平成28年8月26日
いすゞ自動車株式会社(以下「いすゞ」)は、大型バスのうち、平成4年7月から平成17年8月に製造した観光バスタイプの車両について、ショックアブソーバーの腐食に関し、同社系列の販売店において本日(8月26日)より無料点検を開始しました。
腐食が進行すると最悪の場合、ハンドル操作が不能となりますので、対象車両の使用者は、速やかに無料点検を受けてください。
1.不具合の内容【別紙1参照】
- 大型観光バスについて、融雪剤を多く使用される地域での走行等により、ショックアブソーバーの取付部が腐食することがあります。適切な点検・整備がなされずにそのまま長期間使用を続けると、腐食が進行してショックアブソーバーが折損する場合があります。特に、フロントショックアブソーバー(右側)が折損すると、ショックアブソーバーが倒れてハンドル操作機構のピニオンシャフトに干渉し、最悪の場合、ハンドル操作が不能となるおそれがあります。
- これまでに、同種事象により高速道路上で2件、一般道路上で1件の物損事故が発生しています。
2.いすゞによる無料点検の内容【別紙2参照】
- いすゞは平成28年8月26日よりサービスキャンペーンを開始し、対象のバスの使用者に対し、ショックアブソーバーの無料点検を呼び掛けています。
- 無料点検の内容は、前輪のショックアブソーバーについては、取り付け部を取り外してスタッドボルト部及びカラーの折損、腐食、減肉を点検するとともに、後輪のショックアブソーバーについては、取り付け部の状態を目視、手感により点検します。
- なお、無料点検の結果、前輪及び後輪供にスタッドボルト部及びカラーに折損や錆による減肉が認められた場合には、ショックアブソーバー又はカラーを交換(有償)することを促します。
3.国土交通省の対応【別紙3参照】
国土交通省では、本日、関係者(バス事業者等、整備事業者、(独)自動車技術総合機構、各地方運輸局等)に対して、適切な点検整備の速やかな実施、及び所要の対策等の通知を行いました。
○しろまる添付資料
別紙1 不具合の内容
別紙2 いすゞによる無料点検の内容
別紙3 国土交通省の対応
別紙4 いすゞ自動車(株)製大型観光バスのショックアブソーバー腐食点検について(国自整第151号)
別紙5 同上(国自整第151号の2)
別紙6 同上(国自整第151号の3)
別紙7 同上(国自整第151号の4)
別紙8 同上(国自整第151号の5)