くらしが育んだ「里」を未来へ
人々のくらしに育まれてきた健やかで美しい「にほんの里」100選。
各地のニュースや活動、特色や所在地――里からの発信をお届けします。
「希少野生生物保全指導員」の農家がアベサンショウウオの生息地を保全。コウノトリ飛来を夢みて勉強会や減農薬稲作を始める。
※(注記) 交通アクセスや店舗情報などは、お出かけ前にご確認ください。
※(注記) 車ナビは、里を訪れる際の目標ポイントを数値化したマップコードで、()内が施設名や地点です。地図では★で示しました。カーナビのマップコード検索で利用できます。
2016年10月03日
生き物守る農家と市民
越前市西部の盆地、白山・坂口地区では「コウノトリ呼び戻す農法米」と名付けた米を栽培している。農薬と化学肥料を使わず、コウノトリの餌となるカエル、ドジョウ、小魚などが生きていける環境づくりに地域ぐるみで取り組んでいる。
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているアベサンショウウオの国内最大の生息地。「水辺と生き物を守る農家と市民の会」が中心となって、農家自ら「希少野生生物保全指導員」を務めてアベサンショウウオに代表される希少生物の生息環境を守る活動を続けてきた。冬場の田んぼに水を張る「ふゆみずたんぼ」も取り組みの一環だ。
市は「コウノトリが舞う里づくり構想」を掲げて環境整備を進めている。
(グリーンパワー2016年10月号から転載)