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調査時の表面水温は26.8〜29.4°C、50mでは18.1〜20.4°C、100mでは15.6〜17.3°C、200mでは11.3〜13.6°Cの範囲にあった。表面では北東部を中心に高く、Stns.15,27で同月観測開始以来の最高水温を更新した。また、Stn.27 では、200mと300mでも同月観測開始以来の最高水温を更新した。潮岬以南の海域を除き、平年に比べて表面ではおおむね0〜2°C高め、50mではおおむね0〜2°C高め、100mと200mではおおむね2°C前後高めであった。
表面の塩分は28.19〜33.64、20mの塩分は33.80〜34.50の範囲にあった。表面の塩分はやや低く、表面ではStns.20で同月観測開始以来の最低値を更新した。一方、50mのStn.17、100mのStn.26、200mのStn.27では同月観測開始以来の最高値を更新した。
今月の観測時の黒潮も大蛇行流路、かつ北上部が熊野灘の東に離れていたため、黒潮には達しなかった。
熊野灘には、東から黒潮系の暖水が波及し、熊野灘を南北に分かれて流れていた。
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
JFE Advantech社製 AAQ-RINKO
鶴見精機 社製 XCTD(水温・塩分)
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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