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調査時の水温は、3月10日の表面は18.2〜20.1°C、50mでは17.0〜20.0°C、100mでは15.1〜 19.0°C、200mでは14.5〜16.9°Cの範囲にあった。3月20〜21日の表面は17.1〜18.3°C、50mでは 16.1〜17.7°C、100mでは15.0〜17.5°C、200mでは13.4〜15.0°Cの範囲にあった。測点29,30を 除いた測点のうち、3月10日の観測では、表面、50m、100m及び200mで概ね平年よりかなり高めで、測点5,20,27の表面、測点22,23,26,27の50m、測点5,23,26,27の100m、測点5,23,26 の200mで同月の過去最高水温を更新した。3月20〜21日の観測では、表面、50m、100m及び200m で概ね平年より高めであった。一方、測点29,30の水温は、表面及び50mでやや低め、100m 及び200mで概ね平年より低めであった。
塩分は、3月10日の表面は34.74〜34.79、20mでは34.70〜34.79、200mでは34.51〜34.64、3月20〜21日の表面は34.66〜34.71、20mでは34.65〜34.71、200mでは34.45〜34.53の範囲に あった。表面、20m及び200mでは概ね平年並であったが、測点26の表面、20m及び200mで同 月の過去最高塩分を更新した。
観測時の黒潮は、熊野灘沖で30°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調 査では黒潮に達しなかった。
3月10日の熊野灘北部沖合の表面は、北東〜東方向へ約1.5〜2.0ktで流れる黒潮系暖水 に覆われていた。3月20〜21日には、熊野灘沖合域で黒潮内側反流に対応する流れが観測されたが、特に速い流れではなかった。
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜・宮本 敦史・佐口 智之
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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