要 旨
国立環境研究所では、このほど、当研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えるための研究情報誌「環境儀」を創刊した。
1.背景
これまで国立環境研究所では、研究論文の発表、学会等での報告をはじめ、各種刊行物の発行、公開シンポジウムの開催、ホームページを通じて、研究成果の広報・普及を図ってきた。
環境問題は今や国民の関心事となっており、これまで以上にわかりやすく正確な、最先端の情報を国民各層に提供していくことが求められている。このため、独立行政法人化を契機として「わかりやすい出版物」を刊行すべく、検討を進めてきたところである。
2 「環境儀」刊行のねらい
これまでの検討を踏まえ、以下の基本方針の下で「環境儀」を刊行していくこととした。
3 創刊号の内容
創刊号では、平成9年度〜平成11年度に実施した特別研究「環境中の『ホルモン様化学物質』の生殖・発生影響に関する研究」(平成13年6月29日別途記者発表)について、特にラットを用いたダイオキシンの生殖・発生影響に関する研究を中心に取り上げた。
内容としては、研究担当者へのインタビュー、研究の概要と成果、今後の研究のほか、環境ホルモンとダイオキシンに関する解説で構成されている。
なお、わかりやすい出版物とするため、所内での検討に加え、外部の科学関連出版の専門家にリライトを依頼した。
4 今後の予定
今後、研究所公開シンポジウム(7月19日 於:東京国際フォーラム)で参加者に創刊号を配布、アンケートを行うなどし、創刊号読者の意見も踏まえてさらに編集に工夫を凝らして、年に3〜4号ずつ刊行していく予定。
5 閲覧・入手についての問い合わせ先