障害の患者
• アミオダロン塩酸塩を含む薬剤を投与中の患者
• 硝酸剤(一酸化窒素供与剤)を投与中の患者
• sGC刺激剤を投与中の患者

※(注記)禁忌はED治療薬の種類によって異なります

上記の様な方がED治療薬を服用してしまうと、最悪の場合、命を落とす事故に繋がる恐れがあります。
臨床試験において、安全性を確保できないことが判明しているため、禁忌として除外対象に指定されているのです。

ED治療薬を服用する前には、必ず各ED治療薬の添付文書を見て禁忌の詳細を確認しておきましょう。

ED治療薬の服用を注意すべき方

禁忌に指定されている方はED治療薬を服用してはいけませんが、他にも、ED治療薬の服用を注意すべき方が指定されています。

禁忌ほどではありませんが、場合によっては重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

以下に該当する方はED治療薬の服用に注意しましょう。

ED治療薬の服用を注意すべき方

• 高齢者(65歳以上)の患者
• 中等度の肝機能障害の患者
• PDE5阻害薬(他のED治療薬)を投与中の患者
• 陰茎に構造上の欠陥(屈曲や線維化など)がある患者

※(注記)注意すべき方はED治療薬の種類によって異なります

上記の様な方がED治療薬を服用した際の安全性は確立されていません。

元々抱えている疾患が悪化したり、思いもよらない副作用を引き起こす可能性を排除できません。
ED治療薬を服用する場合は、低用量から服用を開始するなど慎重に服用する必要があります。

ED治療薬の併用禁忌薬

ED治療薬には、併用禁忌薬(併用してはいけない医薬品)が指定されています。

併用禁忌薬とは、「絶対に一緒に飲んではいけない」と決められている特定の医薬品やその成分のことです。
併用禁忌薬とED治療薬を同時に服用すると重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

以下に該当する医薬品は、併用禁忌薬に指定されています。

ED治療薬の併用禁忌薬

• コビシスタットを含む薬剤:スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザなど
• アミオダロン塩酸塩を含む薬剤:アンカロンなど
• 硝酸剤(一酸化窒素供与剤):ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど
• sGC刺激剤:リオシグアト(アデムパス)など
• チトクロームP450 3A4阻害剤:リトナビル(ノービア)、アタザナビル(レイアタッツ)、ホスアンプレナビル(レクシヴァ)、ロピナビル・リトナビル(カレトラ)、ダルナビル(プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ)、ケトコナゾール、イトラコナゾール(イトリゾール)など

※(注記)併用禁忌薬はED治療薬の種類によって異なります

上記の医薬品(成分)とED治療薬を併用してしまうと、最悪の場合、命を落とす事故に繋がる恐れがあります。
臨床試験において、安全性を確保できないことが判明しているため、併用禁忌薬として除外対象に指定されているのです。

併用禁忌薬は、添付文書内の冒頭「禁忌」の中に記載されていますが、「相互作用」の「併用禁忌(併用しないこと)」という項目にも記載されています。
二重に記載されるほど、注意が必要ということです。

ED治療薬を服用する前には、必ず各ED治療薬の添付文書を見て併用禁忌薬の詳細を確認しておきましょう。

ED治療薬との併用を注意すべき医薬品

併用禁忌薬に指定されている医薬品とED治療薬を併用してはいけませんが、他にも、ED治療薬との併用を注意すべき医薬品があります。

併用禁忌薬ほどではありませんが、場合によっては重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

以下に該当する医薬品はED治療薬との併用に注意しましょう。

ED治療薬との併用を注意すべき医薬品

• PDE5阻害薬:他のED治療薬など
• チトクロームP450 3A4阻害剤:エリスロマイシン、リトナビル、インジナビル、サキナビル、ダルナビル、テラプレビル、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシンなど
• チトクロームP450 3A4誘導剤:ボセンタン、リファンピシン、フェニトイン・フェノバルビタールなど
• 降圧剤:アムロジピンなど
• α遮断剤:ドキサゾシン、テラゾシン、タムスロシンなど
• カルペリチドを含む薬剤:ハンプなど
• ビカルタミドを含む薬剤:カソデックスなど

※(注記)併用を注意すべき医薬品はED治療薬の種類によって異なります

上記の様な医薬品とED治療薬を併用した際の安全性は確立されていません。

元々抱えている疾患が悪化したり、思いもよらない副作用を引き起こす可能性を排除できません。

併用禁忌薬や各ED治療薬の添付文書は、発売から数年経って「併用を注意すべき医薬品」が「併用禁忌薬」に変更されることがあります。
添付文書は服用前に必ず確認し、常に最新情報を知っておくことが大切です。

ED治療薬の剤型

ED治療薬には、様々な種類の剤型が存在しています。

剤型によって「飲みやすさ」や「体内で分解・吸収される時間(効き始める時間)」が若干変化してきます。
目的や用途、ライフスタイルなどに合わせて剤型を選ぶと良いでしょう。

ED治療薬の剤型には、以下の様な種類があります。

ED治療薬の剤型

• 錠剤
• OD錠(口腔内崩壊錠)
• ODフィルム
• 咀嚼錠(チュアブル錠)
• 発泡錠
• トローチ錠
• ゼリー剤

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錠剤

錠剤とは、粉末状の有効成分を圧縮して、一定の形に成型した固形の製剤のことです。
サイズが小さいため、携帯性に優れ、一定量の有効成分を簡単に服用することができます。

ほとんどのED治療薬は、「フィルムコーティング錠」という錠剤タイプの剤型です。
有効成分本来の苦みや臭みを隠し、飲みやすいという特徴があります。

また、コーティングされているので、光や湿気などから有効成分を守って劣化を防ぐ効果があり、安定性があります。
保管性にも優れた剤型とも言えます。

剤型にこだわりがないという方は、スタンダードな錠剤タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

OD錠(口腔内崩壊錠)

OD錠(口腔内崩壊錠)とは、口の中でラムネ菓子の様に唾液だけですぐに溶けて、水なしで飲める製剤のことです。
舌の上にOD錠を乗せると唾液や少量の水分だけで約数十秒で崩壊します。

もちろん、錠剤タイプの様に水で飲んでも問題ありません。
ちなみに、OD錠は「Orally Disintegrating Tablet」の略で口腔内崩壊錠とも呼ばれます。

錠剤を上手く飲み込めない方やなるべく早く効き目が現れてほしい方は、OD錠タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

ODフィルム

ODフィルムとは、OD錠の一種で、フィルム状に作られた製剤のことです。
OD錠と同様に、口の中でラムネ菓子の様に唾液だけですぐに溶けて、水なしで飲むことができます。

剤型が薄く平らなため、お財布やスマホケース、名刺入れ、定期券入れなどの中に収納して持ち運ぶことができます。
ED治療薬の中で最も携帯性が高い剤型と言え、外出先でもいざという時に手軽に服用できるでしょう。

OD錠でも上手く飲み込めない方やなるべく早く効き目が現れてほしい方は、ODフィルムタイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

咀嚼錠(チュアブル錠)

咀嚼錠(チュアブル錠)とは、錠剤の一種で、口腔内で噛み砕いてから服用する製剤のことです。
OD錠と同様に水なしで飲むことができます。

ただし、OD錠ほど速くないので、口の中で舐めて溶かしてから飲む必要があります。
また、錠剤タイプの様にそのまま水で飲んでしまうと体内で溶けにくく、なかなか吸収されない可能性があるので、注意が必要です。

錠剤を噛み砕くと嚥下しやすい方は、咀嚼錠タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

発泡錠

発泡錠とは、有効成分に加え、発泡成分として炭酸水素ナトリウムやクエン酸、酒石酸などが配合されている製剤のことです。

水分に触れると炭酸ガスを発生させ、発泡しながら短時間で崩壊していくという特徴があります。
崩壊によって有効成分が素早く一気に放出されるため、即効性が期待できます。

服用する際は、コップ1杯分(約200mL)の水に溶かしてから服用する必要があります。

錠剤を飲み込むのが苦手な方やなるべく早く勃起促進効果を得たいという方は、発泡錠タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

トローチ錠

トローチ錠とは、ゆっくり口の中で溶けるように硬く作られたドーナツ状の製剤のことです。
トローチ錠は、長時間舐めることを前提に作られているため、誤って飲み込んでしまっても息が詰まらないよう、真ん中に穴が開いています。

咀嚼錠と似た性質を持っていますが、噛み砕いて飲み込んではいけません。
ちなみに、「トローチ」にはギリシャ語の「Trochos:トロコス」が語源で「円盤」「車輪」という意味があるそうです。

なるべくゆっくり効き目が現れてほしい方は、トローチ錠タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

ゼリー剤

ゼリー剤とは、独特の食感や服用感、利便性のある、文字通りゼリー状の製剤のことです。
OD錠の様に水なしで手軽に服用できます。

ゼリー剤はカードの様に薄く平らに作られているので、ODフィルムの様な携帯性も兼ね備えています。
また、体内で吸収されやすいため、即効性も期待できます。

独特な製剤ですが、利便性や携帯性、即効性に優れていると言えます。

スマートに服用したいという方は、ゼリー剤タイプのED治療薬を選択すると良いでしょう。

ED治療薬の保管方法

ED治療薬には、正しい保管方法が指定されています。

きちんと保管しなければ、ED治療薬の有効成分が劣化し、効果が出にくくなったり、健康上の被害が出る恐れがあります。
ED治療薬の添付文書に記載されている保管方法や使用期限(有効期間)は必ず守るようにしましょう。

以下の保管方法を必ず守りましょう。

ED治療薬の保管方法

• 乳幼児や小児の手の届かないところに保管する
• 直射日光や高温多湿を避けて保管する
• 室温(1°C〜30°C)で保管する
• 日中の車内に長時間置かない
• 使用期限を厳守する
• 使用期限を過ぎた場合は破棄する
• PTP包装シートなどに包装されたまま保管する
• PTP包装シートから取り出した場合は1年以内に使い切る、または破棄する
• 錠剤を分割した場合は1週間〜2週間以内に使い切る、または破棄する

※(注記)保管方法はED治療薬の種類や剤型などによって異なります

ED治療薬は、日光や温度、湿度などによって効果が損なわれることがあるので、特に注意が必要です。
また、使用期限(有効期間)は、添付文書やパッケージ(外箱)、PTP包装シートなどに記載されているはずなので、必ず確認しておきましょう。

ED治療薬の偽物

バイアグラをはじめとするED治療薬には、偽物(偽造品)と呼ばれるものが存在します。
ED治療薬の偽物は、日本を含む世界約60ヶ国以上で発見されているのです。

それらED治療薬の偽物は、健康上の被害をもたらす可能性が指摘されており、注意が必要です。
WHO(世界保健機関)は、正規品の規格以下で製造されたED治療薬の偽物による、健康上の被害について警鐘を鳴らしています。

偽物は劣悪な環境で製造されているため、効果どころか品質の保証が全くされていません。
錠剤の中には、有効成分が全く入っていなかったり、有効成分に類似した有害な成分が入っていることもあります。

本来含まれるはずのない不純物が含まれていることもあり、それらが原因で思いもよらない副作用を引き起こすことがあります。
実際に、正しい効果が得られないだけではなく、重篤な副作用や死亡例を含む健康上の被害が確認されています。

海外医薬品を個人輸入代行サイトで購入する場合は、偽物や類似品に細心の注意を払ってください。

当サイトでは、100%正規品の安全で安心な海外医薬品を取り扱っています。
また、割安な各種ジェネリック医薬品も多数取り扱っているので、ED治療薬をお求めの際は是非、ご利用ください。

偽物の見分け方

ED治療薬の偽物と本物を見分ける方法があります。
100%絶対に見分けることはできないかもしれませんが、参考までに覚えておくと良いでしょう。

以下のポイントに注意しましょう。

もし、偽物の可能性が疑われる場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

ED治療薬のよくある質問

ED治療薬のよくある質問について回答します。

ED治療薬の個人輸入は違法ですか?

いいえ、違法ではありません。
合法です。
購入者自身が個人的に使用する場合のみ、バイアグラなどのED治療薬をはじめとする海外医薬品の個人輸入は薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律:医薬品医療機器等法)によって認められております。

ED治療薬に副作用はありますか?

はい、あります。
個人差はありますが、「ほてり」や「頭痛」などの症状が一時的に現れることがあります。
これは主にED治療薬の血管拡張作用によるものです。
詳しくは「ED治療薬の副作用」をご覧ください。

ED治療薬は女性も服用できますか?

いいえ、服用できません。
ED治療薬は基本的に男性用に作られた医薬品のため、女性が服用しても効果は期待できません。
安全上、女性は服用しないでください。

ED治療薬の種類ごとに違いはありますか?

はい、あります。
それぞれ有効成分が異なるため、「効き目の強さ(勃起力)」「副作用の強さ」「効き始める時間」「持続時間」などに違いがあります。
詳しくは「ED治療薬の比較表」をご覧ください。

ED治療薬を服用するとずっと勃起した状態になりますか?

いいえ、なりません。
ED治療薬はあくまで勃起を補助するための医薬品です。
性的興奮や性的刺激がなければ、勃起した状態が続くことはないので、ご安心ください。

ED治療薬は妊娠や精子に影響が出ますか?

いいえ、影響は出ません。
ED治療薬によって妊娠しにくくなったり、精子に影響が出ることはありません。
妊娠後の胎児に影響が出ることもありません。
厚生労働省は、2022年4月よりバイアグラなどのED治療薬を不妊治療に効果があるとして保険適用を開始しています。
安全性が保障されていると言えるでしょう。

ED治療薬の先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)で効果や副作用などに違いはありますか?

いいえ、違いはありません。
基本的に効果や副作用などに違いはありません。
ただし、含有されている添加剤(添加物)や剤型などによっては効き目や副作用の現れ方には若干の違いが生じる可能性があります。

ED治療薬に依存性や中毒性はありますか?

いいえ、ありません。
ED治療薬は脳に直接作用するのではなく、血管に作用する医薬品なので、精神的にも身体的にも依存性や中毒性はありません。

ED治療薬は毎日服用する必要がありますか?

いいえ、毎日服用する必要はありません。
性行為の時のみ服用してください。

ED以外の疾患を治療するため、医薬品を常用していますが、ED治療薬を服用しても大丈夫ですか?

ED治療薬と併用できない医薬品(併用禁忌薬)があります。
詳しくは「ED治療薬の併用禁忌薬」をご覧ください。

ED治療薬は心臓に負担がかかりますか?

いいえ、負担はかかりません。
ED治療薬は、元々血圧を下げるための医薬品として開発されていたものです。
また、ED治療薬の服用によって心臓発作の発生リスクが高まるといったこともないので、ご安心ください。
ただし、心血管系障害のため性行為が不適当と考えられる方や性行為そのものを控えるように医師から指導されている方は服用すべきではありません。

ED治療薬は1日に何回も服用できますか?

いいえ、できません。
ED治療薬の服用は1日1回までです。
用法・用量を守って正しく服用しましょう。
詳しくは「ED治療薬の服用方法」をご覧ください。

ED治療薬は食事の影響を受けますか?

「食事の影響を受けやすいED治療薬」と「食事の影響を受けにくいED治療薬」があります。
詳しくは「ED治療薬の比較表」をご覧ください。
どのED治療薬も基本的には空腹時や食前に服用するのがベストとされています。

ED治療薬はアルコール(お酒)の影響を受けますか?

はい、受けます。
適量摂取であれば、相乗作用でED治療薬の勃起促進効果をより引き出すことができます。
ただし、過剰摂取してしまうとED治療薬本来の勃起促進効果を低下させてしまうことがあるので、注意が必要です。

ED治療薬は薬局やドラッグストアなどで市販されていますか?

いいえ、されていません。
ED治療薬は、医療用医薬品に該当するため、病院やクリニックなどの医療機関で処方して貰うか、インターネット上の個人輸入代行サイトで購入して手に入れる方法しかありません。

ED治療薬の口コミ・レビュー

• カマグラゴールド
  ★★★★★
  効果絶大!
  2023年02月20日 男性 50代

  評価の高いカマグラに初めて挑戦しました。1錠飲用しましたが副作用も無く、時間にして約1時間ほどで効果が現れ、20代の頃に戻った感じになりました。過去に色々なジェネリックを試しましたがカマグラがNO.1だと思います。次回以降もリピートする事間違い無しです。

  カマグラゴールドの口コミ画像
• バイアグラ
  ★★★★★
  男性 50代
  2022年09月14日 男性 50代

  いつもはカマグラゴールドを使ってますが、正規品のバイアグラの威力にはビックリします!!️カマグラゴールドはバイアグラのジェネリックとは言いますが、やっぱり正規品バイアグラの方が安心して使えます。ちょっと高価な品物なので今日は決めてやるという時に使うようにしてます。

  バイアグラの口コミ画像
• バリフ
  ★★★★★
  使いやすい
  2022年10月24日 男性 40代

  効きが早くてとても使いやすいです。 また、錠剤が小さいので飲みやすいです。 いつも、行為30分ぐらい前にこっそり飲んで 使用してます。

  バリフの口コミ画像
• レビトラ
  ★★★★★
  安定のレビトラ
  2020年06月19日 男性

  以前試して調子が良かったので購入。 副作用も殆ど無く、お酒を飲んだり食事した後でも効くのが嬉しいです。 安心しておすすめ出来ます。

  レビトラの口コミ画像
• タダシップ
  ★★★★★
  男性 50代
  2022年09月16日 男性 50代

  タダシップはシアリスのジェネリックと言うだけでシアリス同様緩やかな効き目で勃起自体が長持ちしました。この数で安くはないと思います。シアリスより大きめです。服用には十分な水で飲むと良いと思いました、作用時間が長いだいう事なので止まらなくなるかな?と思いましたがこういが終わってから休んでもう一回戦手な感じで楽しんでます。妻もイキまくりどうしたの?と不審に思ってました。隠して置いて使おうと思いました。

  タダシップの口コミ画像
• シアリス
  ★★★★★
  オリジナルも凄い
  2021年08月10日 男性 60代

  シアリス系はビダリスタ、タダシップとジェネリックを愛用してきました。安価で副作用も無く、それなりに効くため、特に問題は有りませんでしたが、口コミで評判の良いオリジナルのCialisにも興味が湧き購入してみました。1錠使いの印象ですが、効きの強さと継続時間の長さが共に優れていると思いました。また、私の場合副作用は有りませんでした。コスパを考えると〜ですが、使い分けを暫く試したいと思います。

  シアリスの口コミ画像
• アバナ
  ★★★★★
  シアリス同様で副作用がない
  2022年05月22日 男性

  私はバイアグラ系は鼻詰まりと青視が出ますがシアリスが副作用が全く出ず、今まで一番合っていました。新しく出たアバナを試してみましたがこちらも副作用なしにシアリスと同じ感覚で使えるので気に入っています。そしてごく自然に反応してくれます〜。ピルカッターで半分に割って飲んでいますが効果十分です。

  アバナの口コミ画像
• スペドラ(ステンドラ)
  ★★★★★
  効きます
  2019年11月26日 男性 50代

  最近、カマグラの効き目に満足できなくなり購入しました。こちらは効果ありますね。もう少し安くなればなおいいのですが。よろしくお願いいたします。

  スペドラ(ステンドラ)の口コミ画像
• ズデナ
  ★★★★★
  最高です
  2022年05月03日 男性 60代

  第4のED治療薬との謳い文句に惹かれ試しに購入しましたがとても良かったです。65歳と言う年齢のせいかシアリスで挿入は出来るもののフィニッシュまでなかなかいきませんでした。しかしこのズデナで1ラウンドに2回も射精できました。 効果も長時間だししばらくこれで頑張ります。

  ズデナの口コミ画像
• ビリトラ
  ★★★★★
  コスト的にはこれが一番かな
  2023年01月06日 男性 60代

  今までスハグラを使っていましたが、試しにコストの安いビリトラを使ってみました。 効果の出るのは、この方が早い気がします。 ただ、二回戦目が少し元気ない様な気もしましたが、スハグラと余り変わらないので、今度からこれにします。

  ビリトラの口コミ画像