×ばつ通信型ドライブレコーダーで守る安全と信頼
株式会社丸運トランスポート東日本様
- 業種
- 陸運業
- 事業内容
- ENEOSグループである株式会社丸運の100%出資子会社として、東北・関東・中部・北陸地方において、石油製品などの陸上輸送を主な事業としています。
- 地域
- 東北・関東・中部・北陸エリア
ご存じでしたか? ガソリンの給油には、法令による厳しいルールがあります。
ガソリンや軽油、灯油といった燃料は、「危険物」として法令で分類されており、給油には消防法に基づく許可を受けた施設で行う必要があります。ガソリンの取り扱いには「危険物取扱者」などの有資格者の立ち合いが必要です。
また、これらの燃料を安全・安定的に輸送しているのも、「危険物輸送」に関する法定の資格や講習を修了したプロのドライバーたちです。輸送車両や設備にも、厳格な安全基準が設けられており、「ガソリンを運ぶ」という行為には専門性と高い責任が伴っています。
今回はそんなガソリン輸送のプロ集団、株式会社丸運トランスポート東日本の安全部 安全部長 河内満様にお話を伺いました。
株式会社丸運トランスポート東日本
安全部 安全部長 河内 満 様
Q. 株式会社丸運トランスポート東日本ってどんな会社でしょうか?
私たちの日々の生活に欠かせないガソリン・灯油・軽油などの石油製品を製油所からガソリンスタンドや工場などにタンクローリーで安全で確実に輸送しています。平常時では全国を繋ぐ丸運グループのネットワークを活かし安定供給を行い、災害時には被災地へ応援配送を行うことでライフラインの維持に努め、復興を支援しています。
さらに地域の交通安全教室に参加するなど、ESG活動※(注記)にも積極的に取り組んでいます。
灯油やガソリンなどの石油製品をはじめとした危険物輸送にまつわる物流サービスをトータルに提供出来るノウハウと実績を持ち、安全で確実にお客様の元へお届けすることにより、地域社会に貢献し続ける使命を担った会社です。
※(注記)ESG活動:企業が「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」の3つの側面を考慮して行う経営活動や投資活動のことです。
Q. 今回のシステム導入の背景を教えてください。
既にタンクローリーには車両の運行状況や周囲の様子を映像で記録・確認できる体制を整えるために、前後左右と室内が撮れる5カメラのドライブレコーダーを導入していましたが、災害時やトラブル発生時に迅速な対応処置を行う為、映像をリアルタイムで確認する必要がありました。
これまではSDカード式の非通信型ドライブレコーダーを使用していたため、緊急時の際には現場に駆けつけるか、映像を確認する為には帰庫後の車両からSDカードを取り出さなければならず、手間と時間がかかっていました。特に、お客様からお問い合わせをいただいた際には、回答までに大きなタイムラグが発生することもありました。
通信型があるのは知っていたので、初期費用やランニングコストを考慮しても、費用対効果が高いのではと判断しました。災害時にもデータがクラウド上に保存されているため、業務継続の一助になると考えています。
また、昨年度から継続生産車に対しても国土交通省が定めた後退時車両直後確認装置の義務化も始まり、クラリオン製のカメラとモニターが付いていましたので、御社の名前が頭に浮かび、装置型式指定を取得したクラリオンのシステムと繋げられるドライブレコーダー製品が無いか、出展していたトラックショーにも足を運んで、まずは話を聞いてみようと思って伺ったのが最初です。
Q. 導入する際に重視した点はどこですか?
やはり最初に挙がったのは、“5カメラシステムに加えてクラウドでの映像管理が可能であること”でした。リアルタイムで映像を確認できることが、最も重要なポイントだと感じています。
車両の映像や位置情報などのデータを、事務所内や遠隔地から確認できることで、現場の状況を即座に把握できるのは大きな強みです。
また、複数台のドライブレコーダーの映像を一元的に管理できる点も非常に魅力的でした。
さらに、衝撃検知やイベント発生時には、自動的にクラウドへ保存される仕組みになっているため、万が一の際も安心です。事故が起きた際の原因究明や証拠の確保が迅速に行えるだけでなく、データがクラウドに保存されることで、SDカードの紛失や破損といったリスクも低減できると感じました。
また、導入後のアフターメンテナンスについても重視しています。全国に拠点があるという点は、万が一トラブルが発生した際にもすぐに対応していただける安心感があり、導入を決めるうえで非常に大きな要素のひとつでした。
Q. 導入システムの使用感を教えてください。
映像解析をメインに使用していますが、まずビューワーソフトが大変見やすく直感的で使いやすいです。
映像もフルHD映像なので高画質できれいです。走行履歴映像などをダウンロードするのには少し時間がかかるときがありますが、遠隔ですぐに映像を取り出して確認できるので以前に比べると運用が飛躍的に改善しました。
録画時間も約80時間撮れるので、24時間稼働する車両でも後から見返した際に残っていないようなこともないので安心して使っています。
また、エンジン停止後の録画延長機能もあるので、配送中だけではなく、給油中の作業状況を録画し、後から確認したりできる点でも役立っています。
■しかく追加採用された5カメラシステム
■しかく安全を見守るカメラとディスプレイ
Q. 導入前後で変化はありましたでしょうか?今後、活用していきたい事がありましたら教えてください。
実運用を開始して2ヵ月程ですが、事故やトラブルなどの何かあった際の確認用としての使用が主になっています。
遠隔からリアルタイムで映像を確認できるようになったことで、現場の状況をすぐに把握して迅速に対応できるだけでなく、お客様への回答もスピーディーに行えるようになり、業務効率と顧客満足度の向上につながっています。
今後は、安全運転支援機能がついているので、必要な機能を見極めて活用して行きたいです。
搭載したシステムで危険運転や速度超過、居眠り運転やわき見運転を検知してアラートを発し、より適切なタイミングで乗務員へ注意を促せることができ、これらの情報をイベントとして記録できるので、このような客観的なデータに基づいて安全運転の指導を行うことで、事故の予防に役立てて行きたいと考えています。
まとめ
今回の取材を通じて、丸運トランスポート東日本様では的確に状況を把握するために、オリジナルで5カメラシステムを採用頂いたことが分かりました。
また、通信型ドライブレコーダーとクラウド型車両管理ソリューションを組み合わせることで、リアルタイムの映像確認が可能となり、迅速かつ正確な初動対応を実現されています。
さらに、録画された映像をドライバー教育に活用する独自の安全プログラムも実施しており、社員一人ひとりが高い安全意識を持って業務に取り組んでいます。こうした継続的な取り組みによって、事故の未然防止や運行品質の向上にもつなげています。
社会インフラを支える重要な燃料を、安全かつ安定的に届けてくださっている丸運トランスポート東日本様の姿勢は、まさに“信頼で走る輸送のプロフェッショナル”。
私たちの安心・安全な暮らしを支えてくださっていることに、あらためて感謝の気持ちを抱かずにはいられません。
お忙しい中、貴重なお話をいただきまして誠にありがとうございました。
いただいたご要望は今後のサービス改善に繋げさせていただきます!
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