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凝集沈殿処理からMICRO-FLOへ
導入経緯
自動車部品のめっき処理を行うA社では、既設の排水処理設備の老朽化が進んだため、設備の更新を計画されていました。
生産スペース増設との兼ね合いから従来の設備と同等のスペース確保が難しいという問題を抱えていた点、
放流基準に対してより安定的な処理水質を希望されていた点から、省スペースに設置が可能で、高い処理水質を
実現可能な『マイクロフロー MFCW-8H』を組み込んだコンパクトな排水設備をご提案し、採用いただきました。
製品情報
MICRO-FLO
| 型式 | MFCW-8H | |
|---|---|---|
| 処理能力 | 〜20m3/h | |
| 膜モジュール本数 | 8本 | |
| 動力 | 19.5kW | |
| 寸法 | 長さ(L) | 4,580mm |
| 幅(W) | 1,900mm | |
| 高さ(H) | 2,450mm | |
| 運転重量 | 3,600kg | |
解決すべき課題
課題 1
生産ライン増設に要するスペースの都合から、排水処理設備のスペースを従来よりコンパクトにする必要がありました。
課題 2
凝集沈殿で処理していましたが、沈殿槽からのキャリーオーバーによって放流基準値ぎりぎりになるケースがあり、
より安定した処理水質を必要とされていました。
導入効果
ソリューション 1
マイクロフローによる排水設備の設計では、凝集沈殿処理による排水設備に対し、設置面積、有効高さ、設置容量を20〜30%程度、削減する事ができます。
右の図は20m3/hの凝集沈殿処理による排水設備とMFCW-8Hによる排水設備の比較の例ですが、約82m2の空きスペースが生まれています。
下の図は20m3/hの凝集沈殿処理による排水設備とMFCW-8Hによる排水設備の比較の例ですが、約82m2の空きスペースが生まれています。
生産スペースの他にも、ユーティリティの増設や薬品置場、スラッジ置場として省スペースの利点を生かして頂く事例もございます。
ソリューション 2
精密ろ過膜により重金属水酸化物の処理を行うマイクロフローをご採用いただいたことにより、処理水質が安定し、放流基準ぎりぎりになることもあった従来の不安定さは解消され、余裕のある処理値となりました。
右の表は、MF膜処理水と従来設備での水質比較です。
下の表に、MF膜処理水と従来設備での処理水の比較を記載します。
独自開発のMF膜による処理水は、水質の高さや清澄さに驚かれるユーザー様も多く、要求される処理基準を安定的に達成するとともに、環境負荷の低減にも貢献します。
日本フイルターは、マイクロフローによる、省スペースかつコンパクト、高い処理水質を実現する排水設備を、トータルにご提案いたします。
| 水質項目 | 原水 mg/L | MF処理水 mg/L | 従来の処理水 |
|---|---|---|---|
| 懸濁物質 | 2,240 | < 1 | 7.67 |
| ニッケル | 226 | 0.15 | 2.92 |
| 鉄 | 458 | < 0.1 | 0.18 |
| 亜鉛 | 363 | 0.1 | 0.30 |
| 銅 | 3.68 | < 0.1 | 0.42 |
| アルミニウム | 1.50 | < 0.1 | 0.20 |
| 全クロム | 180 | 0.1 | 0.60 |