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調査時の表面水温は23.0〜24.3°C、50mでは17.9〜22.0°C、100mでは15.8〜18.1°C、200mでは11.3〜14.0°Cの範囲にあった。南部沖合域を除き、表面ではほぼ平年並であった。50m〜100mでは平年より1〜4°C前後も高めで、沿岸域を中心に高水温が顕著であった。200mでは平年より1〜2°C高めであった。50mではStns.8,20で7月としては1972年に次ぐ高水温であった。100mではStn.8で7月としては1968年の観測開始以来、最も高い水温を記録した。
表面の塩分は28.03〜34.23、20mの塩分は33.68〜34.23の範囲にあり、表面では平年よりやや高め〜高め、20mでは低め〜かなり低めであった。夏季には珍しく、多くの観測点で20〜30m付近まで鉛直混合していた。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘のほぼ全域で、黒潮内側反流に対応する南西へ1ノット前後のやや速い流れが観測された。
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博・丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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