沿岸定線観測結果

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2020年11月熊野灘(25-26日、調査船「あさま」79トン)

調査結果の概要

調査時の表面水温は22.6〜23.3°C、50mでは22.0〜23.3°C、100mでは17.2〜21.0°C、200mでは13.1〜14.3°Cの範囲にあった。表面ではStn.20で、100mではStns.5,26,27で、200mではStns.15,26,27で同月観測開始以来の最高水温を更新した。潮岬以南の海域を除き、平年に比べて表面ではおおむね1°C前後高め、50mではおおむね1〜1.5°C高めであった。100m以深では特に北東部で水温が高く、平年に比べて100mでは3〜5°C以上、200mではおおむね1.5〜2.5°Cも高かった。

表面の塩分は34.47〜34.67、20mの塩分は34.50〜34.67の範囲にあった。表面ではStns.1,9,15,17,23で、20mではStns.1,9,15,17,23,28で、200mではStns.26,27で同月観測開始以来の最高値を更新した。

今月の観測時の黒潮は大蛇行流路かつ北上部が熊野灘の東を流れており、黒潮には達しなかった。
熊野灘の表層を50〜100mほどの厚みを持った黒潮系暖水が覆い、東から波及して南北へ分かれて流れていた。

調査の概要

調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也 ・ 佐々木 大地

使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz

*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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