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調査時の表面水温は27.1〜29.0°C、50mでは16.8〜22.9°C、100mでは14.7〜17.0°C、200mでは10.4〜12.4°Cの範囲にあった。南部沖合域を除き、表面では平年より1〜2°C前後高め、50mでは平年並〜4°C前後も高め、100mでは平年並〜2°C高め、200mでは平年並〜1°C前後高めであった。表面では7月に観測された30°Cを越えるような極端な高水温は解消したものの、Stn.1の29.0°Cは8月としては1967年に並ぶ観測史上最高タイを記録した。20mでもStn.5の26.6°Cは、8月としては観測史上最高を更新した。
表面の塩分は31.63〜34.14、20mの塩分は33.76〜34.28の範囲にあり、表面ではStns. 11,12,30で極端な低塩分を観測した他は、平年並〜高めであった。20mでは平年並〜やや低めであった。なお、Stn.11の表面塩分31.63は、台風20号による大雨の影響で、1967年の観測開始以来8月としては最低塩分を更新した。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月は特に強い流れは観測されなかった。
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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