一般講演会「オゾン層破壊問題と紫外線影響」について(お知らせ)
(環境省記者クラブ・愛知県県政記者クラブ・筑波研究学園都市記者会同時発表)
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<要旨>
国立環境研究所、気象研究所、北海道大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、奈良女子大学、九州大学のグループは、環境省の地球環境研究総合推進費(地球推進費と略す)による研究の一環として、平成14年度から5カ年間「オゾン層破壊の長期変動要因の解明と将来予測に関する研究」の課題に取り組んできました。
地球環境研究総合推進費のアウトリーチ活動の一環として、10月28日(土)に愛知県名古屋市の「ウィルあいち」において、一般講演会「オゾン層破壊問題と紫外線影響」を開催します。講演会では、一般の方々を対象に、最新の研究成果を織り交ぜながら、「なぜオゾン層の破壊が進行してきたのだろうか?」、「オゾン層付近の水蒸気はどの様に変化しているのだろうか?」、「南極オゾンホールは回復するのだろうか?」、と言った疑問にお答えします。
また、私たちの生活に密接に関連した紫外線による影響(肌への影響)として、東京慈恵会医科大学教授の上出良一先生に、「紫外線と皮膚の老化」についての講演を依頼しています。
1.開催趣旨(科学的背景、講演目的、講演内容)
オゾン層の保護対策(オゾン層破壊物質であるフロンなどの規制)は大気中のフロン量の減少という形で効果が現れ始めています。しかし南極では毎年大規模なオゾンホールが発生しています(例えば欧米の衛星搭載オゾン層観測センサによる観測によれば今年のオゾンホールは、オゾンホール面積はこれまでの最大値と同等、オゾン欠損量は過去最大に達する、との発表がなされています)。すなわち、今なおオゾン層は脆弱な状況が続いています。
国立環境研究所、気象研究所、北海道大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、奈良女子大学、九州大学のグループは、環境省の地球環境研究総合推進費による研究の一環として、平成14年度から5カ年間「オゾン層破壊の長期変動要因の解明と将来予測に関する研究」の課題に取り組んできました。またこの間、共著者や査読者などとしてWMO(世界気象機関)の「オゾン科学アセスメント」(2002年および2006年)作成に参画すると共に、アセスメントに地球環境研究総合推進費の研究成果の一部が引用されるなど、オゾン層破壊に関する知見の提供・取りまとめに貢献してきました。
今回、地球環境研究総合推進費による研究のアウトリーチ活動の一環として、オゾン層破壊問題の現状と今後について広く一般に紹介するため、今月28日に一般講演会を開催します。講演会では、最新の研究成果を織り交ぜながら、オゾン層破壊問題についての幾つかの疑問−「なぜオゾン層の破壊が進行してきたのだろうか?」、「オゾン層付近の水蒸気はどの様に変化しているのだろうか?」、「南極オゾンホールは回復するのだろうか?」−に答えします。
また、私たちの生活に密接に関連した紫外線による影響(肌への影響)として、東京慈恵会医科大学教授の上出良一先生に、「紫外線と皮膚の老化」についての講演を依頼しています。
2.主催・後援
3.開催期日および場所
〒461-0016 愛知県名古屋市東区上竪杉町1番地
4.当日のプログラム
「紫外線と皮膚の老化」 上出良一(東京慈恵会医科大学)
5.参加申込
http://www.nies.go.jp/kouenkai-ozone/ からお申込みいただくか、または氏名、職業、連絡先を明記して、FAXまたはE-mailでお申込み下さい。
6.申込み先、問い合わせ先
国立環境研究所 大気圏環境研究領域 今村 隆史
HP : http://www.nies.go.jp/kouenkai-ozone/
E-mail: kouenkai-ozone@nies.go.jp
TEL : 029-850-2406 FAX : 029-850-2575