当所4号機につきましては、平成15年2月1日より第12回定期検査を実施しておりますが、5月21日、原子炉冷却材浄化系(注1)に設置している再生熱交換器(注2)戻り弁のテールガイドピン(注3)の折損を確認し、10月2日、原子炉冷却材浄化系配管と給水系配管の合流地点近傍の内部確認(放射線透過写真撮影)により、当該テールガイドピンの折損部品(長さ約10cm、直径約2cm)を発見いたしました。(10月2日お知らせ済み)
その後、当該部品の回収作業を進めてまいりましたが、昨日午後6時頃、当該部品を回収いたしましたのでお知らせいたします。また、折損部品については全て回収いたしました。
なお、当該弁につきましては、運転時は開いた状態であり折損部分がなくても機能上の問題はありません。
また、当該部品の回収作業の過程において、当該部品の横に、配管設置時よりあったと思われる微小な切り粉状のものを確認しており、これについても、今後、回収作業を実施いたします。
以 上
(注1)原子炉冷却材浄化系
原子炉水中の不純物を除去し水質を維持するための系統
(注2)再生熱交換器
原子炉から取り出した水を冷却するとともに、浄化された水を原子炉に戻す前に加熱する
という役割を持った熱交換器
(注3)テールガイドピン
弁を閉める際の位置決め用のピン