このサイトではJavaScriptを使用したコンテンツ・機能を提供しています。JavaScriptを有効にするとご利用いただけます。
ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 令和6年春のスギ・ヒノキ花粉飛散量はスギ「例年並み」、ヒノキ「やや多い」
更新日:2023年12月21日
ここから本文です。
自然環境保全センター(厚木市七沢)では、令和6年春のスギ・ヒノキ花粉飛散量を予測するため、県内のスギ林30箇所、ヒノキ林40箇所で花粉を飛散させる雄花の着花量調査を実施し、結果をまとめました。
今回のスギ調査では、スギ林30箇所の着花点数の平均値は46.1点となりました。この値は、昨年の77.8点を下回り、27年間の平均45.8点に近い点になりました(図1)。
一方、ヒノキ林40箇所の着花点数の平均値は53.4点となりました。この値は、昨年の59.8点を下回ったものの、12年間の平均45.8点を上回り、12年間で3番目に高い値になりました(図2)。
スギ・ヒノキは猛暑であると雄花の着花量は多くなる傾向にあります。また前年の着花が多いと翌年は減る傾向にあります。令和5年7月・8月は記録的な猛暑でしたが、前年の雄花の着花量が多かったことが前年から減少した要因と推定されます。
今回の調査結果から、令和6年春の花粉飛散量は、スギ・ヒノキともに前年(令和5年春)と比べると減少しますが、スギは例年並み、ヒノキは例年よりやや多い飛散が予測されます。
[画像:図1県内スギ林30箇所の平均着花点数の年変化(27年間の平均値45.8点)のグラフ]
[画像:図2県内ヒノキ林40箇所の平均着花点数の年変化(12年間の平均値45.8点)のグラフ]
(1) スギ
1 調査期間 令和5年11月1日から同月16日まで
2 調査地 県内の森林地帯を次の4地域に区分し、合計30箇所を調査しました。
3 調査方法
各調査箇所のスギ林において40本のスギを抽出し、双眼鏡又は望遠鏡を用いて、1本ごとに着花状況を次の4ランク区分により点数化し、その合計値を本数で除した平均値を調査箇所ごとの着花点数としました。
(2) ヒノキ
1 調査期間 令和5年12月2日から同月8日まで
2 調査地 県内の森林地帯を次の4地域に区分し、合計40箇所を調査しました。
3 調査方法
各調査箇所のヒノキ林において見通しのよい10本を調査木とし、双眼鏡又は望遠鏡等を用いて、1本ごとに着花状況を観察して次の6ランク区分により点数化し、その合計値(100点満点)を各調査林分での着花点数としました。
葉の先端の黄色味かかって見えるのが雄花、右2本はよく着花していますが、左はあまり着花していません。
米粒大のスギ雄花が多く着いています。
今回の調査箇所中最も着花が多く、樹冠全体に多く雄花が着いています。
枝先の半円形の部分が雄花です。
問合せ先
神奈川県自然環境保全センター
研究企画部長 十鳥(じゅうとり)電話046-248-0323
研究連携課長 増子(ますこ) 電話046-248-0321
このページの所管所属は 自然環境保全センターです。