土佐町は、北、西、南の三方を1,000メートル級の山々に囲まれたまち。標高も約250メートルから1,500メートルと起伏に富んだ山岳地域です。高知平野の北に連なる山の向こう側、つまり北側にあたることから、土佐町を含め、この地域一帯は「嶺北地方」と呼ばれています。
その嶺北4町村全体が持つ森林の広さは、香川県の面積のほぼ半分に匹敵するほど。近年、自然に対する関心の高まりとともに、嶺北の山や森にも多くの人が訪れるようになりました。土佐町には稲叢山、笹ヶ峰など、嶺北39山に数えられる名峰7山があります。
また、巨木も多く、推定樹齢800年〜1000年とも言われる「平石の乳イチョウ」は、国の天然記念物に指定されています。根回り11メートル、樹高43メートル、幹から大小50本あまりの乳根が垂れ下がる姿は圧巻です。 古くから、"婦人みな乳多きことを祈願する"と伝えられています。他、きんもくせい、かやの木、赤実南天、四本杉など、町指定の天然記念物があり、自然を訪ね歩く楽しみも多い土佐町です。