公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)では、これまでに全国各地で300件以上の地域遺産の調査を実施し、
その価値を明らかにするとともに未来につなげるための提言などを行ってきました。
その成果はJNTの事業に役立てられ、地域のまちづくりにも影響を与えています。
【北海道】
明治・大正期の石造倉庫が軒を連ねる小樽運河を中心とした調査を行い、近代化遺産の保全と活用を提案。
【山梨県】
屋根の中央にある「突き上げ屋根」が特徴的な茅葺き切妻造り主屋が一つの集落にまとまって保存されている貴重な地区の調査。調査後、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。
【長野県】
北國街道の宿場町として発展した小諸の町並みと、明治期に盛んになった養蚕業を支えた風穴に関する調査。
【岐阜県】
世界遺産として知られる白川郷。その価値と保存の必要性を位置づけた原点ともいえる調査。
【三重県】
江戸時代から伊勢神宮への物資を供給する「伊勢の台所」として栄えた町。勢田川沿いに蔵のある商家が立ち並ぶ歴史的町並みの保存再生の契機となった調査。
【京都府】
旧海軍鎮守府が置かれた舞鶴に残されている赤煉瓦建造物の本格的な調査を実施し、データベースを作成。
【愛媛県】
城下町として発展し、石鎚山の豊富な水脈によって「水の町」として知られた伊予西条。歴史的遺産や自然などの観光資源のリストアップを行い、活用について提言。
【大分県】
かつて「豊後のローマ」と繁栄を誇り、城下町、商都として栄えた臼杵町に残る歴史的建造物の調査を行い、保全活用に関する計画を策定。
皆さまのご参加が、日本のすぐれた文化財や自然の風景地などを
次の世代につなげる大きな力となります。
ぜひJNTの活動にご参加ください。