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調査時の表面水温は21.1〜23.6°C、50mでは21.7〜23.5°C、100mでは15.8〜20.4°C、200mでは10.6〜14.2°Cの範囲にあった。南部沖合域を除き、表面では平年並〜1°C前後高め、50mでは平年より1〜2°C前後高めであった。100mおよび200mでは沿岸域で平年より1〜2°C前後高め、沖合域で平年並〜1°C前後低めであった。
表面の塩分は31.89〜34.48、20mの塩分は33.51〜34.48の範囲にあり、沿岸域で平年よりかなり低めの他は、概ね平年並であった。10月下旬の大雨の影響で、表層では沿岸域を中心に11月としては記録的な低塩分であった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。熊野灘北部沖合から南部沿岸では、黒潮内側反流に対応する南西へ1.0〜1.5ノット前後の流れが観測された。
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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