苫田ダムについて
ダムのお仕事
管理所では、日頃からダムと設備の点検・維持管理を行い、ダムの機能が十分発揮できるよう万全の状態に保っています。
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ダムの点検
さまざまな点検ダム施設の状態を把握するため、定期的に巡視や計測を実施しています。巡視計画上の点検観点や計測項目ごとの管理基準値に基づき点検・管理を行うとともに、データを蓄積しています。
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貯水池の水質調査
貯水池の水質などの調査ダム湖に流れ込んでいる水の水質が悪化すると、下流の広い地域の環境まで影響します。貯水池である奥津湖等の水質を調査し、水の安全性を確認しています。
※(注記)写真はイメージです -
奥津湖周辺の巡視
奥津湖周辺の巡視危険個所の把握と修繕を行います。定期的に流木を回収や放流による増水が予想されるときには、警報局からサイレンなどを発してお知らせします。
苫田鞍部ダムのご紹介
満水時に水が溢れ出るのを防ぐために造った「苫田鞍部ダム」。第2ダムあるいは脇ダムとも呼ばれ、 奥津郷に足を踏み入れるとまず目に入ってきます。樹木や水の色とコントラストをなす真っ白の城壁は 近代技術の粋を結集して造られました。鞍部ダムを越えると、眼下には奥津湖が広がります。
ダムとは
大雨で河川から流れ込む水を一時的に貯め、みなさんの命や財産を水害から守ります。渇水の際には、貯めた水を放流して河川の本来の役割を保ちます。 また、飲み水や生活用水の供給にも役立ちます。ダム湖と周囲の緑が一体となった整備により、豊かな水と自然が調和する快適な空間を提供します。
さまざまなダムの種類
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アーチ式コンクリートダム
アーチ式
コンクリート
ダム主に構造物のアーチ構造によって水圧などの外力に対抗し、貯水機能を担うよう設計されたダムです。 水平断面は円弧や放物線の形状をしています。
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重力式コンクリートダム
重力式
コンクリート
ダムダム堤体の自重を利用して水圧などの外力に対抗し、貯水機能を果たすよう設計されたダムです。 一般的に直線型で、横断面は基本的に三角形の形状をしています。
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フィルダム
フィルダム
堤体材料に岩石や砂利、砂、土などを用いたダムです。 タイプとして、ゾーン型フィルダム、均一型フィルダム、表面遮水型フィルダムなどがあります。
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中空重力式ダム
中空重力式ダム
堤体の中心部が中空になっている重力式コンクリートダムの一種です。
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バットレスダム
バットレスダム
水をせき止める鉄筋コンクリート製の遮水板と、その水圧を支える扶壁(バットレス)から構成されるダムです。
警報施設
大雨による洪水等で、毎秒100m3を越える水を苫田ダムから流す場合には、
河川を利用されている人々にダムの情報を知らせるために、警報設備からの警告や、
警報車によるパトロールが行われます。
警報車は警告しながら河川沿いを回り、河川内に人がいないかを確認します。
警報設備からはサイレンやアナウンスが流れ、河川内の人々に増水に注意するよう警告します。
赤いサイレンからは、約300m先まで音が届きます。
警報設備は苫田ダムから約12km下流の中国自動車道付近までの、18箇所に設置されています。
アナウンスとサイレンの鳴り方
まず「こちらは苫田ダムです。
ダムから間もなく放流を行います。
川の水が急に増え、危険ですので、
川の中にいる人は外へ出てください。」
というアナウンスが流れます。
実際に聞いてみよう!
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