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調査時の水温は、表面では18.0〜19.7°C、50mでは17.8〜19.7°C、100mでは16.8〜19.8°C、200mでは12.3〜17.1°Cの範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、表面、50m、100m、200mで平年よりかなり高めであった。北部沖合では、0m及び50mで3°C前後、100m及び200mでは3〜4.5°C前後平年より高く、測点6,11,12の200mで同月の過去最高水温を更新した。一方、測点29,30の水温は、表面、50m、100m、200mで平年より低めであった。
塩分は、表面では34.54〜34.71、20mでは34.58〜34.71、200mでは34.41〜34.64の範囲にあり、表面、20m及び200mでは平年より高い測点が多かった。
観測時の黒潮は、大王埼沖で29°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。熊野灘中部以北の表層は、熊野灘に停滞している暖水渦の影響を受け、表面から100m前後まで黒潮系暖水に覆われていた。熊野灘中部以北の沖合では北西〜北東向き、南部沖合では西向きに約1〜2ktの流れを観測した。
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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