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調査時の表面水温は17.6〜20.8°C、50mでは16.6〜20.6°C、100mでは16.4〜18.0°C、200mでは11.7〜16.0°Cの範囲にあった。南部海域を除き、平年に比べて表面では1〜3°C前後高め、50mでは1〜4°C前後高め、100mでは2〜3°C前後高め、200mでは2〜4°C前後も高めであった。広範囲で顕著な高水温となっており、表面ではStns.5,9,26で、50mではStns.6,17,22,23,26で、100mではStns.17,23,26で、200mではStns.5,6,23,26,27で、4月としては観測開始以来の最高値を更新した。
表面の塩分は34.58〜34.72、20mの塩分は34.58〜34.71の範囲にあり、表層塩分は平年より高めであった。下層塩分は平年よりかなり高く、200mではStns.23,26,27、300mではStns.5,26,27で、4月としては観測開始以来の過去最高値を更新した。
今月の観測時の黒潮も大蛇行流路で33°N以南に離岸していたため、黒潮には達しなかった。なお、熊野灘の東から流入する20°C前後の黒潮系の暖水が観測された。この暖水は三木埼周辺で接岸し、南北に分かれて流れていた。
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・舘 洋
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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