犯罪社会学研究42号
課題研究:犯罪社会学におけるリスク社会論の意義
・山口直也「はしがき」
・友田明美(福井大学)「脳科学・神経科学と少年非行」
・赤羽由起夫(和光大学)「脳科学化する社会と少年観」
・本庄武(一橋大学)「脳科学・神経科学と少年の刑事責任」
・山口直也(立命館大学)「脳科学・神経科学と適正手続保障――米国連邦最高裁 J.D.B. v. North Carolina 判決の検討を中心に」
・上野正雄(明治大学)「脳科学・神経科学の進歩と少年司法」
2. 自由論文
・只野智弘(仙台少年鑑別所/前法務総合研究所)+岡邊 健(京都大学)+竹下賀子(法務総合研究所)+猪爪祐介(法務総合研究所)「非行からの立ち直り(デシスタンス)に関する要因の考察--少年院出院者に対する質問紙調査に基づいて」
・櫻井悟史(立命館大学)「死刑制度合憲判決の「時代と環境」――1948年の「残虐」観」
・島田貴仁(科学警察研究所)「日本における若年女性のストーキング被害――被害者・加害者の関係と親密な関係者間暴力に注目して」
・今井聖(立教大学)「「事件」の構成過程における警察のワーク――ある痴漢被疑者への事情聴取場面の分析」
3. 研究ノート
・生駒貴弘(宇都宮保護観察所)+岡田和也(北海道地方更生保護委員会)+長谷川直実(医療法人社団ほっとステーション)+佐々木渉(医療法人社団ほっとステーション)+平井愼二(下総精神医療センター)「物質使用障害に対する条件反射制御法の効果に関する統計的検証」
・都島梨紗(東亜大学)「更生保護施設におけるスティグマと「立ち直り」――ある非行経験者のスティグマ対処行動に関する語りに着目して」
4. 研究動向
・甘利航司(國學院大學)「電子監視――「今まで」と「これから」」
・津島昌寛+浜井浩一+我藤 諭(龍谷大学)「女性に対する暴力被害の調査――主に『女性の日常生活の安全に関する調査』の実施を通じて」
5. 書評
・安田恵美『高齢犯罪者の権利保障と社会復帰』(2017年)法律文化社
評者:古川隆司、
・深谷裕『触法精神障害者をめぐる実証的考察』(2015年)日本評論社
評者:藤原正範