環境省 Ministry of the Environment

報道発表資料

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2018年10月25日
  • 自然環境

国際サンゴ礁年2018に関する取組について(第6報)〜サンゴマップキャラバン報告及び各種イベント情報〜

2018年は国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)により3回目の「国際サンゴ礁年」に指定され、国内ではキャッチフレーズ「つながる、広がる、支えあう」を実践するため、多様な主体により様々な取組が実施されています。
環境省では、市民参加型のサンゴ調査である「サンゴマップ」を広げるキャンペーンを実施しているところですが、この度、サンゴマップ実行委員会等による調査及び普及活動である「サンゴマップキャラバン」が実施されました。
また、より多くの方々にサンゴの魅力をお伝えするため、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターをはじめとする様々な主体が、多様なイベントを企画・開催し、皆様の参加をお待ちしています。
さらに、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターに、新たに企業2社を追加任命いたしました。

1.サンゴマップキャラバン

サンゴマップ・キャラバンのロゴ
国際サンゴ礁年である今年2018年、ダイビングやスノーケリングを楽しむ人が誰でも参加できるサンゴ礁の市民参加型調査「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」の普及とデータ収集を目的として、海を愛する有志が集まってチームを編成し、平成30年9月3日から25日までの23日間に渡り、南日本の海岸を巡る旅をしながら、調査や普及イベントを行いました。詳細については、別添の資料をご覧ください。

(1)実施概要

  • サンゴ礁の市民参加型調査「サンゴマップ」の方法でサンゴの観察と記録を行いました。

  • 「サンゴマップ」の普及やサンゴ礁保全に関するコミュニケーションを深めるため、地域の方々と協働し、普及イベント等を開催しました。

  • 旅の経過は、Facebook(https://www.facebook.com/sangomapcaravan/)やInstagram(https://www.instagram.com/sangomapcaravan/)により随時情報配信しました。

(2)関連団体・協力団体

サンゴマップ実行委員会/海辺の環境教育フォーラム/NPO法人日本安全潜水教育協会(JCUE)/コーラル・ネットワーク/NPO法人桜島ミュージアム/天草レストハウス結乃里・結乃里自然学校/いおワールド かごしま水族館/天草海部/帝京科学大学古瀬研究室/marine&barLOOP/あおいろくじら/エコツアーふくみみ/ダイブチームムラタ/ナチュラルブルー/OTダイビングクラブ/Elly's cafe/琉球大学ダイビングクラブ 他

(3)協賛企業

(株)ナウイエンタープライズ/(株)タバタ

<参考1>サンゴマップ

[画像:サンゴマップサイトトップ画面 及び 2016年サンゴ白化に寄せられた情報写真] 日本全国で海を訪れ、ダイビング、スノーケリング、グラスボート、磯歩き等を楽しんでいるみなさんを中心に、全国各地で観察したサンゴの分布や白化などについて情報提供していただき、その情報を元に日本全国の「サンゴマップ」を作成し、サンゴの状況を把握して共有するプロジェクトです。
寄せられた情報はリアルタイムで、ニックネーム・観察日時・投稿写真とともにサンゴマップに表示されます。みなさんに登録していただいたデータは、データ確認ポリシーに基づき実行委員による確認を経た上で、科学的に活用されます。
日本は、世界のサンゴ分布の北限域にあたりますが、あたたかい黒潮が流れているため、緯度が高いにもかかわらず、多くのサンゴが生息しています。
しかしながら、海は人の目が届きにくいため、どこにどれくらいサンゴがいるのか、どのような環境にサンゴがいるのかという基本的なことについても、まだよくわかっていません。近年、サンゴの白化現象やオニヒトデの被害など、重大な危機に直面しており、日本でも大きな被害を受けています。
今後、環境の変化に敏感に反応するといわれているサンゴの現状を、沖縄だけでなく、本州や四国を含めて日本全国で調べて、マッピングをすることは、環境変化の影響を知り、対策を立てるための貴重な情報となります。

2.国際サンゴ礁年 さんごゆんたく館ミーティング

沖縄県座間味村阿嘉島に本年3月5日(さんごの日)にオープンした「さんごゆんたく館」において、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターをはじめとした、各主体によるサンゴ保全活動等に関する報告会を行います。慶良間諸島のサンゴに興味がある方、サンゴ保全活動に興味がある方など、是非、ご参加ください!

「さんごゆんたく館」は慶良間諸島国立公園の魅力発信、サンゴをテーマとした展示解説、サンゴ礁保全の普及啓発を行う施設です。「ゆんたく」とは沖縄の方言で「おしゃべり」の意味で、施設内の休憩スペースや施設前の東屋でゆっくりとゆんたくできます。

さんごゆんたく館HPはこちら。https://www.env.go.jp/park/guide/kerama/facilities/zamami/06.html

しろまる日時:平成30年11月9日(金)13:30〜16:30

しろまる場所:さんごゆんたく館(沖縄県島尻郡座間味村字阿嘉936-2)

しろまる主催:慶良間諸島国立公園さんごゆんたく館管理運営協議会

(座間味村、座間味村観光協会、環境省那覇自然環境事務所)

しろまるその他:入場無料、申込不要

しろまる問い合わせ:さんごゆんたく館(098-987-3535)

3.東京サンゴカフェ

国際サンゴ礁年2018を盛り上げる有志の企画により、気軽にサンゴ礁の魅力に触れ、学び、語り合う場として、東京サンゴカフェを毎月1回程度開催しています。10月、11月の日時およびテーマは下記のとおりですので、ぜひお気軽にお立寄りください。

だいやまーく第10回東京サンゴカフェ

【テーマ】サンゴマップ・キャラバン報告会!

【日時】 平成30年10月26日(金)19:00〜21:00

【会場】 TKPスター貸会議室 東京駅八重洲 301

(東京都中央区八重洲1-5-10井門八重洲ビル3F)

【主催】 国際サンゴ礁年2018サンゴカフェ実行委員会

【協力】 国立研究開発法人国立環境研究所

【講師】 古瀬浩史(帝京科学大学)、川端潮音(海辺の環境教育フォーラム)、

熊谷直喜(国立環境研究所)、サンゴマップキャラバン乗組員

【申込】 当日までに申込フォーム(http://ur2.link/Mrt8)によりお申込みまたは国際サンゴ礁年2018サンゴカフェ実行委員会(team4sangocafe@gmail.com)宛てにお名前のみお知らせください。定員は30名です。

だいやまーく第11回東京サンゴカフェ

【テーマ】サンゴの絵本の作り方

【日時】 平成30年11月28日(水) 18:30〜20:00

【会場】 MC FOREST 1階(東京都千代田区丸の内2-3-1、三菱商事本館1階)

【主催】 国際サンゴ礁年2018サンゴカフェ実行委員会

【協力】 三菱商事株式会社

【講師】 なかのひろみ(こどもの本や自然の本をつくる編集者)、友永たろ(水生生物イラストレーター)

【申込】 11/26までに国際サンゴ礁年2018サンゴカフェ実行委員会(team4sangocafe@gmail.com)

宛てにお名前のみお知らせください。定員は40名です。

4.オフィシャルサポーターによる各種取組情報(開催日時順)

環境大臣が任命した国際サンゴ礁年オフィシャルサポーター各企業による取組を紹介します。なお、ここで紹介する全ての取組は各オフィシャルサポーターの責任の下で実施されるものであり、環境省が責任を負うものではありません。

イベント名

サイエンスカフェ

サンゴを楽しむティータイム

内容

サンゴにちなんだお菓子とお茶を楽しみながら、鹿児島のサンゴのお話を聞いてみませんか?

(注記)詳細は添付資料(ポスター)をご参照ください

日時

平成30年11月10日(土)15:30〜17:00

場所

かごしま水族館2F レストラン「ドルフィンキッチン」

定員

高校生以上 20名

(注記)定員を超えた場合の選考方法: 抽選

申込先

郵便ハガキ又はかごしま水族館HPのメールフォームから講座名、参加者全員の氏名(ふりがな)、学年(年齢)、性別、代表者の住所、電話番号を明記の上、平成30年10月27日(必着)までにかごしま水族館「サイエンスカフェ」係へ

(注記)当選者のみ締切日から5日以内に参加証をお送りいたします。

その他

入館料(年間パスポート可)+飲食代500円が必要

主催者

かごしま水族館

イベント名

ダイバーによるサンゴの健康調査「リーフチェック in 渡嘉敷島」

内容

ダイバーによるサンゴの健康調査「リーフチェックin 渡嘉敷島」を《沖縄県渡嘉敷島》にて開催します。11月10日(土)に事前の打ち合わせをして翌日の11日(日)に調査ダイビングを行い、沖縄県の慶良間諸島に位置する渡嘉敷島近海のサンゴ礁の実態について調べます。

日時

平成30年11月10日(土)〜11日(日)

場所

沖縄県 渡嘉敷島 近海

(集合場所)ダイビングサービス Vibgyor(ビブジョー)

〒901-3502 沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連158-16

申込先

ダイビングサービス Vibgyor(ビブジョー)

TEL : 090-3053-3517

Mail : info@vibgyor.tank.jp

その他

既にCカードを保有しているダイバーである事、ダイビングの基本器材を保有している事が参加条件となります。ダイビングの経験など参加の詳細については上記まで事前にご相談下さい。

主催者

主催:ダイビングサービス Vibgyor(ビブジョー)

協力:コーラルネットワーク・株式会社BSAC

5.国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターの任命(追加分)

国際サンゴ礁年2018の趣旨に沿って、サンゴ礁生態系の素晴らしさや大切さを多くの人に伝えるとともに、その保全に積極的に取り組んで頂く企業・団体を、国際サンゴ礁年オフィシャルサポーターとして、環境大臣が任命しています。オフィシャルサポーターには、広報誌やポスター、HP等、さまざまな媒体でIYORのロゴマークを使用していただき、国際サンゴ礁年の知名度向上とサンゴ礁保全の機運の醸成を図っていただきます。また、国際サンゴ礁年2018のFacebookにも活動を適宜掲載いただくこととしています(https://www.facebook.com/IYOR2018JP/)。今回、2018年10月付けでさらに2社を追加任命いたしましたのでお知らせします。任命した企業の詳細はhttps://www.env.go.jp/nature/biodic/sango2018/OS-torikumi-180807.pdfをご覧下さい。

<国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター・追加任命2団体(五十音順)>

・西松建設株式会社

・ジーエルイー合同会社

なお、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターは随時(2018年中)募集をしています。詳しくはhttps://www.env.go.jp/nature/biodic/sango2018/OS_jisshi-kiyaku.pdfを御覧下さい。

<参考2>国際サンゴ礁年

国際サンゴ礁年2018は、サンゴ礁生態系保全の国際協力の枠組みである国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)(注記)1が、2018年を3回目(注記)2の「国際サンゴ礁年」に指定すると宣言したことに基づき、サンゴ礁生態系の価値やそれを取り巻く脅威について普及啓発し、一人一人の行動を促すための世界規模のキャンペーンであり、各国において、政府・民間・学術団体・市民社会のパートナーシップの向上、効果的な管理戦略の実施、持続可能な管理に関する情報共有等を推進することを奨励していくものです。

国内でも、幅広く多様な主体とのパートナーシップにより、上記の普及啓発や一人一人の行動を促すため、各種取組を展開します。

(注記)1 日米コモンアジェンダを契機として、1994年に日本を含む8ヶ国が、本イニシアティブを開始。現在、38ヶ国・40機関・団体等が参加。事務局は持ち回りで、日本は2014-2016年にタイと共同で事務局を務めました。詳細は以下のウエブサイトで紹介しています。

https://www.env.go.jp/nature/biodic/coralreefs/international/icri.html

(注記)2 1回目は1997年、2回目は2008年。2008年時は、国内でも多様な主体の参画を得て推進委員会を設置し、多数のシンポジウムやイベントの開催、イメージキャラクターの選定等、普及啓発活動を実施しました。

<参考3>国際サンゴ礁年2018の活動情報共有のFacebook

国際サンゴ礁年2018に係る活動は、以下のFacebookを通じ情報共有されています。

https://www.facebook.com/IYOR2018JP/

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8274
課長 植田 明浩 (内線6430)
課長補佐 宮澤 泰子 (内線6435)
担当 古田 さゆり(内線6494)

関連情報

関連Webページ

国際サンゴ礁年2018

サンゴマップ

過去の報道発表資料

平成30年8月28日
国際サンゴ礁年2018に関する取組について(第5報)〜サンゴマップキャラバン及び各種イベント情報〜
平成30年6月21日
国際サンゴ礁年2018に関する取組について(第4報)〜サンゴマップキャンペーン及び各種イベント情報〜
平成30年4月27日
国際サンゴ礁年2018に関する取組について(第3報)〜サンゴ礁保全シンポジウム及び各種イベント情報〜
平成30年2月20日
国際サンゴ礁年2018に関する取組について(第2報) 〜東京サンゴカフェ及びサンゴフェスタ〜
平成30年2月1日
国際サンゴ礁年2018オープニングシンポジウムの開催結果及びオフィシャルサポーターの任命について

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