昭和61.5.26 自主検査指針公示第10号 表 2 可搬型ゴンドラ|安全衛生情報センター
2 可搬型ゴンドラ
2.1
上部支持金具及び跨座式突りょう
[1]
上部支持金具及び跨座式突りょうの取付け箇所の緩み及び浮上りの有無を調べる。
[2]
上部支持金具及び跨座式突りょうの部材等の割れ、摩耗、変形及び腐食の有無を調べる。
[3] 溶接部の割れ及び腐食の有無を調べる。
[4] 当て物及び保護材の損傷の有無を調べる。
[1]
緩み又は浮上りがないこと。
[2] 割れ、摩耗、変形又は腐食がないこと。
[3] 割れ又は腐食がないこと。
[4] 著しい損傷がないこと。
2.2
アーム台
[1]
アーム台の部材等の割れ、摩耗、変形及び腐食の有無を調べる。
[2] 作動状態を調べる。
[3] ボルト等の損傷及び脱落の有無を調べる。
[1]
割れ、摩耗、変形又は腐食がないこと。
[2] 正常に作動すること。
[3] 損傷又は脱落がないこと。
2.3
作業床
(1)床 材
[1]
床材の割れ、腐食及び変形の有無を調べる。
[2] つまずきの危険及び滑りの危険の有無を調べる。
[3] 床面の水はけの状態を調べる。
[1]
割れ、著しい腐食又は変形がないこと。
[2] 取付けが正常で、滑り止めの摩耗がないこと。
[3] 水はけが良好であること。
(2)枠組部材及び手すり
[1]
部材及び部材接続部の割れ、腐食及び変形の有無を調べる。
[2] ボルトの緩みの有無を調べる。
[1]
割れ、著しい腐食又は変形がないこと。
[2] 緩みがないこと。
(3)その他
[1]
緩衝材の損傷及び脱落の有無を調べる。
[2]
ガイドローラーの割れ、変形及び腐食の有無並びに取付けビス等の緩みの有無を調べる。
[3] 安全帯等の取付け設備等の割れ及び腐食の有無を調べる。
[4] 操作盤及び昇降装置の取付け部の状態を調べる。
[5] ライフライン
イ.取付け部の状態を調べる。
ロ.摩耗及び損傷の有無を調べる。
ハ.つかみ金具の作動状態を調べる。
[1]
著しい損傷がなく、確実に取付けられていること。
[2] 割れ、著しい変形若しくは腐食又は緩みがないこと。
[3] 割れ又は腐食がないこと。
[4] 異常がないこと。
[5]
イ.異常がないこと。
ロ.摩耗又は損傷がないこと。
ハ.確実に作動すること。
2.4
昇降装置
2.4.1
エ
ン
ド
レ
ス
式
昇
降
装
置
(1)ワイヤロープ
[1]
素線切れ、摩耗、キンク、形崩れ及び腐食の有無を調べる。
[2] 給油状態を調べる。
[3] 砂、ほこり等の付着の有無を調べる。
[1]
イ.ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。)の数の10%以上の素線が切断していないこと。
ロ.直径の減少が公称径の7%を超えていないこと。
ハ.キンクしていないこと。
ニ.著しい形崩れ又は腐食がないこと。
[2] 給油が適正であること。
[3] 著しく砂、ほこり等がついていないこと。
(2)昇降機
[1]
ボルト等の腐食、緩み及び脱落の有無を調べる。
[2] 抜け止めクリップの緩みの有無を調べる。
[3] 異常音の有無を調べる。
[1]
腐食、緩み又は脱落がないこと。
[2] 緩みがなく、確実に取り付けられていること。
[3] 異常音がないこと。
2.4.2
巻
胴
式
昇
降
装
置
(1)ワイヤロープ
[1]
素線切れ、摩耗、キンク、形崩れ及び腐食の有無を調べる。
[2] ドラムへの装着状態を調べる。
[3] 給油状態を調べる。
[4] 砂、ほこり等の付着の有無を調べる。
[5] 捨て巻きの状態を調べる。
[1]
イ.ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。)の数の10%以上の素線が切断していないこと。
ロ、直径の減少が公称径の7%を越えていないこと。
ハ.キンクしていないこと。
ニ.著しい形崩れ又は腐食がないこと。
[2] 正しく装着されていること。
[3] 給油が適正であること。
[4] 著しく砂、ほこり等がついていないこと。
[5] ドラムに2巻き以上残っていること。
(2)昇降機
[1]
ボルト等の腐食、緩み及び脱落の有無を調べる。
[2] ドラムの損傷の有無を調べる。
[3] 給油状態を調べる。
[4] 異常音の有無を調べる。
[1]
腐食、緩み又は脱落がないこと。
[2] 損傷がないこと。
[3] 給油が適正であること。
[4] 異常音がないこと。
2.5
ブレーキ及び制御装置
[1]
作動状態を調べる。
[2] 加速防止装置の作動状態を調べる。
[3]
各レバー、ロッド、ピン、ビス等のがた、曲がり及び損傷の有無を調べる。
[4] 各部の給油状態及び油漏れの有無を調べる。
[5] 異常音の有無を調べる。
[6] 各部の異臭の有無を調べる。
[1]
スリップ等がなく、正常に作動すること。人力によるものにあっては、歯止めの機能が正常であること。
[2] 正常に作動すること。
[3] がた、曲がり又は損傷がないこと。
[4] 給油が適正であり、油漏れがないこと。
[5] 異常音がないこと。
[6] 異臭がないこと。
2.6
安全装置
(1)巻過防止装置
[1]
作動状態を調べる。
[2] 取付け部及び取付けボルトの緩みの有無を調べる。
[3] 作動するときのゴンドラの位置の適否を調べる。
[1]
正常に作動すること。
[2] 緩みがないこと。
[3] ゴンドラが所定の位置に達したとき、装置が作動すること。
(2)警報装置
作動状態を調べる。
正常に作動すること。
(3)信号装置
[1]
作動状態を調べる。
[2] 取付け部の緩みの有無を調べる。
[1]
正常に作動すること。
[2] 緩みがないこと。
2.7
配線及び操作盤
(1) 配 線
[1]
電源用キャブタイヤケーブルの支持の状態を調べる。
[2] コネクター端子の緩み及び損傷の有無を調べる。[3]
絶縁抵抗の適否を調べる。
[1]
支持の方法に無理がなく、電源用キャブタイヤケーブルに損傷がないこと。
[2] 緩み又は損傷がないこと。
[3] 使用電源が200V級のものにあっては0.2MΩ以上、400V級のものにあっては0.4MΩ以上であること。
(2)操作盤
[1]
端子の緩み及び接続部のはずれの有無を調べる。
[2] ヒューズの容量の適否を調べる。
[3] マグネットスイッチの各接点の損傷及び摩耗の有無を調べる。
[4] 漏電しゃ断器の作動状態を調べる。
[5] 作動方向等の表示の有無を調べる。
[6] 各ボタンスイッチの作動状態を調べる。
[7] ケースカバーの破損及び脱落の有無を調べる。
[8] 防滴機能を調べる。
[1]
緩み又ははずれがないこと。
[2] 定格の容量のものであること。
[3] 損傷又は摩耗がないこと。
[4] 正常に作動すること。
[5] 明確な表示があること。
[6] 正常に作動し、損傷がないこと。
[7] 破損又は脱落がないこと。
[8] 異常がないこと。
2.8
作動試験
[1]
上昇及び下降の作動状態を調べる。
[2] 走行状態等を調べる。
[1]
イ.上昇及び下降の作動状態が正常であること。
ロ.電磁ブレーキが正常に作動すること。
ハ.加速防止装置が正常に作動すること。
ニ.リミットスイッチが正常に作動すること。
[2] 起動、走行及び停止の状態が正常であること。
備 考
可搬型ゴンドラであって走行装置及び走行レールを使用するものについては、常設型ゴンドラの走行
装置及び走行レールに対する検査方法及び判定基準を適用すること。