孤立する日本の死刑
死刑存置国が集中するアジアを中心に,世界の死刑の状況を考察し,日本への示唆を論ずる。
| 著者 | デイビッド T・ジョンソン 著 田鎖麻衣子 著 |
|---|---|
| ジャンル | 法律 > 司法制度 > 専門書 |
| 出版年月日 | 2012年12月28日 |
| ISBN | 9784877985332 |
| 判型・ページ数 | A5・208ページ |
| 定価 | 本体2,000円+税 |
| 在庫 | 在庫あり |
最後の死刑存置国が集中するアジアで、ますます死刑の適用は減少している。その事実を豊富な実証研究の成果により明らかにするとともに、日本への示唆を論ずる。
第1部 変動するアジアの死刑と頑なな日本
第1章 現代アジアにおける死刑の多様性
第2章 フィリピンおよび日本における死刑──「経済発展なき廃止」と「廃止なき経済発展」
第3章 アジアにおける死刑廃止のフロント・ランナー──韓国と台湾
第4章 アジアにおける共産主義と死刑──中国、ベトナム、北朝鮮
第5章 2つの都市の物語──香港、シンガポールにおける死刑と殺人抑止力
第6章 アジアの死刑から学ぶこと
第7章 日本における死刑廃止の障害物
以上の各章はすべて、デイビッド・T・ジョンソン(田鎖麻衣子・訳)
第2部 日本の死刑を動かすものは何か?──裁判員裁判、被害者、人権、政治
第8章 死刑は特別か?──裁判員制度下の死刑事件審理に関する考察
デイビッド・T・ジョンソン(田鎖麻衣子・訳)
第9章 日本の死刑裁判における被害者と感情
デイビッド・T・ジョンソン(高橋有紀・訳)
第10章 アサハラを殺すということ──アメリカ人テロリストの死刑執行から被害者と死刑について考える
デイビッド・T・ジョンソン(岩佐政憲・訳)
第11章 死刑をめぐる日本と世界の文脈
田鎖麻衣子
資料
おわりに
田鎖麻衣子