海には膨大な量の水がありますが,そのほとんどは水資源として利用できません. 大気中の水が雨や雪として陸域に降り,それが海に流れ去ってしまうまで,あるいは蒸発して再び大気へと戻るまでの間の水だけが,人間の生命維持や農業生産・工業活動に利用できるのです. しかも,水は一度使うと,汚れたり,温度が変わったりして利用価値が低下します. そのような水は,人間以外の生物にまで悪影響を及ぼすことがあります.
しかし,水循環を正しく理解し,適正な利用を心がけることで,私達は水の無限の恩恵に預かることができるのです. 地球温暖化,砂漠化,酸性雨といったグローバルな環境問題も,水循環が重要な鍵となっています. 水文科学は,そうした様々な問題の根源や解決の糸口を見出すために,水の循環やその変質プロセスをまるごと理解しようとする学問です.
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水文科学の教職員は複数の教育組織を兼務していますので,筑波大学では以下の教育組織で水文科学を学ぶことができます. 特色や相違点など,各教育組織の説明はこちら. 筑波大学を受験しようと考えている人は,各組織から提供されている入試情報も併せてご覧ください.
なお,地球学類で学習する内容については,現スタッフが執筆・監修した下記の教科書が参考になると思います.
上記の教育組織それぞれで,水文科学に関する講義・実験・演習・野外巡検などが実施されています.
水文科学の教育上,特に重要なものは下記の演習(ゼミ)です.オールスタッフ体制で卒業論文・修士論文・博士論文の作成・発表指導を行っています.
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現在,水文科学分野のスタッフは下記の6名です.専門や連絡先はこちら. さらに詳しいことは,それぞれのHPを参照してください.興味を持った人は気兼ねなくコンタクトをとってみよう.
水文科学分野の学生は,研究者,高度職業人,公務員,教育者などを目指しながら,日々研鑽を積んでいます. 卒業・修了後は,下記のようなところに就職しています.
水文科学に関わる主な研究教育施設は筑波大学のキャンパス内に分散しています. これらの研究教育施設の説明はこちら. なお,センター等の詳細な情報は,それぞれのHPから得ることができます.
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