みんなのねがい
2021年7月号
7月号表紙
表紙/安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
表紙のことば=具志堅隆松さんは、沖縄で40年近く、戦争で犠牲になった人々の遺骨の収集を続けている。
とりわけ激戦が展開された本島南部の土砂が今、辺野古の新基地建設のための埋め立てに使われようとしている。
その方針が通ってしまえば、遺骨が混じっているかもしれない土砂で、海を埋め立てていくことになってしまう。
「戦没者の血が染み込んだ土砂を、新たな基地を作ることに使うこと自体、戦死者への冒涜だと思うんです」
と、具志堅さんは3月、県庁前で抗議のハンガーストライキを行なった。
人道上の問題として声を広げられるかが今、問われている。