このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。


現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 水産業 >
  4. 水産研究所 >
  5. 研究情報 >
  6. 学会発表 >
  7.  マハタ仔魚の無給餌生残指数(SAI)について
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 水産研究所  >
  4.  企画・水産利用研究課 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
平成20年08月05日

マハタ仔魚の無給餌生残指数(SAI)について

日本水産増殖学会第1回大会講演要旨(2002年9月19日

土橋靖史・栗山 功(三重科技セ水)・黒宮香美・岡田一宏
(三重尾鷲栽漁セ)・柏木正章・吉岡 基(三重大生物資源)

目的

マハタの種苗生産は不安定かつ低い生残率で知られている。減耗の要因は一つではないが,ふ化仔魚の活力不足は減耗の大きな要因となっている。そこで本研究では,仔魚の活力判定手法の一つとして,無給餌生残指数(SAI)により仔魚の活力を数値化することを試みた。

方法

1999年〜2002年の5月に計25回の試験をおこなった。オゾン殺菌海水500mL入りのビーカーに人工授精で得られたマハタ受精卵を150粒ずつ収容し,ふ化後の仔魚が全て死亡するまで無給餌飼育した。飼育期間中の水温は22.0°Cで,換水と通気はおこなわなかった。死魚については,毎日ほぼ決まった時間に除去し,累積死亡数と仔魚の開口時(3日齢)の生残率を決定した。これらの結果からSAIを算出した。またSAIに及ぼす水温の影響を検討するため18°C,20°C,22°C,24°C,26°Cの各水温区を設定して25回の試験をおこなった。

結果

仔魚はふ化後10日目までに全個体が死亡した。開口時の生残率は7.2〜94.6%,SAIは2.3〜39.4で大きく異なった。SAIと採卵時のデータ(浮上卵率,卵径,ふ化率)には相関は認められなかった。SAIと開口時生残率の間には高い相関が認められ(r=0.836,p<0.01),SAIが10以下では開口時生残率が10%以下となった。SAIが10以上の仔魚を大量飼育した時の日齢10の生残率は36.4〜68.7%で,全飼育例で稚魚(日齢60)まで生産することができた。水温18〜26°Cの範囲において,試験水温(x1)とSAI(y1)との間にy1=-4.36x1+126.80(r=0.953,p<0.05)と有意な直線回帰が認められた。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 企画・水産利用研究課 〒517-0404
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016
ファクス番号:0599-53-2225
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

お求めの情報は充分掲載されていましたか?
このページの内容や表現は分かりやすかったですか?
この情報はすぐに見つけられましたか?
ページID:000050726

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /