国立環境研究所の研究情報誌「環境儀」第25号「環境知覚研究の勧め−好ましい環境をめざして」の刊行について
(お知らせ:環境省記者クラブ、筑波研究学園都市記者会同時発表)
要 旨
国立環境研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第25号「環境知覚研究の勧め−好ましい環境をめざして」が刊行されました。
環境問題の解決にあたっては、人間が外界に対して何を感じるか、何と考えるのかという「基盤」にあたる部分を解明することが不可欠です。知覚感覚器官を使って外界を捉え、捉えた情報を基に環境を判断する環境知覚について、霞ヶ浦で行ってきた環境知覚実験や、風景評価を対象に紹介します。
今回の環境儀では、30年にわたって環境知覚外界と人間の心の関係(これを、ここでは環境と考えます)を解明する試みを続けてきた研究者が、人間が環境をどのようにとらえてきたのかについて、西洋人による日本の風景評価等をまじえて、わかりやすく紹介します。
1 第25号の内容
第25号では、環境研究において、風景を研究対象として取り上げます。人類の歴史上、風景の評価が人々に広まったのはまだ数百年前のことですが、風景評価を分析することは、環境問題を解決する鍵となる外界と人間の心の関係を解き明かす上で、大きな意義を持ちます。今回は、環境知覚の研究を専門とし、風景評価の分析に取り組んでいる研究者が、風景研究についての取り組みの実際と環境知覚について紹介しています。
内容は、
(1) 研究担当者へのインタビュー
青木 陽二(あおきようじ)
社会環境システム研究領域主席研究員
「気候風土と文化的背景が大きく影響する風景評価」
(2) 風景評価に関する研究の視点と動向 のほか、『30 年にわたる環境知覚と風景評価に関する研究の概要』、『大きく変わったつくばの風景』、『日本人の風景の見方』などについてのコラム等
2 閲覧・入手についての問い合わせ先
連絡先:国立環境研究所環境情報センター情報企画室出版普及係
(TEL: 029-850-2343、E-mail:pub@nies.go.jp)
(参考)これまで「環境儀」で取り上げたテーマ
バックナンバーはホームページから閲覧できます。
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/