検査科 -生体検査(生理機能検査)- 1階生理機能検査室
生体検査では、患者さんの身体を直に検査するため、協力をお願いする検査もありますが、患者さんの
負担や不安感をできるだけ取り除き、安心して検査を受けていただけるよう心がけています。
不安な事や困り事などあれば、検査前にいつでもお声がけください。
予約検査項目の中には、報告までに時間を要するものもあります。
当センター内にて施行している生体検査項目です。
○しろまる心電図検査・マスター負荷心電図検査
○しろまる呼吸機能検査(VC・FVC)
○しろまる血管伸展性検査(ABI/PWV)
○しろまる耳鼻科外来での聴力検査(耳鼻科への出向検査)
●くろまる24時間ホルター心電図検査・血圧ホルター検査
●くろまる脳波検査
●くろまるABR検査
●くろまる超音波検査(エコー)
(注:●くろまるの検査は、基本的に予約検査となっています。)
【心電図検査】
【検査時間】 約5〜10分 [画像:心電図検査]
* 凸型の2段の階段を昇降運動して心臓に負担をかけ、体を動かしたときに胸痛等の症状が
出現する労作性狭心症などを調べるマスター負荷心電図という検査もあります。
24時間ホルター心電図検査・血圧ホルター検査
24時間血圧心電図では、心電図記録に加え腕に血圧カフを取り付けて、1日の血圧の変動を調べます。
(入浴不可)
解析は外部業者に委託しており報告までに時間がかかります。
【検査時間 約20分程度(機器装着から説明を含む)】 [画像:ホルター心電図記録器]
- 皮膚が弱い方は事前にお申し出ください。
- 電気毛布の使用や低周波治療の利用はご遠慮願います。
- 装着(1日目)と取り外し(2日目)があるため、2日連続して来院していただく検査になります。 [画像:ホルター心電図装着イメージ]
【呼吸機能検査(VC・FVC)】
肺・気管支など呼吸器の状態を調べる検査です。手術の前にも調べることがあります。
2種類の方法で検査を行い、肺の機能を評価します。
- 肺気量分画(VC)
肺が空気を出入りさせうる最大量を『肺活量』といい、できるだけ深く息を吸い込んだのちに吐き出す空気の量で測定します。 - フローボリューム(FVC)
胸いっぱい吸い込んだ空気を勢いよく吐き出し、最初の1秒間に吐き出した量を調べることで閉塞性換気障害の有無や程度をみます。
【検査時間 10〜20分程度(個人差あり)】
- 身長と体重が必要な検査です。
- 正確な結果を得るために患者さんの協力が必要不可欠な検査です。
- 鼻をつまみ、マウスピースをくわえた口呼吸をしていただきます。口呼吸が難しい、マウスピースをうまくくわえられない等の状態により、検査に時間がかかる場合があります。
- 入れ歯がある場合は検査前にお申し出ください。 [画像:呼吸機能検査イメージ]
【血管伸展性検査(ABI/PWV)】
両手、両足の血圧を測定して、血管の詰まり具合や血管の硬さをみる検査です。
動脈硬化の程度(血管の老化度)から『血管年齢』がわかります。
- ABI(Ankle Brachial Index)
動脈の狭窄や閉塞を評価する検査です。 - CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)
動脈の硬さの程度を調べる検査です。おおまかな血管年齢もわかります。
【検査時間 約10〜20分程度】
- 身長と体重が必要な検査です。
- 上半身は薄着になり、ストッキングは脱いで素足になっていただきます。
- 血圧測定をしてはいけない腕がありましたら、事前にお申し出ください。
- 検査時、強い痛みを感じた場合はすぐにお申し出ください。 血管伸展性検査
【脳波検査】
脳の機能(動き)を調べる検査で、頭皮上に多数の電極(19個)を装着して記録します。
記録された波の形や大きさ、出現パターンなどから脳の活動異常を見つけます。
【検査時間 約1時間〜2時間程度】
[画像:脳波検査]
- 時間がかかる検査です。検査前にトイレを済ませておいてください。
- 状態により、眠った状態で検査を行います。自然睡眠が無理な場合、弱い眠剤(睡眠薬)を使用
することがあります。医師の指示に従ってください。 - 検査終了後、ペースト(電極接着剤)は極力拭き取りますが、若干残ってしまうことがあります。
大人の方は、検査当日スプレーやワックス類の使用はお控えください。
【ABR検査】
電極4個を耳と頭部にそれぞれ装着して記録します。
ヘッドフォンをし、ある一定の大きさの音を聴かせ反応が出るかを見て、聞こえているかを調べる検査です。耳鼻科から依頼されます。
【検査時間 眠った状態で約1時間程度】 [画像:ABR検査]
- 睡眠薬を使用される場合は予約時間には必ずお越しください。
時間がかかる検査です。検査前にトイレを済ませておいてください。 - 小さい子供さんなど自然睡眠が無理な場合、弱い眠剤(睡眠薬)を使用することがあり、眠って
から検査を開始します。医師の指示に従ってください。 - 検査終了後、ペースト(電極接着剤)は極力拭き取りますが、若干残ってしまうことがあります。
大人の方は、検査当日スプレーやワックス類の使用はお控えください。
超音波検査(エコー)
超音波を使って、身体の中の臓器を画像として映し出す画像診断検査です。痛みも
ほとんどなく非常に簡便な検査のため安心して検査を受けて頂けます。基本的に
医師が検査を行います。
≪主な検査項目≫
- 上腹部 : 肝臓・腎臓・膵臓・脾臓・胆嚢
など腹部の臓器を観察し、
病態の評価を行います。 - 血管領域 : 左右の頸動脈や両足の静脈の
血管状態を調べる検査です。
血管の詰まりや動脈
硬化の程度を観察します。 - 心臓 : 心臓の機能を調べる検査です。
心臓の動き・大きさ、弁や
血流の状態を観察し、
心臓全体の機能を評価します。
【検査時間 約30分程度】
[画像:エコー検査イメージ]
[画像:エコー検査装置]
- 上腹部のエコー検査は食事制限がありますので、案内に従ってください。
- 仰向け等の姿勢保持が辛い方は事前にお申し出ください。