- 全体について
委員
与党3党の見直し案については国会審議等の中で変更することはないのか。
事務局
流動的な要素も一部あるが、与党3党の案についてはそれが政府案になると受け止めている。
委員
最終的には県が判断するということでよいのか。
事務局
県の事業については県が判断する。
委員
県事業の6件については報告ということでよいか。
委員長
県事業の6件については、すでに審議済みなので報告とする。
- 大村川生活貯水池事業、桂畑生活貯水池事業について
委員
両事業とも下水道の普及に伴い水の需要が増えるということではなかったかと思う。下水道普及率の低い中で下水道の対応もお願いしたい。
事務局
白山町は9.2%、美里村はまだ着手したばかりである。
委員
わずか2年でB/Cの値が下がっている。これからはB/Cを年々係数として入れられないのか。また、将来、地元が水をほしいと言ってきたときはどうするのか。
事務局
通常のダムであると調査段階で十分な調査を行うが、生活貯水池事業は調査と建設をあわせてやる手法であるためこういうことが起こってしまう。水需要については将来にわたって大丈夫かどうかという確認はしている。
委員
ということはこの事業はB/Cが1を切る危険性を持っているということになる。節目節目でB/Cをチェックする必要があるのではないか。
委員長
公共事業評価システムでチェックがかかるのか。
事務局
公共事業評価システムで継続事業を評価する際にB/Cを取り入れていく。
委員
わずか2年の間に地元の意見が変わるというのは不自然、本当は地元に違う意見が元々あったのではないか。地元住民の意見を吸い上げる風通しのよいシステムが必要ではないか。
委員長
B/Cが突然1以下になるというのはよろしくない。
事務局
平成10年の再評価の時には詳細な積算ができていなかったためこういうことになってしまった。なお、地元の意向の変化は事実である。
委員
地元関係者、地元住民をどうとらえるかの行政の考え方はまだ変わっていないのではないか。地元関係者、地元住民を根本的にとらえ直さないといけない。
委員
地質が変わることはないので地質調査そのものがおかしかったのではないか。今後はこういう苦しい説明をしなくてよいようにしてほしい。
事務局
工事費が大きく変わることははずかしいことである。どこまで金をかけて調査をするかという部分もあるが、対外的な信頼性のことなのでしっかりとやっていきたい。
委員
ちゃんとした技術を持った方がやっているのだから、2年の間で変わることは納得しがたい。公共事業の場合B/Cだけにこだわる必要はないのではないか。
委員
ボーリング3本では十分なデータではないが、データの読み方の問題もある。事業を実施することを前提にするか実施しないことを前提にするかでデータの読み方が左右されるのは問題である。行政の場合は多少の赤字が予想されてもやらざるをえない事業もあるのではないか。大局的な見地で考えていただきたい。
事務局
ボーリング調査は平成9年度末に終了したので、10年の再評価の時には詳細な積算はできていなかった。
委員長
事業採択時にボーリング3カ所、その後のボーリング調査の結果、ダムの基礎の位置が深くなったということですね。
委員
取り付け道路の法面が高くなっているが、林道の場合はこんなに高くしなくてよいと思う。縦割りの弊害だと思うが県の内部の調整をすればもっと安くできるのではないか。
- 二木島港二木島地区港湾事業、的矢港畔蛸地区港湾事業、五ヶ所港船越地区港湾事業について
委員長
10年の再評価の時、船越地区については付帯意見でなるべく広い範囲の住民の意見を聴くとなっていたと思うがその対応について教えてほしい。
事務局
町長が替わってまだ地元と話しをする状況にはなっていない。漁協の大型合併により話しをしたいということがおこってきているので話をしていきたい。
委員
二木島については道路をつけるのはどんな事業が考えられるのか。
事務局
港湾事業の管理用道路として実施できる。
委員
二木島については10年の時ももうすぐ解決するという話しだったような気がするが。
事務局
現有の施設を有効に活用する形で考えていきたい。
委員
的矢港は中止にして、見通しがたった時点で新規事業として考えるということか。
委員長
非常に厳しい与党3党の案を考えるとこれからは全体計画を途中でいったんやめてまたやるということが増えてくる。これからは、最初から範囲を限定したプランニングをしないとやったことが中途半端な効果、中途半端な事業になる。
事務局
これからはだらだらとやっていくことは許されなくなる。安全・安心にかかわる事業は例外的に認められるが、社会情勢が変わっている。採択の時点でのきつい選択が必要となってくる。
委員
二木島のできたところはどのように使われているのか。
事務局
漁船が避難する場所として利用されている。
委員
ある程度金をかけたものは、それなりに使ってほしい。
- 栃山木組線林道開設事業について
委員
上北山村の意見は。
事務局
10年の時には林業を取り巻く情勢が好転すれば必要性がでてくるかもしれないということであったが、一層過疎化が進むなど厳しい。
委員
地元の負担がネックとなっているのか。
事務局
そうです。
委員
国有林もそうですか。奈良県側の負担が整えばOKということですか。林業不振だから林道をつくらないという説明はこれまでの県のスタンスと違う。
委員
この資料には今のような議論が書かれていない。休止が中止になることについて県民の納得が得られないのではないか。書き方について配慮してほしい。
事務局
修正して再度提出したい。
委員
建築家として、自然の素材、地場産の木をたくさん使いたいと考えているが、実際には非常に難しい。その理由を聞いてみると林道がついてないので切り出すことが大変ということを言われる。県内産の木を使うことを後押ししていただけるのであれば林道をつけていただきたい。
事務局
国産材をいかに使われるようにするかにあたって、林道・作業道を整備するのが最大の課題である。
委員長
この資料では、休止から中止への説明責任が果たされていない。すぐこの場で修正してもらうのか、時間をとって修正してもらうのか。
事務局
関係市町村等と協議し、中止の結論をだしている。このペーパーも地元の意見を踏まえてつくっている。
委員
形式論として資料差し替えということであれば、この場では審議の結論はだせない。
事務局
修正の上、次回再度審議いただきたい。
主な質疑概要についての文責は事務局にあります。