はじめに
「わかやま森林(もり)と緑の公社」は、昭和43年3月に、和歌山県林業公社として、県内の森林資源の造成と県土の保全をはかり、農山村地域の振興と住民の福祉の向上に寄与することを目的に設立されました。
公社による分収造林は、林業経営が困難な水源上流部の森林資源の造成と適切な保育管理を森林所有者に代わって、森林整備法人である公社が行い、伐採に伴う収益を土地所有者の皆様と公社が分収するものです。
現在、和歌山県内においてヒノキ林を中心に、3,787haの分収林の保
育、管理を行っています。
しかし、木材価格の長期低迷等により林業全般における採算は悪化し、分収林においても伐採に伴う収益分収の見込みは大変厳しい状況になると想定されるため、収益改善に向け様々な手立てを講じる必要が出てきました。
公社では、このような状況を踏まえ、以下の内容を主とした経営改善計画を作成し、経営改善に取り組んでおります。
1 今後の森林整備は一定の収益が見込まれる森林に重点化していく。
(立地条件等により採算性が厳しい森林についても必要と判断される施業(保育間伐等)は行います)
2 主伐までの間に利用間伐を積極的に進める。
3 公社の管理体制の整備・合理化を進める。
また、これまで土地所有者の皆様に、当初50年間とされていた分収林契約を80年間へ契約延長することをお願いし、より有利な木材販売を行えるよう取り組みを進めております。
併せて現在、土地所有者の皆様が将来負担される経費を少しでも軽減するための新たな提案をいたしますので、
こちらのページをご一読の上、検討頂きたくよろしくお願いします。
森林・林業そして公社を取り巻く状況は非常に厳しいものがありますが、公社は、所有者の皆様の目線に立った分収林経営を進めていくことを基本に今後とも取り組んで参ります。