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環境儀第17号 html版
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国立環境研究所では、当研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えるため、研究情報誌「環境儀」を発行していますが、このたび第17号を刊行しました。
第17号で取り上げた「有機スズと生殖異常」では、国立環境研究所の研究から生まれた「性ホルモンによらない雄性化」という仮説の紹介を中心に、巻き貝に及ぼす「有機スズ」の
内分泌かく乱作用について、自然界における影響を明らかにするための個体群を対象とするフィールド研究と、なぜそのようなことが起こるのかを明らかにするための実験室における雄性化
のメカニズム研究の最新動向を紹介しています。
1.第17号の内容
第17号では、「有機スズ化合物による巻貝の生殖異常」に関する研究について、国立環境研究所が、「内分泌かく乱化学物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理研究プロジェクト」
の中で取り組んできた研究成果を紹介しています。
具体的には、イボニシやアワビの研究結果から、「巻貝の雄性化」が、これまで考えられていた性ホルモンの生成・阻害のような一つのメカニズムではなく、
レチノイドX受容体(RXR)というヒトもイボシシも持つ核内受容体を介して複数のメカニズムが関係し合った一連の反応によって起こる、という新しい仮説(成果)を紹介しています。
そして、その仮説から、巻貝特有の話と考えられている雄性化の現象が「ヒトは全く関係ない」と本当にいえるのか、改めて検証の必要性があるのではないか、という疑問が投げかけられています。
内容としては、
2.閲覧・入手についての問い合わせ先
●くろまる 「環境儀」は、研究所のホームページで閲覧することができます。
ホームページアドレス http://www.nies.go.jp/
●くろまる 冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
連絡先:国立環境研究所環境情報センター情報企画室出版普及係
(TEL: 029-850-2343 E-mail:pub@nies.go.jp)
●くろまる 「国立環境研究所友の会」の会員の方には、友の会事務局を通じて継続的に送付いたします。
(友の会ホームページ http://tomonokai.eic.or.jp/)