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2024年9月11日

ウクライナ保健省および医療関係者の訪問団が当センターを視察しました

企画・情報部 企画課広報担当

2024年9月6日(金)、独立行政法人国際協力機構(JICA)の研修プロジェクトの一環として、ウクライナより同国保健省および医療関係者の訪問団1)とJICA職員が来訪され、当センターを視察しました。

当センター芳賀信彦総長による概況説明の後、午前中は病院のリハビリテーション部を、午後は自立支援局の自立訓練(生活訓練、機能訓練)、研究所の運動機能系障害研究部、義肢装具技術研究部をご覧いただきました。

訪問団の皆さまは、日本の医療・福祉制度が、受傷から社会復帰まで切れ目ないサービスを提供している点に大きな関心を寄せられ、熱心に我々の説明に耳を傾けていらっしゃいました。

「自立訓練(機能訓練)・肢体」の見学のようす

ウクライナでは、戦闘の長期化により、手足の切断や脊髄損傷、失明などの障害を負う人々が兵士のみならず、一般の人でも増加しており、リハビリテーションの充実が課題となっているそうです。特に、兵士の中には、手足の切断に加えて視覚に障害を負うなど、重複障害を受傷する人々もおり、また、受傷した人々は若い活動的な世代であるため、その活動を取り戻すための質の高いリハビリテーションが求められ、そのための研究も大変重要であるとも伺いました。

この後も1週間ほど日本に滞在し、医療機関などを視察されるそうです。今回の訪日がウクライナの皆さまにとって有意義なものとなるとともに、ウクライナが一日も早く平和を取り戻すことを切に願っています。

1)代表:ウクライナ保健省ハイテクメディカルケア&イノベーション部副部門長 Iryna Semenenko(イリーナ セメネンコ) 氏

ウクライナ国旗を掲げているようす。国旗には兵士たちの平和を祈る寄せ書きが書かれている。
ウクライナ訪問団との記念写真