●くろまる 選挙2日目、『願う会』カー登場です
けさは6時半から勝手連のみなさんと共に
『民意が市政に生かされることを願う会』の法定チラシ1号を
汐入駅前で配りました。
今日から勝手連にとって
新しい武器である
『願う会』カーが合流する予定です。
昨日の選挙初日が
儀式的な色合いが強いものだとしたら、
今日から最終日までは徹底的に
『攻め』に転じます!
●くろまる そもそも『願う会』カーとは何か?
そもそも『願う会』カーとは一体何か?
これには少しだけ説明が必要です。
今回、フジノが勝手連活動を行なうと決めて
木村さんにお伝えした時に
木村さんご自身の選挙に対する想いをうかがいました。
フジノたちはあくまでも勝手連なので
活動は法律が許す限りは勝手にやっていくのが方針です。
でも、木村さんの想いだけは
絶対に最大限に尊重したいと考えました。
(1)選挙期間中、木村さんからは
「選挙カーは使わない」と言われている
(2)選挙期間中、木村さんからは
「対話を重視したいので、街頭演説は行なわない」
と言われている
(3)選挙期間中、木村さんからは
「政策を訴えることこそ大切なので、
無意味な名前の連呼は
絶対にやめてほしい」と言われている
3つとも、市長候補である木村さんらしい、
市民の立場に立った正々堂々とした提案だと思います。
まず、この3点がフジノにとっては
最も大切にしなくてはいけないルールでした。
これを最大限に尊重して、
なおかつ勝手連として木村さんのことを応援しまくるために
どうしたら良いだろうかと知恵をしぼりました。
その結果、
(1’)勝手連として『願う会』の車(『願う会』カー)を出す
のであれば、木村さんが選挙カーを出したことにはならない
(2’)勝手連として僕たちが街頭演説をするのであれば、
木村さんが街頭演説をしたことにはならない
(3’)勝手連の演説はあくまでも政策を訴えることに集中して
木村さんの名前を連呼するようなことは絶対に避ける
とすることに決めました。
これが『願う会』カーを作ることにした原点です。
加えて、選挙に関する法律のしばりで、
(4)申請で認められた
正式な団体(確認団体)しか
マイクや車を出せない
(5)申請で認められたマイク以外は使えない
(6)申請で認められた車に付けたマイクでしか演説はできない
ということで、
(4’)
願う会を『確認団体(木村さんを応援する正式な団体)』
として正式に申請した
(5’)(6’)願う会の活動のために車をつくり、マイクを設置した
このように対応をしました。
以上の結果、できあがったのが
『願う会』カーなのです。
あくまでも木村さんの選挙カーでは無く、
あくまでも木村さんが街頭演説をするためでは無く、
ただひたすらに政策を訴えるための
手段としての『願う会』カー。
これにフジノや雄人や勝手連がのりこんで
街頭に繰り出していくのです。
(*後日談:フジノは理由を知らないのですが、
最終的に木村さん自身の選挙カーも作られてしまいました。
しかし、最後の最後まで
「木村さんご自身は絶対に選挙カーに乗らなかった」という初志貫徹を
フジノは誇りに感じています)
●くろまる 出だしは...
さて、選挙のルールでは
朝8時から夜20時までマイクを使うことが許されています。
だから勝手連としても
チラシ配りを8時過ぎに終えたら
すぐにでも『願う会』カーに合流する予定でした。
...けれども、来ないのです。
8時半を過ぎても
合流場所に来ないのです。
イライラしまくったフジノは
連絡係の方に怒りのメールを投げました。
一方で、連絡係の方も
錯綜する情報と戦っていたようです。
5分くらいの間にすさまじい勢いで50通くらいのメールが
その方のもとへ集中しまくってしまい
大変だったようです。
政治家であるフジノですら
2年前に初めて選挙を体験しただけです。
選挙はあくまでもたった2回目でしかありません。
さらに選挙とは全く無縁のふつうの暮らしをしている
勝手連のみなさんにとっては
もっと選挙なんて遠いものです。
いくつものカン違いや連絡の食い違いで
なかなか『願う会』カーはやってきませんでした。
けれども、やがてついに『願う会』カーがやって来た時、
みんなで大喜びをしました。
ついさっき、怒りのメールを送ってしまった方にも
すぐにお詫びを伝えて、とにかく出発することにしました。
誰もが素人なのです。
誰もが何も分からないのです。
でも、それが勝手連なのです。
とにかく出発しました!
●くろまる さあ、街頭演説の旅へ
『願う会』カーには、
フジノと運転手さん1人ともう1人の合計3名が乗りました。
全員男性のみ。
うぐいす嬢という存在がどうしても好きになれないフジノにとって
この
『男ばかりの集まり』は
かなりうれしい集まりだったのでした。
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当選してから知らない人に話しかけられまくる2年間でしたが
特にフジノが大嫌いな話題の1つに
「あたし、うぐいす嬢やってたんです」
というものがありました。
候補者の政策も知らずに、ただ女性だからという理由で
選挙の手伝いをするような人は大嫌いです。
さらにキライなのは、このセリフです。
「フジノさんの次の選挙ではうぐいす嬢やりますね」
こう言われると、毎回こころの中でフジノはキレてました。
やっぱりこの人も
おれが「選挙カーは出さない主義」だということすら
知らないでただ話しかけてるだけなんだ、といつも感じました。
そういう人々のことは
絶対に信用しないできた政治家としての2年間でした。
そして僕のこの2年間の態度はつくづく正しかったと信じています。
政治活動に中途半端に関わったことがある人ほど
信用できない人種はいません。
政策よりも選挙が好きな人間が最もダメです。
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2人の男性は、どちらもサイコーな方でした。
1人は、海をこよなく愛していて
NPO活動にも励んでいる方でした。
もう1人は、障がいのある方々への理解が深く
日常的に企業ごと交流をされている方でした。
10分ほど演説をしては少しだけ車を走らせてすぐに次の場所へ。
10分ほど演説をしては少しだけ車を走らせてすぐに次の場所へ。
選挙活動のあいまに
2人のお話を聞かせていただいて、すごく気合が入りました。
やっぱり僕たち勝手連の活動は
こんなに想いの熱い人たちで動いているんだ!
本当に、バイトうぐいす嬢なんていない選挙でうれしい!
フジノはガンコだけれど、間違っていないと思う。
2人とも木村さんの政治家としての実績をよく理解していて
だからこそ、こうやって同じ想いで活動している。
アルバイトで雇われたような
ただ女性だからというだけのうぐいす嬢なんて必要ない。
想いが同じだから活動をする。
これがこれからの新しい選挙なのだ。
フジノたちは男3人で
追浜の1番端っこから逸見まで
徹底的に小さな通りを走っては演説をして南下していきました。
本当に良い活動ができたと思いました。
(後日談注:このお2人とは選挙が終わった後もおつきあいさせていただいてます。
このまちにこういう方々が存在している、という事実は
本当にフジノにとって心強くて、このまちの素晴らしさを実感しました)
●くろまる 選挙、絶好調!
車での移動というとラクそうに思うでしょう?
でも、車に乗っている時間は
ほとんど無かったです。
車を降りてすぐに演説10分間、
飛び乗って次の角でおりて、また演説10分間。繰り返し。
だから、休みは全く無し。
けれども、本当にたくさんの方々が
応援のために手を振って下さいました。
タクシーから手を振ってくれる方もいたり、
マンションのベランダから手を振ってくれる方もいました。
追浜、浜見台、田浦、港が丘、長浦、安針台、逸見、
その他にも本当にたくさんの場所を演説してまわりました。
美しいこのまちの自然を見つめながら演説をしていると、
改めてこのまちを守るための選挙なんだと実感しました。
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雄人もこの日、もう1台の車に乗るはずだったのですが
朝のごたごたがあった後、全く連絡を取っていませんでした。
フジノ願う会カーもだいたいの行き先だけ伝えて
あとはもう行きたいところへ自由に行かせてもらいました。
夕方17時半に、
もう1度、汐入駅へ戻るということで
勝手連の方々と合流しました。
すでにフジノの声はガラガラでノドは潰れていました。
何とかして別の人にマイクを渡そうとするのですが
みんなして逃げるので、交代してくれません。
これだけは参りました(笑)。
(後日談注:最終日には誰もがマイクを握って想いを伝えられるようになって
政治家だけがしゃべるのではない、市民こそがこのまちの主権者なのだ、
ということが示せたのは本当に良かったです。
雇われうぐいす嬢なんかとは100%と違うことを示せた訳です)
勝手連の集まりなので
打ち合わせがうまくいっていないこともあったりして
その場その瞬間ごとにいろんなことを
自分たち自身が判断をしなくてはいけません。
すっごく不安な一方で、
他の陣営の人々はこんなハチャメチャな選挙は
体験して無いだろうなと思いました。
すっげえおもしろいなあ、と
2日目で早くも楽しくなってきました。
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ノドが限界なので少し早めに切り上げさせてもらって
1時間だけ休んで、20時半から打ち合わせへ。
明るく元気に演説をしまくってはいたのですけれど、
夕方頃に知人から電話をもらって
哀しいニュースを聞かされ、
実はかなりへこんでいました。
●くろまる 2種類の、市職員の生きざま
そのニュースとは...。
市の職員さんが
候補者である蒲谷前副市長のポスターを
掲示板に貼られていたものを破った現行犯で逮捕された、
というものです。
フジノは委員会の質問の準備のために
その方にヒアリングをしたことがありました。
熱心な職員さん、という印象でした。
このマニュアル化されたオートメーションのような時代の中でも
横須賀市役所にも役所のマニュアルにとらわれない、
血の通った仕事ができる
『市役所の良心』とも言える存在が何人かいます。
フジノにとって、今回逮捕された方は
『市役所の良心』と感じられる
市民の方を最も大切に
働いてきた方だという印象を持っていました。
公職選挙法によって
候補者のポスターを破ることが犯罪であることは
公務員であれば当然誰もが分かっている当たり前のことなのです。
しかも、フジノが『市役所の良心』と受けとめてきた職員が
市長の後継者である
前副市長のポスターを破る、
という犯罪をあえて犯してしまったという事実。
これは、ものすごく象徴的な事件だと思います。
もちろん犯罪は許されません。
けれども、沢田市長の後継者である前副市長に対する怒り、
逮捕されてしまうのが分かっていながら
意思表明をしたその行為、
これが
市役所の現実だと思いました。
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くりかえしますが、
犯罪行為は絶対に許されるものでありません。
木村さんがめざしているクリーンな選挙とも
完全に異なるものです。
ただ、フジノとしては
熱意ある仕事をしてきた方が起こした
哀しい犯罪だとつくづく思いました。
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一方で、選挙に関して
別のある市職員に対しては
すさまじい怒りをフジノは抱いていました。
その人は数ヶ月前から
フジノのカフェトークに参加してきました。
カフェトークは第1・第3火曜日のお昼11〜14時ですから
その市職員は、半休を取ったりして参加していました。
公務員という立場の人間が
カフェトークという
政治集会に参加することに問題が無いのかが心配だったので
あくまでも私人として参加しているのだと考えて、
参加していることすら
他の参加者にもお願いして
ナイショにしてもらってきました。
有給まで取って
カフェトークに参加する市民の方々の声に耳を傾ける
立派な市職員なんだろうと考えてきました。
フジノもスタッフも、
信頼をしていました。
けれど、市長選挙の前になって
いきなりメールが来て
「蒲谷さんを応援します」
と、言ってきました。
そのこと自体は別にどうでもいいのです。
考えた末の結論なら、人はみな意見が違うのですから。
しかし、その市職員は
勝手連が活動をしているところへ毎朝やってきました。
フジノがチラシを配っていると話しかけてきては
蒲谷さんを応援する言い訳を繰り返しました。
フジノの基本スタンスは
「考えた末の行動なら誰を応援しようが構わない」なのですが
それを伝えるとその市職員はこう言いました。
「蒲谷さんには
フジノさんたちの政策を取り入れられるようにします」
僕は思わず聞き返しました。
「何それ?取り入れられるようにするって。
要するに蒲谷さんの選挙対策本部に入っているってこと?」
その質問には返事をしませんでしたが、
答えは明らかでした。
もうハッキリと分かりました。
毎朝来るのも勝手連活動のチェックのために来ているのであって
妨害をする為だとしか思えませんでした。
だから、勝手連の他のメンバーにも
その市職員が来たら
嫌がらせだと思って無視するように伝えました。
どの駅に行っても、毎朝、姿を現しました。
「ちゃんと仕事してるのかよ」
と勝手連のメンバーも怒っていました。
雄人にも実名を挙げてこの市職員のことを話すと
「うちにもそいつからメール来てます!
すぐにメーリングリストから外します」
とのことでした。
なんだ、結局こいつは
雄人とフジノへのスパイだったのか。バカバカしい。
そういう結論になって、とても空しくなりました。
ここまで書けば、市役所の人なら
こいつが誰だか分かるでしょう?
自発的にやったのか。
あるいは、組織としてやらされたのか。
いずれにしても、人として本当に最低で卑怯だと思いました。
(後日談注:この人には2度とメールを送ってこないように伝えて
カフェトークなどに来ても絶対に断ることにしました。
市職員として以前に人間として信頼できない相手だという不信感だけが
強く残りました。まったく組合や上司は何を考えているのだろうか。
すさまじく不快です)
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同じ市職員でありながら
この2つの人生の違いは何なのだろう。
片方は権力者に媚び、
片方は権力者へ怒りを表した。
日頃、市職員を大切に思ってきたのは
まさに「市民のためなら自分を捨ててもいい」という想いで
働いている現場の職員をたくさん見てきたからだ。
その一方で、公務員なのに
選挙のために朝から活動しているようなヤツもいるなんて。
これは絶対におかしい。
むしろ、一生懸命がんばっている人こそが
市役所の中できちんと評価されていくようでなければ。
木村さんの選挙公約の1つに、
市職員の意識改革がある。
選挙が終わったら、きちんとこの公約を実現していくことで
現場でがんばっている市職員たちが
きちんと報われる体制を作ってほしい。
市職員がトップの在り方に怒りを感じた時に
決してポスターを破るような形ではなく
ちゃんとトップにその意見を伝えられるような
風通しの良い組織に変えなくてはいけない。
木村さんが重視している対話とは
市民のみなさんに対してだけではなくて
もちろん市職員みんなに対してでもある。
木村新市長のもとで
一刻も早く対話路線を実現しなくては、と改めて感じました。
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さて、これから打ち合わせに行ってきます。
朝の混乱の原因チェックと
明日からの仕切り直しに向けてです。
体力的にはみんなすでにキツイけど
最終日までがんばっていきます!
●くろまる 今日の新聞報道
(毎日新聞・朝刊)
[
画像:2005年6月20日毎日新聞朝刊]