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移住者体験談

蚕室でワイナリーをはじめたい

神奈川県 東御市 趣味と暮らす農林業・自然と働く

児玉 俊一 さん(定住アドバイザー)

移住先 東御市
移住年月 2014年
職業 農業(ワイン用ぶどう栽培)
蚕室をワイナリーにしたら面白いのではの画像

蚕室をワイナリーにしたら面白いのでは

生まれたときから現在の住所に本籍はあったのですが、父の銀行勤務の関係で全国を転々としていました。この地に住む経験がないまま会社勤めが始まり、定年を過ぎても「ここに住むこと」について明確なプランはありませんでした。
しかし、ヴィラデストワイナリーの玉村豊男さんからここ((注記)児玉家住宅)の蚕室をワイナリーにしたら面白いのでは?といわれ、ワイン用ぶどうの栽培を進められました。
当初は週末に農夫をやりに来ようと軽い気持ちで始めてみたら「これは住んだほうがいい」ということになり、東御市に住民票を移しました。

(注記)児玉家住宅
畑や竹林を含めた敷地は2000坪、宅地900坪と12棟からなる大きな住宅。
表門は切妻造、桟瓦葺、扉の鏡板は一枚のケヤキで、重厚な外観を呈しています。このほか、蚕室や馬屋、味噌部屋、乾燥室、長屋、西門、北塀などもあり、国登録有形文化財として指定されている。

千曲川ワインアカデミーはおすすめの画像

千曲川ワインアカデミーはおすすめ

ワイン用ぶどうの栽培に関してはそんなに難しくないと思っています。ただ巨峰はとても大変。手間がかかりますね。巨峰での新規就農の方々は本当にがんばっているなあと思います。
巨峰で大変な時期は夫婦や親戚総出でやっているようですね。バタバタやっていれば気がまぎれるだろうし。どちらにしても、巨峰やワインは夫婦や家族でやるのがおすすめですね。

ワインを勉強するなら、千曲川ワインアカデミーはおすすめです。私も通っていましたが、ものすごい価値があると思いますよ。日本でも有名な超一流の先生がそろっていますから。

景色のご馳走の画像

景色のご馳走

ここの良いところは、やはり食べ物が美味しいことでしょうか。そしてその美味しいものがお菓子にもなっていることもいいですよね。
あとは自然が豊かだし、景色が良いですよね。八ヶ岳と蓼科が正面に見えるなんて、景色のご馳走だと思います。
北御牧地域からみるこちらも美しいです。南斜面で、風光明媚な場所だなあと感じます。
それにもかかわらず、高速のインターチェンジが近くにあるので都心との距離が苦にならないことは良いことだと思います。

寒さに関しては、暖房があるので寒さを感じることはありませんね。天気がよくて光が入ってくるのであたたかいですし。
雪が降ったとしても雪深くなることはないし、チラチラと雪が降っている景色もすごくきれいですよね。

土いじりをしたいと考えているひとには、東御市はお勧めです。野菜も美味しくできるし、お花もいきいきと育ってくれます。
都会の雰囲気を味わいたいとおもえば、すぐにワイナリーに行くことができます。
田中駅や上田駅の周辺にも美味しいフレンチや、お蕎麦屋さんなどがあるので、気分転換に車ですぐ行くことができます。ショッピングセンターもありますし。
ですので、車はあったほうが良いと思います。

土地の歴史が日常の中にひそんでいるの画像

土地の歴史が日常の中にひそんでいる

地域にとけこみにくいということは感じたことないです。我が家がこういう立地条件ということもありますが。
みんな親切なひとですよね。穏やかな感じがします。あと自分が好きなことを追求していることを多くて、自分の生活を大切にしているひとが多いと思います。
支区やぶどう部会(ぶどうの生産者の集まり)などの地域の会議や懇親会に楽しく参加する中で、少しずつ顔見知りができて人脈が広がっていると思います。

柳の木がうちにあるんですけれど、子どものころはクワガタがいるから喜んでいたくらいで、それ以外には使い道ないし、邪魔だからきっちゃおうかななんて思ってました。
ただ、ある日うちに出入りしている植木屋さんが「どんど焼き用にこの柳もらってくけどいいよね?」って言うんです。聞くと、このあたりの人はどんど焼きの繭玉をその柳の枝にさして使ってるらしく、「ああ切っちゃいけないんだ!」なんてそこで初めて知りました(笑)。
村の歴史は詳しく知らなかったのですが、この木が地域の財産になっていることを知ることができました。この土地の歴史が日常の中にひそんでいて面白いなあと思います。

「伝える」場所から、「つながる」場所への画像

「伝える」場所から、「つながる」場所へ

いずれは、一家でワイナリー経営を目指していければと思います。
そもそもよくその歳でワインを作り出したねと周りからは言われます(笑)。でもやればできるんじゃないのと思っています。そのあたりはあまり気にしていません。

いままで、住宅部分は一般公開などをして多くの皆さんに伝えてきました。しかし蚕室を活用してここから何かを始めようと思えています。文化財の活用というのは今まで伝えるというだけでしたが、ここが「つながる」場所になっていけばいいなと思っています。

田舎の人は保守的なので溶け込むのが大変という話も聞きますけど、相手も人間。自然体で自己開示を続けていけば、必ず相手に通じ、理解を得られると思います。
おそれずくじけずに進んでいただきたいですね。これは、都会か田舎かを問わない共通の真理だと思います。

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