犯罪社会学研究35号
課題研究:貧困と犯罪・非行
はしがき--貧困と犯罪・非行-- 津島昌寛
貧困と犯罪に関する考察--両者の間に因果関係はあるのか?-- 津島昌寛
第三の困窮と犯罪--ホームレス支援の現場から下関放火事件を考える-- 奥田知志
貧困・生活不安定層における子どもから大人への移行過程とその変容 西田芳正
失業率と犯罪発生率の関係--時系列および都道府県別パネル分析-- 大竹文雄・小原美紀
世界に拡大する法秩序の嵐--ネオリベラリズムと刑罰にかんして-- ロイック・ヴァカン
〈敵〉は新自由主義なのか? 芹沢一也
2. 自由論文
「リスク」としての少年犯罪とモラル・パニック
--「普通の子」の凶悪犯罪報道に着目して-- 赤羽由起夫
少年の殺人事件発生率と完全失業率の長期的関連
--日本における1974年から2006年までの時系列データの実証分析-- 遊間義一・金澤雄一郎・遊間千秋
3. 研究ノート
近隣での防犯対策が市民の犯罪の知覚に与える影響
--青色防犯パトロールと犯罪発生マップを例にして-- 島田貴仁・雨宮 護・菊池城治
項目反応理論を用いた自己申告非行尺度の作成 岡邊 健
犯罪研究動向
少年法研究の動向 武内謙治
理論刑罰学における近年の諸動向 平井秀幸
書評 田中智仁 著『警備業の社会学--「安全神話崩壊」の不安とリスクに対するコントロール』河合幹雄
三島 聡 著『性表現の刑事規制--アメリカ合衆国における規制の歴史的考察』 安達光治
佐藤哲彦 著『ドラッグの社会学--向精神物質をめぐる作法と社会秩序』 石塚伸一