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生物資源学部 濱野教授が、2025年度「日本放線菌学会 大村賞(学会賞)」を受賞
9月3日(水曜日)、生物資源学部 生物資源学科の 濱野吉十教授が、2025年度「日本放線菌学会 大村賞(学会賞)」を受賞しました。
日本放線菌学会は、微生物の中でも特に放線菌を対象とした研究者が集う学会で、会員数は約500名にのぼります。大村賞(学会賞)は、学術的または産業的に特に優れた業績を挙げた研究者に授与される学会の最高賞であり、ノーベル賞受賞者・大村 智 先生のお名前を冠した大変栄誉ある賞です。
受賞題目
「放線菌におけるカチオン性ホモポリアミノ酸の生合成機構解明と細胞内直接送達技術への応用」
研究概要
濱野教授の研究グループは、放線菌が生産する「カチオン性ホモポリアミノ酸」の生合成機構を世界に先駆けて解明し、その成果を2008年と2012年に国際的に権威ある科学雑誌に発表しました。さらに2022年には、この化合物を利用してタンパク質や抗体などの高分子化合物を動物細胞内に直接送達できる新技術を開発し、国際科学誌 Communications Biology に成果を発表しました。本技術は特許化もされており、バイオ医薬の新たな応用に道を拓くものです。
こうした研究成果は、病気の原因が細胞内にある場合にもバイオ医薬を有効に利用できる可能性を示しており、社会実装を目指して2020年には本学初となる大学発ベンチャー企業の設立にもつながりました。
このたびの受賞は、長年にわたる研究の蓄積と国際的な評価を背景に、本分野における顕著な業績が高く認められたものです。
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