「UVインデックス携帯サイト」開設について
(紫外線リアルタイム情報の提供)
(環境省記者クラブ・筑波研究学園都市記者会同時発表)
独立行政法人 国立環境研究所
(地球環境研究センター兼務) 小野雅司
要旨
独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センターでは、地球環境モニタリング事業の一環として、全国の観測機関の協力を得て「有害紫外線モニタリングネットワーク」を組織し、有害紫外線(UV-B;280〜315nm)の地上への到達量を全国的に把握し、観測情報を研究者のみならず、広く社会に向けて発信・提供している。その情報提供の一環として、WHOの有害紫外線の健康影響を表す指標である「UVインデックス」の速報値をホームページ上で公開している。
今回、外出先やネットワーク環境の無い場所で手軽にUVインデックスがチェックできるように、携帯用のサイトを開設した。各観測ステーションにおける当日の1時間毎のUVインデックスをリアルタイムで提供する。
1.UVインデックス携帯サイトのリンク
携帯サイトhttp://www-cger.nies.go.jp/k/uvindex/
有害紫外線モニタリングネットワーク
UVインデックス公開ホームページ
(http://db.cger.nies.go.jp/gem/ozon/uv/uv_index/index.html)
2.公開内容
1) 測定局機関名称及び所在地(市区町村):現在公開中の14局は下記の通り。
(* 印は、国立環境研究所管轄局)
2) 当日のUVインデックス(1時間平均値、0から11+までの12段階)
指標として分かりやすくするために、数値を3つのグループに色分けし、各グループに下記の注釈を付けた。
■しかく 0〜2
安心して外で過ごせます。
■しかく 3〜7
日中は出来るだけ日陰を利用しよう。出来るだけ、長袖シャツ、日焼け止めクリーム、
帽子を利用しよう。
■しかく 8〜11+
日中の外出は出来るだけ控えよう。必ず、長袖シャツ、日焼け止めクリーム、帽子を利用しよう。
3.期待される効果
地球環境研究センターでは、有害紫外線をはじめとする地球環境モニタリングに関して、ホームページなどにより、広く発信している。今回の携帯サイトの開設で、有害紫外線のリアルタイム情報が容易に得られるようになった。この携帯サイトを活用することで、個人レベルで、これまで以上に効果的に紫外線による健康影響を防止できると期待している。
4.問い合わせ
独立行政法人国立環境研究所
環境健康研究領域 総合影響評価研究室
室長 小野雅司(地球環境研究センター兼務)
Tel:029-850-2421 Fax:029-850-2588 E-mail: ono@nies.go.jp
若しくは
地球環境研究センター
大気・海洋モニタリング推進室長 町田敏暢
観測第一係長 尾高明彦
Tel:029-850-2525/2221 Fax:029-858-2645
E-mail: cgermoni@nies.go.jp
(参考)
国立環境研究所では、下記ホームページで有害紫外線モニタリングネットワークの活動や各種観測データを提供している。提供データは、2000年以降のUV-B、UV-A、全天日射量で、さまざまなグラフや月別値が簡単にダウンロードできる。
有害紫外線モニタリングネットワークサイトHP
(http://db.cger.nies.go.jp/gem/ozon/uv/uv.html)
[画像:有害紫外線モニタリングネットワーク観測拠点]
有害紫外線モニタリングネットワーク観測拠点