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チュウBメルマガ VOL.261・第64回中国地方BBS大会

投稿日 : 2019年2月3日 最終更新日時 : 2019年2月3日 投稿者 : 山口県BBS連盟事務局長 カテゴリー :

チュウBメルマガ VOL.261

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だいやまーくだいやまーく第64回中国地方BBS大会だいやまーくだいやまーく

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第64回中国地方BBS大会を11月17〜18日に、広島市内で開催し、中国5県から77名、そして遠く関東地方から2名のBBS会員が一堂に会しました。

今大会は、法務省中国地方更生保護委員会が実施する「地方別BBSスキルアップ研修」も併せての開催です。

式典では表彰式を行い、今回は17名の表彰された会員が出席し、法務大臣感謝状,日本BBS連盟会長表彰,中国地方更生保護委員会委員長感謝状,広島保護観察所長感謝状がひとり一人に手渡されました。

おめでとうございます!

レポートは、東広島地区BBS会 中野歩菜見さん(3年),金田若奈さん(3年),大田倫生くん(2年),鬼﨑遥さん(1年)(4名とも広島大学 教育学部)

そしてレクリエーションについては、三原地区BBS会 中瑞枝さん(県立広島大学 保健福祉学部 2年)からです。

  • 講演

「児童虐待の現状およびその対応について」と題して、広島県西部こども家庭センター(児童相談所)児童虐待対応課長の松岡良治さんがお話しくださいました。

しろまる子どもの貧困(相対的貧困)

ひとり親世帯:母子世帯は半数以上,父子世帯は3割以上

ワーキングプア→親子で過ごす時間が少ない。親が過度のストレスを抱えている。最悪の場合は児童虐待に。

(注記)個別の学習指導:1対1で付き合ってくれる大人を持つことで、社会への信頼感回復や、コミュニケーション能力の向上、勉強で解けなかった問題を解けるようになる経験の積み重ねで忍耐力の向上などが考えられる。これらは学力向上よりも『子どもの将来において重要なスキル』となる。

しろまる児童虐待

児童養護施設をはじめとする社会的養護の施設等、日本では9割程度が施設に入るが、欧米では施設へ入るのは2割程度で、その他は里親へ。

・児童虐待の種類

1. 身体的虐待

2. 性的虐待

3. ネグレクト(保護の放置、怠慢、食事を与えない、不潔にするなど)

4. 心理的虐待(脅迫,無視,兄弟姉妹間差別など)

【会場からの質問に対する松岡さんのお答え】

・児童相談所は、次への中継地点であるから、子どもたちに対し中立的に接することを気をつけている。子どもに気に入られる行動はしないようにしている。

・子どもたちが時に、わざと困らせるまたは怒らせる「ためし行動」を取ることがあるが、それに乗らないよう冷静に対応する。

しかし子どもを放すのではなく、ちゃんと見ていく。子どもたちが「あの大人は見てくれている」と感じてもらうことが重要だが容易ではない。

  • 研修I「児童虐待と子どもへの接し方について」

バイト先でお金を横領して逮捕されてしまった少年の事例を題材に、1逮捕前,2保護観察中,3保護観察終了後の3つの状況を各グループに割り当て、『BBS会員として少年に対してできること』を議論してもらいました。さらに、グループによって少年の性格やそれに伴う人間関係の築き方、また同居する母親の育児態度についての設定を変えて検討を深めた結果、同じ事例であっても本人の様子や取り巻く環境が違えば私たちBBS会員にできることも変わってくることがはっきりとわかりました。

  • レクリエーション

2日目の朝は三原地区BBS会が担当し、サイレントジェスチャーゲームで始まりました。三原地区BBS会にとって、企画,進行を一から担当するレクリエーションは初めての経験でした。

本番でも多くの方の力を借りて、拙いながらも、なんとか形にすることができました。

サイレントジェスチャーゲームは声を出さない伝達ゲームです。

頭と体を目覚めさせるゲームを考えました。お題は「ごめんという平野ノラ」など一筋縄ではいかない、表現力が求められるものにしました。

みなさんには研修Iのグループによる、チーム対抗で戦っていただきました。朝にも関わらず、また寝不足にも関わらず、全力でジェスチャーしてくださいました。解答は珍解答の連続で、会場のあちこちで笑い声が聞こえてきました。みなさんに楽しんでいただけたようで、ホッとしました。

ご協力ありがとうございました。今後もこの経験を生かし、がんばります。

  • 研修II「研修Iを踏まえたグルーブ協議」

東広島地区BBS会が学習支援活動を実施している児童自立支援施設でBBS会員が生徒たちと関わる上でのルールについて、そのルールの意義をグループごとに話し合いました。今回は「会員と生徒が身体接触をしてはいけない」というルールに焦点を当てました。

一見生徒と関わる上で弊害になりそうなこのルールの意義を考えることによって、BBSの支援の限界、求められる立場、そして生徒がこれから乗り越えていく課題が少しですが見えてきたように思います。

また、実際に「身体接触をしない」というルールのもとで新しいドッジボールのルールも考えました。奇抜な意見がたくさん出てきて、それぞれのBBS会でこれからの活動に活かせることも多かったのではないでしょうか。

ルールを考えた後には、実際に非接触のルールを用いたドッジボールをやってみました。

★感想★

岡山県・美作大学BBS会 田口 真帆さん(児童学科3年)

今回、中国地方BBS大会に参加させて頂き、他のBBS会の活動を知ることができ、とても学びある研修になりました。

特にある事例についてBBS会員として、その子どもへの接し方やその子のために出来ることなどを、グループで話し合ったり、児童自立支援施設で活動する時の決まりなどを学ぶことができました。

普段の活動ではなかなか学べなかったり、他のBBS会メンバーの話しを聞くことで、自分の視野がさらに広がったように思います。

今回の経験を活かして、私たちの活動の中でも取り入れられるものは取り入れていきたいと思います。

最後に、中B大会を運営してくださったみなさん、楽しくて学びのある研修をありがとうございました。

--------【配信日:2019年02月02日】

にじゅうまるBBS会員、その他関係者のみなさんへ

チュウBメルマガは、中国地方のBBS活動を中心に、BBSなどについての情報をみなさんにお伝えするツールです。

お時間のある時に、ご覧いただければ幸いです。

BBS運動(Big Brothers and Sisters movement)とは、非行少年やいろんな悩みを抱えている子どもたちなどと、兄や姉のように同じ目の高さで、一緒に学んだり、楽しんだり、少年たちの話しを聴いたりする中で、少年たちの成長をサポート・応援し、さらに非行や犯罪を未然に防ぎ、そして再非行・再犯が起こらない地域社会を目指す『更生保護』に協力している、青年ボランティア運動です。

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