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在日朝鮮人はなぜ帰国したのか

在日と北朝鮮50年

在日朝鮮人はなぜ帰国したのか

朝大生指名帰国等北朝鮮当局と朝鮮総連の政策の知られざる過去が明らかに。元総連関係者らの痛恨の思いと証言。

著者 小此木 政夫
東北アジア問題研究所
ジャンル 社会問題
出版年月日 2004年02月02日
ISBN 9784877981860
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり

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拉致事件は“被害者”であったはずの在日の精神や歴史認識を転回させた。朝大生指名帰国等北朝鮮当局と朝鮮総連の政策の知られざる過去が明らかに。元総連関係者らの痛恨の思いと証言。
はじめに
---「帰国事業」の前夜

阪神教育闘争と吹田事件──第二次大戦後の在日朝鮮人
西村秀樹(毎日放送)
対日占領政策/占領下に唯一出された非常事態宣言/阪神教育闘争の意義/済州島四・三蜂起と在日朝鮮人/朝鮮戦争勃発/朝鮮戦争と吹田事件/裁判結果

在日朝鮮人はなぜ帰国したのか──一九五九年の新聞から

---北朝鮮の在日戦略

【金相権インタビューにじゅうまる聞き手・金定三】
帰国同胞と朝鮮総連
北朝鮮における帰国者の処遇と朝鮮総連/「正道」とは/非正道の手法をとる共和国/帰国への道/隠蔽されていた真実/共和国執権層の政治的性格/「千里馬運動」の成果は各国の援助によって/スターリニズムの強化──唯一指導体系の確立/帰国同胞襲う受難/送り出した者の責任/帰国者の処遇改善のもつ意味

【洪祥公・金定三対談】
朝鮮大学生指名帰国事件
はじめに/朝鮮大学へ/「一五〇日間革新運動」とは/選別された帰国学生/封じられた反対意見/朝鮮大学生集団帰国の目的は?/帰国学生たちの思い

【洪祥公・金定三対談】
一九七〇〜九〇年代
「合弁事業」「朝銀事業」について
デタントの波と「七・四南北共同声明」/朝鮮統一戦略の立て直し/三大革命運動と後継者金正日/北朝鮮の経済状況/ターゲットとされる在日朝鮮人社会/在日商工人を平壌が直接指導/朝鮮総連の変容と「合営法」/合営事業が失敗した原因/事前調査をしない朝鮮総連/金日成の一九七三年教示の目的/「いけにえ」になった在日──朝銀の破綻

---「帰国事業」の環境

帰国運動の歴史的環境を問う
佐々木隆爾(日本大学教授、東京都立大学名誉教授)
にじゅうまるいま問うべき問題はなにか
にじゅうまる在日朝鮮人社会の文化的成長と帰国事業
にじゅうまる北朝鮮と帰国者(一)──朝鮮戦争からの復興期
にじゅうまる北朝鮮と帰国者(二)──「中ソ対立」から「文化大革命」へ
にじゅうまるむすびにかえて

---歴史認識

在日朝鮮人の歴史認識を見直す
金定三(東北アジア問題研究所理事)
はじめに/拉致事件が教えているもの/三つの歴史認識/「主体思想」の歴史認識/三つの歴史認識の相関関係/主体思想的歴史認識と在日との関係/中間者意識/中間者の限界/在日の歴史認識の社会的背景/日本文化の重層的性格/歴史認識がこじれる理由/在日の新しい歴史認識に向けて/二一世紀における在日の存在理由

---東北アジアの未来創造

北朝鮮問題とその展望──世界性と局地性の交錯
小此木政夫(慶應義塾大学教授)
五〇年前の世界戦争/グローバル化とアメリカ化/イラク戦争との複雑な連結/当面の三つのシナリオ /日本の北朝鮮外交/おわりに──リージョナル・イニシアチブの勧め

在日朝鮮人年表(一九四五〜一九七四年)
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