当センターで開催した令和3年度「第38回国立障害者リハビリテーションセンター業績発表会」についてご報告します。
業績発表会は、当センター職員がセンターの事業の取り組みや学術研究の成果を発表・討論する機会を設けることによって、職員相互の研鑽と連帯の強化を図り、効果的・総合的なリハビリテーションの推進を図ることを目的として開催しており、今年度で38回を迎えました。
今年度は新型コロナ感染拡大防止のため、昨年度に引き続き、ナレーション付きの発表パワーポイントを12月6日から27日までの間、職員がパソコンで視聴し、質疑応答を行う形で開催いたしました。
今回は合計49の演題の発表が行われました。演題名と発表要旨(公開可能なもの)は当センターのホームページに掲載しています。
http://www.rehab.go.jp/achievements/presentation/
当センターには6部門があり、様々な職種の職員が、障害がある方々のリハビリテーションに関わる事業に従事しています。本事業を通じて他職種の日々の活動の取り組みや研究の内容に触れ、知見を広げることによってリハビリテーションサービスの向上につながる機会となればと思っております。
〇優秀賞
発表者
不全頚髄損傷者(C1・C2・D1)におけるADL達成率
自立支援局 森野徹也
有機圧電フィルムの特性を生かしたインソール型歩行計測システムの開発
研究所 志水宏太郎
脊髄損傷者の車椅子駆動特性
研究所 小林佳雄
脊髄完全損傷者用カーボン長下肢装具の開発(第3報)
-実用化最終モデルおよび車椅子コンパチブルモデルの製作‐
研究所 河島則天
「体重増加を目的としない神経性やせ症の治療方針」の発達障害への応用
病院 深井善光
秩父学園での親子相互交流療法(PCIT)導入の試み
自立支援局 坂寄里沙
就労移行支援事務系訓練におけるリモート訓練環境の整備等について
自立支援局 加藤禎彦
障害のある子どものための家族向け自宅内排泄環境整備アセスメントツール開発における課題と対応
研究所 植田瑞昌
障害者のニーズに沿った衣料開発への取り組み
病院 宮坂良子
給食サービスへの満足度に関する調査の結果報告
〜自立支援局所沢センター利用者の食生活の傾向と課題〜
管理部 内山久子
〇奨励賞
発表者
ブラウンセカール症候を呈した頸髄不全損傷者に対する骨髄間葉系幹細胞投与後のリハビリテーション実施報告
病院 大松聡子
頸髄損傷者に対する自立訓練開始・終了時の上肢機能評価
研究所 武田賢太
〇特別賞
発表者
不安が強い強度行動障害児への取り組みについて
自立支援局 大野さち子