日本堆積学会会長 横川 美和
謹んで新年のお慶びを申し上げます.
会員の皆様におかれましては,新たな気持ちで新年をお迎えのことと存じます.
新しい年が皆様にとって実り多い年でありますよう,お祈り申し上げます.
さて,日本堆積学会は,2023年1月1日より新体制での運営となりました.私は会長を拝命し,新役員(下記)の方々とともに,
学会を通じて会員の皆様の堆積学関連研究・業務のお手伝いをさせていただくこととなりました。私にとりまして,日本堆積
学会は大学などの所属組織を超えた研究仲間と交流し,さまざまなことを学ばせていただいた場所であり,ホームのような存
在です.学会の舵取りを行うということには責任の大きさを痛感しておりますが,これまで育てていただいたことへ感謝の気
持ちをもって,会員の皆さまにさらにいっそうご活躍いただけるように働かせていただきたいと考えております.不行き届き
も多々あると存じますが,微力ながら最善を尽くす所存ですので,会員の皆さまのご支援を心からお願い申し上げます。
2002年に設立された日本堆積学会は昨年2022年に設立20周年を迎えました.人でいえば伸び盛りの学部生というところです.
これまでも諸先輩方のご尽力により,日本堆積学会はアットホームな雰囲気を保ちながらも世界に伍する学術レベルの発信を
しておりますが,一方で,堆積学研究の根底を支える教育体制,研究者・技術者養成体制も必ずしも十分ではありません.日
本堆積学会ではこれらの問題に対処するため年会・スクールなど充実した定例行事のほか,産官学の双方向な交流・連携を目
指したセミナーの開催に取り組んできました.また20周年記念行事としてプレイベントのリレーセミナーも始めております.
今期もこれまでの活動を引き継ぎ,さらに拡充させて会員の皆さまの活動拠点としてお役に立てるようにしていきたいと思います.
今期は特に,次の3点に重点的に取り組みたいと考えております.
前日本堆積学会会長 池原 研
2022年末をもちまして3年間の任期を終え、日本堆積学会会長を退任いたしました。コロナ感染症の影響もあり、3年の任期中、
一度も対面での大会・総会を行えず、このほかの学会活動も大きな制約を受けました。会員サービスも十分ではなかったかも
しれません。また、会長として会員の皆さんと触れ合えないまま退任すること、残念ではありますが、オンラインという新しい
繋がり方を持てたという点では、学会にとって悪い部分だけではなかったかと思います。コロナ感染者数は減らないものの、
大学・研究機関・企業等の活動はコロナ以前に近づいてきているかと思います。学会活動も以前の繋がり方に、新たな繋がり方
を含めて、会員サービスの向上を進めていけるのではないかと期待しています。「図説 堆積構造の世界」を手に、皆さんと
露頭を前に議論できたらと思います。3年間、ありがとうございました。