当社のメイン組版システム、モリサワ「MC-B2」について
MC-B2で作成したデータを効率的に二次利用。
誰にでも操作できるWordデータとすることで新しい価値を創出。
プロの組版システムで出版したデータを「Wordで利用したい」とWordデータの提供を要求するクライ アントが増えています。たとえば、出版された学習参考書の中から、学校の先生がテスト問題などの制作のために利用したいというケースや、解説本などにおけ る、追記や削除などの大幅改訂時の作業、新しい本の原稿の一部としての利用などです。
しかしながら、プロ用の組版ソフトはソフトの構造の違いやより多くの組版指示を持つなどの理由から、Wordデータへの変換は難しく、テキストデータでの利用のみとするものがほとんどです。
このような問題を解決するのが「B2-WordOut」です。
主な特徴
B2-WordOutは、段落スタイルや文字スタイル、ルビや数式などのMC-B2の組版情報を解析し、Wordのスタイルや組版機能へ変換いたします。
このように、テキストのみならずMC-B2の体裁指示を、可能な限りWord文書データに活かすことが可能となり、データの二次利用を実現いたします。
主な機能
数式変換
数式はWord2007より採用された「数式ビルダ」による数式を生成します。また、変換時の設定により画像化してWordに配置します。
Wordで表現できないMC-B2の組版機能
MC-B2にはプロ用として多くの組版指示があります。これらの組版指示の中にはWordでは表現できないものも少なくありません。このような箇所を予めMC-B2で指定しておくことにより、指定された範囲をWordに画像化して取り込むことが可能です。
※(注記)MC-B2での指定がない場合、これらの組版指示は削除され、Wordで表現可能な文字列や組版指示だけが変換されます。
変換機能一覧
・マクロを展開する...マクロで登録されている文字属性などの指定をマクロが指定されている箇所に適用します。
・マクロ指定をWord文書に出力する...マクロが指定されている箇所にマクロコマンドを文字として書き出します。
・数式変換を行う...Word2007「数式ビルダ」の数式に変換します。
・数式を画像にする...数式をPNG画像に変換します。
※(注記)「数式ビルダ」に対応していないMC-B2の数式コマンドは「?」文字で変換されます。
※(注記)ただし、下記の機能は変換できません。
罫線色、罫線の太さ、背景色、点線罫線、縦揃え、四辺の線種が異なるこま罫など
ルビ、アンダーライン、インデックス/サフィックス、割注、縦中横、改頁、改段、改行、脚注
Wordでは表現できないその他のコマンドは、オプション選択によりコマンド文字列として書き出します。
- OS:
- Windows Vista、Windows XP SP2以降の各日本語版
(x64 Editionには対応していません。) - アプリケーション:
- MC-B2 5 Ver.5.3以降
Microsoft Word 2007 - ハードウェア:
- 上記OS、アプリケーションが問題なく動作する環境
CDまたはDVDドライブ
USBポート(ハードウェアキー装着用)
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