企画集会 T20
-- 3月24日 9:30-11:30 RoomD
環境DNAが開く、生態学の未来
企画者: 荒木仁志 (北大・農), 高原輝彦 (島根大・生物資源)
生物環境媒体からDNAを抽出してその遺伝情報を解析する「環境DNA」が脊椎動物に適用されるようになって7年が経とうとしている。当初は特定の生物種の在・不在検出に限られていたこの手法も、PCRの定量技術向上や次世代シーケンサーのハイスループット化といったDNA解析技術の急激な進歩により、目覚ましい発展を遂げつつある。この企画集会では環境DNA研究に携わる若い演者にその最前線の研究成果を紹介してもらい、今後の生態学における環境DNA研究の可能性について議論する。
[T20-1]
環境DNA研究の実践と課題:生態学フロンティアへの挑戦
*荒木仁志, 神戸崇, 鎌田頌子 (北大・ 農), 源利文 (神戸大・発達), 佐藤行人 (東北大), 宮正樹 (千葉中央博)
[T20-2]
環境DNAを用いた流水環境におけるアユの生物量の推定
*高原輝彦 (島根大・生物資源), 森下大悟 (福島県内水試), 土居秀幸 (兵庫県立大・院・シミュレーション), 山中裕樹 (龍谷大・理工), 源利文 (神戸大・発達), 川田暁 (福島県内水試)
[T20-3]
環境DNAと音響ビデオカメラから見るイトウ遡上量の経日変化
*水本寛基 (北大・農・動物生態), 荒木仁志 (北大・農), 福島路生 (国環研), 卜部浩一 (恵庭内水試)
[T20-4]
マルチプレックスPCRを用いた兵庫県内のため池における在来魚と外来魚の分布状況の把握
*福岡有紗, 丑丸敦史, 源利文 (神戸大・発達)
[T20-5]
環境DNA手法の感染症生態学への応用:タイ肝吸虫Opisthorchis viverriniの検出
*橋爪裕宜 (神戸大・発達), サトウ恵 (新潟大・保健), Marcello Otake Sato (獨協医科大・医学), T. Yoonuan, S. Sanguankiat (Mahidol Univ., Trop Med), T. Pongvongsa (Savannakhet Malaria Station), 門司和彦 (長崎大・国際健康開発), 源利文 (神戸大・発達)
[T20-6]
環境DNA分析によるアユのミトコンドリアDNAハプロタイプの検出
*辻冴月 (龍谷大・院・理工), 宮正樹 (千葉中央博), 佐藤行人 (東北大), 山本哲史, 源利文 (神戸大・発達), 山中裕樹 (龍谷大・理工)