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調査時の表面水温は17.3〜22.6°C、50mでは14.5〜20.9°C、100mでは13.0〜19.6°C、200mでは9.4〜17.3°Cの範囲にあった。表面では、沿岸域で平年より1〜2°C低め、志摩半島沖〜中部沖合域で平年並〜1°C高めであった。50mでは志摩半島沖で平年より2°C程度高めの他は平年並〜1°C程度低め、100m〜200mでは平年並〜1°C程度低めであった。黒潮域の表層では、平年より1〜2°C程度低めであった。
表面の塩分は34.03〜34.84、20mの塩分は34.46〜34.84の範囲にあり、全域で平年より高めで、志摩半島沖〜中部沖合域ではかなり高めであった。黒潮域の表層では、冬季からの高塩分傾向が続いていた。
観測時の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、ほぼ東へ3ノット程度の流れであった。なお、今月の観測では、熊野灘北中部沿岸の比較的広い範囲でヤコウチュウ(夜光虫、Noctiluca scintillans)による赤潮が確認された。
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博・笹木 大地
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
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