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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2025年12月4日 No.3708 テキサス州ヒューストン市貿易ミッション団との懇談会を開催 -ヒダルゴ・米テキサス州ハリス郡長官が講演

ヒダルゴ長官

経団連(筒井義信会長)は10月30日、東京・大手町の経団連会館で「テキサス州ヒューストン市貿易ミッション団との懇談会」を開催した。米国テキサス州ハリス郡のリナ・ヒダルゴ長官をはじめ、ハリス郡の最大都市ヒューストンの経済団体・企業関係者からなるミッション団を招き、ハリス郡ならびにヒューストンにおけるビジネス環境や投資機会について説明を聴くとともに意見交換を行った。ヒダルゴ長官の講演の概要は次のとおり。

しかく ハリス郡の特徴と強み

ハリス郡は、ヒューストンを含む34の自治体から成り、約500万人の住民が暮らす、米国で3番目に人口の多い郡である。郡には若い世代が増え続けており、多くは国内外から移住してきた。

私もコロンビア生まれで、ペルーとメキシコで育ち、2005年に米国へ移住した後、13年に市民権を取得し、ハリス郡の長官に選出された。

ハリス郡ならびにヒューストンは、多様な背景を持つ人材に広く機会を提供している。多様性と包容力は私たちの最大の強みであり、地域の成長を支えている。

しかく 地域の企業活動を支援する制度と体制

テキサス州のビジネス環境は、全米でも最も自由度が高いと考えている。例えば、州の所得税・法人税は免除されている。ハリス郡ならびにヒューストンには、ゾーニング規制(用途地域規制)が存在しない。これらは、地域への投資や事業展開を検討する企業にとって大きな利点だ。

ハリス郡は、企業の進出や投資を支援する体制にも力を入れている。ハリス郡政府には専任部署があり、許認可や規制対応など行政手続きを円滑に進める仕組みを整備している。

地域の経済団体であるグレーター・ヒューストン・パートナーシップ(GHP)と連携し、企業の立地から定着までを包括的に支援している。

しかく 多角化した産業構造

地域には多様な産業基盤が存在する。

医療分野では、世界最大規模の医療研究機関であり、年間1000万人以上の患者が訪れるテキサス医療センターがある。

米国航空宇宙局(NASA)に関連した宇宙関連産業に加え、石油ガス、化学、再生可能エネルギーなど、多様な産業が企業活動を展開している。多角化した産業構造により、地域経済は強靭だ。

しかく 今後の協力の深化

経団連の皆さまに直接会って懇談できることを大変光栄に感じている。この機会を通じて、日本によるハリス郡ならびにヒューストンへのさらなる投資の拡大に期待している。経済成長と社会の繁栄という共通の目標の実現に向けて、両国間の協力を一層深めたい。

【国際経済本部】

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