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予防接種について

ページID:0308153 掲載日:2025年4月1日更新

トピック

令和3年11月26日付けでヒトパピローマウイルス感染症の予防接種の積極的勧奨の差控えが終了となりました。

詳細は以下のホームページを参照ください。

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)について

目次

1 予防接種の概要

2 定期の予防接種に関する特記事項
(1) ポリオ
(2) 麻しん(はしか)
(3) 風しん
(4) 日本脳炎
(5) BCG
(6) インフルエンザ
(7) 新型コロナウイルス感染症
(8) 帯状疱疹

3 定期の予防接種以外のワクチンで防げる病気(VPD)について
(1) 任意の予防接種について

4 予防接種に関する相談について

5 関連リンク

1 予防接種の概要

予防接種は、疾病への感染予防、発病の防止、症状の軽減、病気のまん延の防止などを目的として、予防接種法に基づいて行われています。
現在、予防接種法で定められている定期の予防接種は、以下のとおりです。

定期の予防接種の実施主体は市町村ですので、接種方法等の詳細はお住まいの市町村へお尋ねください。

定期の予防接種
A類

ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん、風しん、日本脳炎、破傷風、結核 、Hib感染症、小児の肺炎球菌感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、水痘、B型肝炎、ロタウイルス感染症

B類 季節性インフルエンザ 、高齢者の肺炎球菌感染症、新型コロナウイルス感染症、帯状疱疹

定期の予防接種には、接種を行う年齢が定められています。対象者や方法は次表のとおりです。

定期の予防接種(A類疾病)
対象疾病 ワクチン 対象者 標準的な接種期間 回 数 間 隔 接種量 方 法

ジフテリア
百日せき
破傷風
急性灰白髄炎(ポリオ) Hib感染症

沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン(DPT-IPV-Hib) 1期
生後2月から生後90月に至るまでの間にある者
1期初回:生後2月から生後7月に至るまで開始し、20日から56日までの間隔をおく 3回 20日以上 0.5ml 皮下又は筋肉内
1期追加:初回接種終了後から6月から18月までの間隔をおく 1回 1期初回接種(3回)終了後、6月以上 0.5ml
ジフテリア
百日せき
破傷風
急性灰白髄炎(ポリオ)
沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン(DPT-IPV)又は
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DPT)又は
不活化ポリオワクチン(IPV)

1期
生後2月から生後90月に至るまでの間にある者

1期初回:生後2月に達した時から生後12月に達するまでの期間 3回 20日以上 0.5ml 皮下
1期追加:1期初回接種(3回)終了後12月に達した時から18月に達するまでの間隔をおく 1回 1期初回接種(3回)終了後、6月以上 0.5ml
沈降ジフテリア破傷風混合ワクチン(DT) 2期
11歳以上13歳未満の者
11歳に達した時から12歳に達するまでの期間 1回 - 0.1ml
麻しん
風しん
乾燥弱毒生麻しん風しん(MR)混合ワクチン、乾燥弱毒生麻しんワクチン又は乾燥弱毒生風しんワクチン 1期
生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
(1歳児) 1回 - 0.5ml 皮下
2期
5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者
(幼稚園等の年長児) 1回 - 0.5ml
日本脳炎 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン 1期初回
生後6月から生後90月に至るまでの間にある者
3歳に達した時から4歳に達するまでの期間 2回 6日以上 (3歳以上)
各0.5ml
(3歳未満)
各0.25ml
皮下
1期追加
生後6月から生後90月に至るまでの間にある者
4歳に達した時から5歳に達するまでの期間 1回 1期初回接種終了後6月以上 (3歳以上)
0.5ml
(3歳未満)
0.25ml
2期
9歳以上13歳未満の者
9歳に達した時から10歳に達するまでの期間 1回 - 0.5ml
結核 BCGワクチン 生後1歳に至るまでの間にある者 生後5月に達した時から生後8月に達するまでの期間 1回 - 所定のスポイトで滴下 経皮
Hib感染症 乾燥へモフィルスb型ワクチン 初回接種の開始時に生後2月から生後7月に至るまでの間にある者 初回
生後12月に至るまで
3回 27日(医師が必要と認めるときは20日)以上 各0.5ml 皮下
追加
初回接種終了後、7月以上
ただし、生後12月までに3回の初回接種を終了せずに生後12月以降に追加接種を行う場合は、初回接種終了後27日(医師が必要と認めるときは20日)以上の間隔をおいて1回
1回 -
初回接種の開始時に生後7月から生後12月に至るまでの間にある者 初回
生後12月に至るまで
2回 27日(医師が必要と認めるときは20日)以上
追加
初回接種終了後、7月以上
ただし、生後12月までに2回の初回接種を完了せずに生後12月以降に追加接種を行う場合は、初回接種終了後27日(医師が必要と認めるときは20日)以上の間隔をおいて1回
1回 -
初回接種の開始時に生後12月から生後60月に至るまでの間にある者 - 1回 -
小児の肺炎球菌感染症

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン

(沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン)

初回接種の開始時に生後2月から生後7月に至るまでの間にある者 初回
生後24月に至るまで
ただし、2回目の接種が生後12月を超えた場合、3回目の接種は行わない
3回 27日以上 各0.5ml

筋肉内または皮下

追加
初回接種終了後、60日以上の間隔をおいて、生後12月に至った日以降において1回
1回 -
初回接種の開始時に生後7月から生後12月に至るまでの間にある者 初回
生後24月に至るまで
2回 27日以上
追加
初回接種終了後、60日以上の間隔をおいて、生後12月に至った日以降において1回
1回 -
初回接種の開始時に生後12月から生後24月に至るまでの間にある者 - 2回 60日以上
初回接種の開始時に生後24月から生後60月に至るまでの間にある者 - 1回 -
ヒトパピローマウイルス感染症 組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン 12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子 13歳となる日の属する年度の初日から末日まで 3回 2回目:1回目の接種から1月以上
3回目:1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上
各0.5ml
筋肉内
組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン 13歳となる日の属する年度の初日から末日まで 3回 2回目:1回目の接種から1月以上
3回目:2回目の接種から3月以上
組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン 13歳となる日の属する年度の初日から末日まで

2回

(1回目の接種を15歳になるまでに受ける者)

5月以上

3回

(1回目の接種を15歳になってから受ける者)

2回目:1回目の接種から1月以上
3回目:2回目の接種から3月以上
水痘 乾燥弱毒生水痘ワクチン 生後12月から生後36月に至るまでの間にある者 1回目
生後12月から15月に至るまで
2回目
1回目接種終了後6月から12月に至るまでの間隔をおいて1回
2回 3月以上 各0.5ml 皮下
B型肝炎 組替え沈降B型肝炎ワクチン 1歳に至るまでの間にある者 生後2月に至った時から生後9月に至るまでの期間 2回 27日以上 各0.25ml 皮下
1回 第1回目の接種から139日以上
ロタウイルス感染症 5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(ロタテック) 出生6週0日後から32週0日後まで 初回接種が出生14週6日後まで 3回 2回目:1回目接種から27日以上 3回目:2回目の接種から27日以上 2ml 経口
経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(ロタリックス) 出生6週0日後から24週0日後まで 初回接種が出生14週6日後まで 2回 27日以上 1.5ml 経口
定期の予防接種(B類疾病)
対象疾病 ワクチン 対象者 回数 接種量 方法
季節性インフルエンザ インフルエンザHAワクチン ・65歳以上の者
・60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有する者
(毎年度)
1回
0.5ml 皮下
高齢者の肺炎球菌感染症 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン


・65歳以上の者
・60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有する者
(注記)これまでに定期接種として高齢者肺炎球菌感染症の予防接種を受けた者については対象外となります。

1回 0.5ml 筋肉内又は皮下
新型コロナウイルス感染症

・mRNAワクチン(ファイザー社、モデルナ社、第一三共社、Meiji Seikaファルマ社)

・組換えタンパクワクチン(武田薬品工業社)

・65歳以上の者
・60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障害を有する者
1回 ワクチンの種類により異なる 筋肉内
帯状疱疹

​・乾燥弱毒生水痘ワクチン

・65歳の者
・60歳以上65歳未満の者であって、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する者として厚生労働省令で定める者

(注記)65歳を超える方については、5年間の経過措置として、5歳年齢ごと(70、75、80、85、90、95、100歳((注記)))に対象となります。

1回 0.5ml 皮下
・乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 2回 各0.5ml 筋肉内

2 定期の予防接種に関する特記事項

(1) ポリオ

不活化ポリオワクチンの導入

急性灰白髄炎(ポリオ)の予防接種は、経口生ポリオワクチンが使用されてきましたが、平成24年9月1日から不活化ポリオワクチンに切り替えられました。

しろまる不活化ポリオワクチンの接種方法など

しかく接種方法が変わります。

生ポリオワクチンは経口接種(口から飲む)でしたが、不活化ポリオワクチンは皮下接種 (皮下に注射)です。

しかく4回(初回3回、追加1回)の接種が必要です。

生ポリオワクチンは、2回接種でしたが、不活化ポリオワクチンは、4回の接種が必要です。

海外や国内で任意接種として既に不活化ポリオワクチンを1〜3回接種されている方については、不足分の接種を受けることができます。

しかく初回接種は生後3か月から12か月の間に受けましょう。

標準的な初回接種の接種年齢は、生後3か月から12か月です。

生後90月(7歳6か月)に至るまでの間であれば、過去に生ポリオワクチンの接種を受けそびれた方も、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けていただくことが可能です。

しかく不活化ポリオワクチン導入前(平成24年8月末までに)に、1回目の生ポリオワクチンを接種した方は、2回目以降は不活化ポリオワクチンの接種を受けることになります。

生ポリオワクチンを1回接種した方は、平成24年9月以降に不活化ポリオワクチンを3回接種することになります。

生ポリオワクチンを2回接種した方は、不活化ポリオワクチンの接種は不要です。

しかく平成24年11月に、4種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されました。

平成24年11月1日に、ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオの4種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されました。

ポリオとジフテリア、百日せき、破傷風について、同時に予防接種を行う場合は、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン(4種混合ワクチン、DPT-IPV)を注射します。

ただし、単独の不活化ポリオワクチンで接種を開始した場合は、原則として、途中から4種混合ワクチンに切り替えることなく、単独の不活化ポリオワクチンを接種してください。(ジフテリア、百日せき、破傷風の予防接種は、3種混合ワクチン(DPT)を使用)

しかく令和6年4月に、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が導入されました。

ポリオとジフテリア、百日せき、破傷風、Hib感染症について、同時に予防接種を行う場合は、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン(5種混合ワクチン、DPT-IPV-Hib)混合ワクチンを注射します。

厚生労働省ポリオワクチンのホームページ

(2) 麻しん(はしか)

麻しんは、麻しんウイルスによる急性の感染症です。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。

一般的な経過では、感染後10日〜12日経って発熱(38度前後)とともに咳、鼻水、くしゃみ、結膜の充血などの症状を示し、その後に高熱(39.5度以上)とともに発疹が現れます。患者の一部は肺炎や神経系の症状を合併し、まれに死亡したり、後遺症を残すなど重篤化する場合があります。

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。

麻しんワクチンの効果は非常に高く、各社の接種試験成績によると、麻しんワクチン接種により被接種者の約95%以上が免疫を獲得すると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
接種の詳細については、お住まいの市町村へ問合せください。


愛知県の麻しん流行状況(愛知県衛生研究所)
麻しん・風しんの予防接種方法(愛知県衛生研究所)

定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。(自費負担)

(3) 風しん

風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5〜7人にうつす強い感染力を有します。風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。

また、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。

そのため、愛知県では妊娠を希望する女性及びその配偶者などの同居者に対して、風しん抗体検査を実施しています。詳しくはこちらのページを確認してください。(事前の申請が必要となります。)

しかく関連情報

風しんについて(厚生労働省)

麻しん・風しんの予防接種方法(愛知県衛生研究所)

(4) 日本脳炎

日本脳炎の定期予防接種については、接種後に重い病気になった事例があったことをきっかけに、平成17年5月より積極的勧奨を差し控えていました。このため、平成7〜18年度に生まれた方は平成17年〜21年度に日本脳炎の予防接種の機会を逃していることがありますので、お住まいの市町村の案内にしたがって接種を行ってください。

日本脳炎の定期予防接種については、厚生労働省や国立感染症研究所のホームページに掲載されています。

日本脳炎の予防接種についてのご案内(厚生労働省)

(5) 結核

乳幼児が結核にかかると粟粒結核や髄膜炎のような重症な結核になりやすいです。
BCG接種をすると、結核発病の恐れが半分以下になり、結核の重症化の防止に有効と言われています。
結核については、(公財)結核予防会結核研究所、愛知の結核のホームページに掲載されています。

(公財)結核予防会結核研究所

愛知の結核

(6) インフルエンザ

インフルエンザについては、65歳以上の方及び60歳以上65歳未満で心疾患等のある方を対象として、平成13年11月7日から法に基づく予防接種となりました。

インフルエンザの予防接種については下記のページをご覧ください。

インフルエンザの予防について

(7)新型コロナウイルス感染症

新型コロナによって重症化する割合は、65歳以上で高く、重症化しやすいこの年代の方及びこの年代に近く一定の基礎疾患を有する方を対象に、定期接種を実施しています。

新型コロナワクチンについて

(8)帯状疱疹

帯状疱疹は、定期の予防接種の対象でもある水痘(水ぼうそう)を起こすウイルスと同じ水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。
一度水ぼうそうにかかると、治った後も体内にウイルスが潜伏し、過労やストレス等で免疫力が低下したことをきっかけにウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹に関する詳細やワクチンの情報については以下のページを参照ください。

◇​帯状疱疹について

3 定期の予防接種以外のワクチンで防げる病気(VPD)について

(1) 任意の予防接種

予防接種には、定期の予防接種の他に、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、RSウイルス感染症等の任意の予防接種があります。いずれも、その疾病を予防したり、重症化を防ぐために有効な予防接種です。接種を希望される場合は、お近くの医療機関又はかかりつけ医にお尋ねください。

4 予防接種に関する相談について

愛知県では、あいち小児保健医療総合センターを愛知県の予防接種センターとして指定しています。予防接種センターでは、予防接種を行うのに注意が必要な方、海外渡航のために予防接種が必要な方などの予防接種の実施、予防接種に関する医療相談、情報提供を行っています。
予防接種について何か分からないことがありましたら、どうぞ問合せください。

保健室:電話0562-43-0500 内線4041
e-mail : hoken_center@mx.achmc.pref.aichi.jp

愛知県予防接種センターのページへ

5 関連リンク


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